徹底比較!オーストラリア英語とイギリス英語の違いとは?

イギリス英語をルーツとするオーストラリア英語は、多くの点でイギリス英語と共通しています。その一方で、独自の進化を続けるオーストラリア英語には、イギリス英語との違いも数多く見受けられます。

そこで今回は、オーストラリア英語とイギリス英語を徹底的に比較し、両者の共通点と違いについて、詳しく解説してきます。

オーストラリア英語とイギリス英語の共通点

Rの発音

オーストラリア英語とイギリス英語は、ともにRの発音が消える「non-rhotic(非R発音)」です。そのため、「rhotic(R発音)」であるアメリカ英語のような巻き舌のR発音はありません。語中や語末にくるRは、前の音を伸ばすような発音になり、語頭のRは唇を丸めて「ウー」と唸るような感じで単語を発します。

語中: park(パーク) girl(ガール)
語末: car(カー) ear(イアー)
語頭: right(ゥーライッ) rain(ゥーレイン)

CAの発音

アメリカ英語ではCAを「キャ」と発音しますが、オーストラリア英語・イギリス英語では「カ」と発音。人名や固有名詞も「カ」になります。

アメリカ英語 オーストラリア英語・イギリス英語
castle キャッスル カッスル
can’t キャーント カーント
cat キャット カット
Caroline(人名) キャロライン カロライン
Canon(固有名詞) キャノン カノン

Aの発音 A→「アー」

すべてのAではありませんが、下記の単語ではAが「アー」と発音されます。これもオーストラリア英語とイギリス英語に共通した点です。

アメリカ英語 オーストラリア英語・イギリス英語
bath バス バース
pass パス パース
calm カルム カーム
data データ ダーター

Tの発音

アメリカ英語では母音に挟まれたTがDやRのような音になるのに対し、オーストラリア英語・イギリス英語ではTをはっきり発音します。

アメリカ英語 オーストラリア英語・イギリス英語
water ウァーラァー ウォーター/ウォートゥー
letter レラ-/レダ- レター
butter バダー バター

スペリング

オーストラリア英語のルーツはイギリス英語ですから、スペリングはほとんどイギリス英語と同じです。アメリカ英語と比較すると、-orが-our、-erが-re、-ize が-ise、-enseが-enceになります。

アメリカ英語 オーストラリア英語・イギリス英語
color colour
labor labour
harbor harbour
favorite favourite
center centre
theater theatre
liter litre
meter metre
realize realise
apologize apologise
analyze analyse
memorize memorise
license licence
defense defence

単語

オーストラリア英語とイギリス英語で共通する単語をアメリカ英語と比較してみましょう。

日本語 アメリカ英語 オーストラリア英語・イギリス英語
携帯電話 cellphone mobile phone
クッキー cookie biscuit
歩道 sidewalk footpath
エレベーター elevator lift
タクシー cab taxi
ガソリンスタンド gas station petrol station
あめ candy lolly
紙幣 bill note
セーター sweater jumper
フライドポテト french fries chips
ありがとう thank you cheers

TakeよりHaveを好む

オーストラリア英語・イギリス英語では、アメリカ英語でTakeが使われるケースでHaveが使われることが多く、アメリカ英語で「take a ~」と表現するものは、ほとんどが「have a ~」になります。

日本語 アメリカ英語 オーストラリア英語
シャワーを浴びる Take a shower Have a shower
授業を受ける Take a lesson Have a lesson
休憩する Take a break Have a break
椅子に座る Take a seat Have a seat
昼寝する Take a nap Have a nap

オーストラリア英語とイギリス英語の違い

Aの発音 A→「アイ(ai)」

オーストラリア英語とイギリス英語の共通点でAの発音について解説しましたが、英語でAが「エイ/ei/」と発音される単語が、オーストラリア英語では「アイ/ai/」と発音されることがあります。

オーストラリア英語 イギリス英語
today トゥダイ トゥデイ
mate マイト メイト
name ナイム ネイム
face ファイス フェイス
bait バイト ベイト

短縮語

オーストラリア英語には、短縮語が多く存在します。これらの短縮語は普段の会話で頻繁に使われています。

オーストラリアで使われる短縮語
McDonald’s Maccas(マッカーズ)
university uni(ユニ)
breakfast brekkie(ブレッキー)
BBQ barbie(バービー)
mosquito mossie(モジー)
biscuit biccy(ビッキー)
chocolate choccy(チョッキー)
kindergarten kindy(キンディー)
afternoon arvo(アーヴォー)

イントネーション

オーストラリア英語には、イギリス英語との違いともなる独自のイントネーションが存在します。これは「Australian Question Intonation(AQT)」と呼ばれ、疑問文はもちろん、肯定文でも文末が上昇する独特のスタイルです。

通常、英語で複数の文を話すときには、文末を上昇させることで「まだ話は終わっていない」というサインになり、最後に文末を下げることで「話は終わりだ」というサインになります。しかし、オーストラリア英語では、常に上昇調の話し方です。イギリスではこの上昇調の話し方は失礼に聞こえるため、好まれていません。

<例>
オーストラリア英語
Yesterday, I met my friend at the station (↑) and we talked for 30 minutes. (↑)

イギリス英語
Yesterday, I met my friend at the station (↑) and we talked for 30 minutes. (↓)

借用語

オーストラリア英語には、原住民族アボリジニの言語からの借用語があります。特に、動植物の名前や地名は、アボリジニが使用していた単語がそのまま使われています。その代表とも言えるのが、カンガルー(kangaroo)やコアラ(koala)などです。また、ブーメラン(boomerang)もアボリジニの言語に由来しています。

方言

イギリスで使用される口頭英語は、発音やアクセント、単語などが地域により大きく異なります。イングランドで使われる英語はEnglish English(イングランド方言)、アイルランドで使われる英語はIrish English(アイルランド方言)などと呼ばれています。

一方、オーストラリアは国土が広い割に、ほとんど方言が存在しません。つまり、広い国土で均一な英語が使われているということです。これはオーストラリア英語とイギリス英語の大きな違いと言えるでしょう。

階級によるアクセントの違い

オーストラリア英語にはイギリス英語のような階級によるアクセントの違いがありません。イギリスにも制度上での階級制度はありませんが、未だに階級によるアクセントの違いが残っています。それぞれの階級でアクセントや単語、言い回しが異なります。世界的なサッカー選手となったデイビッド・ベッカムが現役のときには、彼の英語がロンドンの労働階級者が話すコックニーだとして話題となりました。その後、デイビッド・ベッカムの話し方が変わり、いわゆる標準英語に近いアクセントで話すようになったことにも注目が集まりました。

スペリング

ほとんどの単語でオーストラリア英語とイギリス英語のスペリングは同じですが、例外も見られます。

日本語 オーストラリア英語 イギリス英語
プログラム program programme
アナログ analog programme

単語&フレーズ

多くの単語が共通していますが、違う単語を使用しているケースもあります。

日本語 オーストラリア英語 イギリス英語
海外 overseas abroad
ナス eggplant aubergine
ピーマン capsicum red/green pepper
歩道 footpath pavement
トラック truck pavement
どういたしまして No worries My pleasure

まとめ

オーストラリア英語はイギリス英語をルーツとしていますが、両者の間には共通点も多い反面、違いも数多く見られます。イギリスからの移民が持ち込んだ英語は、オーストラリアの文化や原住民族アボリジニの言語と接触し、独自の進化を続けています。どちらの英語もRの発音が消え、Tがしっかり発音されるなど、日本人には非常に発音しやすい英語です。また、アメリカ英語との違いを見つける楽しさもあります。世界にはさまざまな英語が存在しますが、違いを知ることで英語学習の幅が広がり、より多くの人とコミュニケーションがとれるようになるので、自分なりに違いを発見して英語学習をエンジョイしてみてください!

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reisuke

reisuke

オーストラリア在住11年目。英語が最も苦手な教科でありながら英語を話すことに憧れ、海外生活を始める。コミュニケーションのツールとして英語を身につけ、現在では英語で夢を見るまでに。日本語教師として活動していることもあり、英語と日本語の文法の違いや国による英語の違い、言語と文化のつながりなどをライターとして発信中。

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