○月○日、家具量販店に務めているWさんは展示会で自社製品の説明を行っていました。そこで通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。
- We make an effort to design furniture that is both stylish and seasonal.
(私たちは季節感があり、かつスタイリッシュな家具を作れるよう励んでいます。)
「励む=努力する」となり、effortという単語を使いたくなりますが、場合によっては、ネガティブな印象を与える可能性があるので注意が必要です。
- We strive to design furniture that is both stylish and seasonal.
(私たちは季節感があり、かつスタイリッシュな家具を作れるよう励んでいます。)
ポイント解説
「make an effort to~:~するために励む・努力する」には「実現しない可能性がある」ことを示唆しており、ビジネスシーンに適していない場合があります。
※日本語では「頑張る」、英語では「try to」に近いニュアンスになります。
例:
-
I’ll make an effort to get there by 7.
(7時までに着けるように頑張ります。) - He couldn’t finish the report today, but at least he made an effort.
(彼はレポートを今日終わらせられなかったが、努力はした。)
代わりに「strive to 動詞 / for 名詞:~に励む」がお勧めです。
この単語には「戦う」という意味もあり、より力強く、全力以上を出し切り、確実に目標に向かっているニュアンスがあります。
例:
✖ We will make an effort to solve this problem as soon as possible.
〇 We will strive to solve this problem as soon as possible.
(この問題をできるだけ早く解決できるよう尽力します。)
通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け
【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。
通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは
テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。
※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。
株式会社テンナイン・コミュニケーション
最新記事 by 株式会社テンナイン・コミュニケーション (全て見る)
- 「とんでもない」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2021年1月2日
- 「耐え抜く」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月21日
- 「片づける」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月10日
- 「雑音」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月22日
- 「機嫌が悪い」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月12日