○月○日、商社でプロジェクトマネージャーとして働くSさんが、部下のアメリカ人社員Tさんに指示を出していました。しかしその時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。
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T, can I ask you a favor?
(Tさん、ちょっとお願いがあるんだけど。)
日本語の「お願い」は英語ではfavorになる、と覚えた方も多いかもしれませんが、実は英語で「Can I ask you a favor?」と言うと、個人的に何か頼み事をする表現になってしまい、ビジネスではカジュアルすぎる印象を与えてしまいます。
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T, I have something I need you to help with.
(Tさん、ちょっとお願いがあるんだけど。)
ポイント解説
- I have something I need you to help with:(上司から部下へ)(業務上の)お願いがある
上司が部下に仕事を与えるなど、職責の一部として「お願いする」場合には、have something I need you to help withという表現を使います。実際は「命令」に近い「お願い」ですが、やや柔らかなニュアンスが生まれて上から目線の命令調ではなくなります。
例:
I have something I need you to help with. Would you be able to finish the presentation material by the end of the day today?
(お願いがあるんだけど、今日中にプレゼン資料を完成させてもらえるかな。)
ちなみに、When you get a chanceなどの枕詞を付ければ優先順位をつけながら柔らかいニュアンスにすることも可能です。ぜひ職場で使ってみてください。
例:
Bob, when you get a chance, can you take care of this?
(ボブ、時間があるときでいいから、これをやっておいてくれるかな。)
一方で、部下→上司や同僚同士で何か仕事を頼みたい場合は、バックナンバー「”Please teach me”はNG」で登場した”Could you please~?”という表現がオススメです。
バックナンバー:”Please teach me”はNG【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】→ https://englishhub.jp/news/ten-nine-ng-please-teach-me.html
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【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。
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