“another” “the other” “others” “the others” の違いは?~Gabaマンツーマン英会話が解説

※ この記事には広告・PRが含まれています

“other” も “another” も、日本語にすると「他のもの/別のもの」となって区別しにくいこともあり、多くの英語学習者が間違えやすい単語だったりします。さらに“other” が複数形になったり、“the” がついたりすると、何を表すのか混乱してしまう方も多いのでは?きちんとポイントをおさえておきましょう!

Gaba Style「英単語の正しい使い分け」

英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が発信する「Gaba Style」より、人気の英語学習コラム記事「英単語の正しい使い分け」をシリーズでお届けします。Gabaマンツーマン英会話のカリキュラム担当スタッフが手掛けるコンテンツを通して、英語から見える新たな世界や発見をお楽しみください。
※当コンテンツの著作権は、提供元である Gabaマンツーマン英会話に属します。本文の無断転載はご遠慮ください。

“other”と“another”の使い分け

  • 「単数/複数」と「特定/不特定」を軸に、下の表で憶える
「単数/複数」「特定/不特定」別“other” と “another” の対応表

another

“another” は “an + other” が一語になった言葉で「もう1つの/別の(もの・人)」を表します。すでにあるものの「別に/追加で」といったニュアンスが含まれます。

もともとが “an + other” であるように、単数形の名詞を表します。

“another” は「もう1つの/別の(もの・人)」を表す
  • The virus can move from one computer to another by itself.
    そのウィルスは他のパソコンにひとりでに移動することができる。

上記の例文の場合、“another” は、「すでにあるパソコンとは別の、他のパソコンのうちのどれか1台」を表します。ただし、不特定の名詞を表す “another” がどのパソコンを指すのかは、(発話の時点では)聞き手にとっては不明、ということになります。

the other

“another” と同じく “the other” も単数形の名詞を指し、「残りの1つの(もの・人)」を表します。2つのものについて話す際に、「もう一方」の意味で用いられることが多いです。

 “the other” は「残りの1つの(もの・人)」を表す。
  • We have two types of products; one aimed at corporations, and the other targeted at individual consumers.
    当社には2種類の製品があります。1つは法人向けで、もう1つは個人消費者向けです。

定冠詞 “the” を伴うことから、「残りの1つ」のように特定のものを表します。聞き手は “the other” が何を指すのか、すぐに理解することができるでしょう。

the others

“the other” の複数形が “the others” です。「(複数あるうちの)残りすべての(もの・人)」を表します。

 “the others” は「(複数あるうちの)残りすべての(もの・人)」を表す。
  • I have four sons. One is living in New York and the others are in Japan.
    私には息子が4人いる。1人はニューヨークに住んでいて、残りはみんな日本にいる。

上記の例文のように “the others” が何を指すのかは明白で、「ニューヨーク在住の息子以外の3人の息子」を表します。“the other” も “the others” も “the” を伴うことから、特定のものを表す代名詞である、と憶えておきましょう。

others

“others” も同じく複数形の名詞を表し、「他のいくつかの(ものたち・人たち)」を表します。

“others” は「他のいくつかの(ものたち・人たち)」を表す。
  • These ideas don’t appeal to me. Do you have some others ?
    ここにある案はどれもいまいちだな。他に何かない?

“the” がないことから不特定のものを指していて、ここでの “others” は「これらの案以外の案のうちのいくつか」を表します。“the others” と異なるのは、「残りすべて」ということではなく、「残りのうちのいくつか」を表している点です。

この “others” がどのような案を指すのかは、(発話の時点では)聞き手にとっては不明、ということになります。

まとめ

下の表にあるとおり、“another” と “other” という対比で考えるよりも、“the” がつく場合(特定)と “the” のつかない場合(不特定)で区別し、そのそれぞれに単数と複数があると考えると分かりやすいかもしれません。

“the” がつかない場合で、かつ単数の時は “another”(“an + other” が語源)になると憶えるとよいでしょう。

「単数/複数」「特定/不特定」別“other” と “another” の対応表

注意したいポイント

“each other”(お互いに)のようなイディオムの一部になっている場合を除けば、複数形でもなく、“the” も伴わずに、“other” が単独で代名詞として使われることはありません。ご注意ください。

  • × I don’t like this one. Can you show me other?
  • ◎I don’t like this one. Can you show me another?

また “another” は “an + other” が語源の言葉なので、冠詞(a/ an/ the)や “this/ that”、所有格(my/ your など)がつくことはありません。

  • × my another bag
  • another bag of mine/ another of my bag

【関連ページ】Gabaマンツーマン英会話の口コミ・評判

The following two tabs change content below.

Gaba Style

Gaba Styleは「English」「Lifestyle」「Communication」の3つをキーワードに、「英語を使ったコミュニケーションの楽しさ」と、「英語のあるライフスタイルの豊かさ」を発信する英語学習コラム。英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が運営しています。