スケジュールの調整や締め切りの確認など、「~まで」という表現は意外と使う機会が多いかもしれません。“by”、“until”、“till” はいずれも「~まで(に)」という期限を表す単語ですが、使い方を間違えるとまったく意図しない意味の文章になってしまうことも。
以下のポイントをしっかりと押さえておきましょう!
英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が発信する「Gaba Style」より、人気の英語学習コラム記事「英単語の正しい使い分け」をシリーズでお届けします。Gabaマンツーマン英会話のカリキュラム担当スタッフが手掛けるコンテンツを通して、英語から見える新たな世界や発見をお楽しみください。
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“by”と“until”、“till” の使い分け
- “by”:<ある動作>がその時点「までに」行われること(期限)
- “until”・“till”:<ある動作や状態>がその時点「まで」続くこと(継続)
- “until” と “till” は置き換え可能(※違いについては後述)
例えば以下の文章。“by” と “until”(※“till” でもOK、以下省略)を入れ替えるだけで、意味がまったく異なってしまいます。
B: I have to prepare the presentation until 3pm.
A: 3時までにプレゼンの準備をしないといけない。
B: 3時までプレゼンの準備をしないといけない。
このように “by” の文章では「3時までに終わらせる」のに対し、“until” の文章では「3時まで準備し続ける」という意味になります。
“by” は、ある時点「までに」行われることに対して使われるため、“arrive” や “stop”、“fall” などといった瞬間的に終わる動作を表す表現(※瞬間動詞とも言います)とともに使われることが多いです。
- I have to return this DVD to the rental store by Wednesday.
このDVD、水曜日までにレンタル店に返さないといけないんだ。
一方 “until” は継続している状態の終わりの時点を表すため、“keep” や “work”、“wait” などといった継続可能な動作や行為を表す表現(※継続動詞とも言います)とともに使われます。
- I’m staying in London until October 5th.
10月5日までロンドンに滞在してます。
“by” と “until” の使い分けで迷ったときには、その動作や状態が継続可能かどうかを考え、継続できない場合は “by”、継続できる場合は “until” を使うと憶えておけばよいでしょう。
日本語訳が似ていることに惑わされずに、それぞれの英単語の持つイメージをしっかりと理解して、正しく使い分けてくださいね。
and more …
“until” と “till” の違い
“until” と “till” の違いについては、以下の点に注意すれば特に問題はなく、置き換えが可能です。
- “till” の方が口語的で、書き言葉では “until” の方がよく使われる
- 文頭では通常 “until” を用いる
“by” の期限をより明確にする
ビジネスにおける重要な締め切りなどには、「遅くとも」という意味の “at the latest” や “no later than ~” といった表現を用いることで、期限をより明確に提示することができます。
- I have to finish writing my business proposal by next Tuesday at the latest.
遅くとも来週火曜日までには企画書を書き終える必要があります。
- Please submit the draft to me no later than Friday.
遅くとも金曜日までに原稿を私に提出してください。
※“no later than ~” を用いる場合、“by” は省かれるのが一般的です。
“by” の代わりに “before” にすると?
“before” を用いて期限を提示することもできます。その場合、“by” が「期日までに届けばいつでも構わない」というニュアンスなのに対し、“before” には「期日よりもできれば早く」という話し手の気持ちが含まれます。
- I’d like to get my order delivered by December 24th.
- I’d like to get my order delivered before December 24th.
12月24日までに商品を届けていただきたいと思います。
※厳密に言えば “before” の場合は「期日よりも前に」という意味なのですが(上の例文で言えば、12月23日まで)、日常的には曖昧に使われています。期限を明確にしつつ、「できれば早く」というニュアンスを含めたい場合には “on or before”(期日あるいはそれ以前に)といった言い方もできます。
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