「対象」はこう訳す①【通訳者も悩む日本語表現】

みなさん、こんにちは!今回の日本語表現は、『対象』です。

「対象」という言葉は、書き言葉、話し言葉問わず、どんなシチュエーションにおいても使えるとても便利な日本語です。「対象」というだけで、「何に対してそれが向けられているか」が伝わりますよね。しかし、英訳する場合には、「対象」がどのような意味やニュアンスを持つのかきちんと理解しないと、文脈にそぐわない文章になってしまいます。そこで今回は、「対象」を使った文章の英訳3例をご紹介します。

  1. 「2万円以上お買い上げいただいたお客様を対象に、1,000円分の商品券をプレゼント致します。」
    Customers who purchase products amounting to 20,000 yen or more are eligible to receive a gift card of 1,000 yen.

    • eligible to = ~の資格がある

    「~することができる」対象というニュアンスの場合には、eligibleがよく使われます。「対象者」という書き言葉の場合は、eligibilityと一言で訳すこともできます。

  2. 「社会保険の加入対象は、所定労働時間が週30時間以上の労働者です。」
    Employees who work at least 30 hours a week shall be covered under social insurance.

    • be covered under = ~が適用される

    coverは、法律や制度、規制などが「適用される」という意味があります。文脈によっては、coverと同じようにapply toを使うこともできます。

  3. 「煽り運転は、危険な行為の上、重大な刑事処分の対象となりうる。」
    Tailgating is not only dangerous, but is also subject to severe criminal punishment.

    • be subject to = ~を受ける、課される

    対象の訳にsubjectを使う場合、受け身的なニュアンスを与えます。subjectを名詞で使うこともでき、この場合もsubject of research 「研究対象」(研究されるもの)、subject of investigation 「調査対象」(調査される人、もの)とやはり受け身的なニュアンスが含まれます。

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

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