基本動詞に足すだけ!「phrasal verb」で英語はここまで話せる

英語を学習していると、「句動詞」あるいは「phrasal verb」という言葉を見聞きするでしょう。学校英語では「熟語」に含まれるものですが、この句動詞を身につけると、英語力は一気にアップします。そこで今回は、句動詞とはどのようなものかを解説するとともに、ネイティブが頻繁に使う句動詞をご紹介します。基本動詞にプラス1~2語の「phrasal verb」を覚えて、会話力を上げていきましょう!

「句動詞」とは?


まず、「句動詞」とはどのようなものかを解説します。句動詞とは、動詞に前置詞もしくは副詞、またはその両方が組み加わり、新たな意味を持つ動詞のように働くものです。よく知られているのは、「get up(起きる)」や「give up(諦める/断念する)」などでしょう。

句動詞の構成パターンは、主に以下の3つに分けられます。

<句動詞の構成パターン>

  1. 動詞+前置詞
  2. 動詞+副詞
  3. 動詞+副詞+前置詞

「前置詞」とは名詞や代名詞の前に置いて意味を補う語で、atやon、inなどです。一方、「副詞」はup、down、awayなど、形容詞や動詞、他の副詞などを修飾する語です。副詞や前置詞のイメージを押さえると、句動詞の意味を理解する際の助けにもなります。

句動詞は英語でのコミュニケーションに不可欠


個々の単語の意味を覚えるだけでは、自然な英文は作れません。たとえば、「get」の意味を知っていても、そこから生まれる句動詞を知らないと、コミュニケーションに支障をきたしてしまいます。「get」を用いた句動詞の代表的なものをみてみましょう。

  • get up:起きる
  • get out:外へ出る/外出する/(車などから)降りる
  • get on:(電車やバスなどに)乗る/うまくいく
  • get off:(電車やバスなどから)降りる/取り除く
  • get back:戻る/帰る/再び手に入れる
  • get over:乗り越える/克服する
  • get along with~:~と仲良くする/~と気が合う

このように、単語を単体ではなく「意味を持つ塊」で覚えると、表現の幅が一気に広がります。また、ネイティブはこのような句動詞を頻繁に使うため、英語でのコミュニケーションにおいて句動詞は不可欠と言えるでしょう。本やネットコンテンツなどの読み物にも句動詞はしばしば登場するので、句動詞を学ぶとリーディング力の向上にも繋がります。

句動詞の構成パターン

次に、前述した3つの構成パターンごとに、代表的な句動詞をみてみましょう。

1. 動詞+前置詞

動詞+前置詞パターンの句動詞は、主に後ろに目的語が続きます。

【fill in:記入する/書き込む】

  • Please fill in your name and address on this page.  
    このページに住所と名前を記入してください。
【look for:探す】

  • Are you looking for something? 
    何かお探しですか?
【take after:似ている】

  • I don’t like to be told I take after my mother. 
    私は母親に似ていると言われるのが嫌いだ。
【hear from:連絡をもらう】

  • Did you hear from him after you left our company? 
    退社した後、彼から連絡をもらった?
【turn over:ひっくり返す/回転する】

  • If you turn over that box, you will see it’s black on the bottom. 
    その箱をひっくり返したら、底が黒いのが分かるだろう。

2.動詞+副詞

動詞+副詞の構造をした句動詞には、自動詞の役割をするもの、他動詞の役割をするもの、その両方の働きをするものがあります。自動詞タイプの句動詞には目的語は存在せず、他動詞タイプの句動詞は目的語を伴います。

<自動詞タイプ・例>

【grow up:大人になる/成長する】

  • Children grow up someday. 
    子どもはいつか大人になる。
【hurry up:急ぐ】

  • Hurry up, we might miss the train! 
    急いで!電車に乗り遅れるかも!
【work out:運動する/よい結果が出る】

  • It’s time to work out. 
    運動する時間だ。

<他動詞タイプ・例>

    【find out:~を見つける/~を発見する】

  • I found out where she lives. 
    彼女が住んでいるところを突き止めた。
    【throw away:~を投げ捨てる/(時間やお金など)を無駄に費やす】

  • Don’t throw away bottles on the street! 
    道に瓶を捨てないで!
    【pick up:~を拾う/迎えに行く/受け取る】

  • She has to pick up and drop off her children. 
    彼女は子どもたちを送り迎えしなければならない。

他動詞タイプの場合、目的語が句動詞の間に入って使われることもあります。たとえば、前述した例文の「Don’t throw away bottles on the street!」は、「Don’t throw bottles away on the street!」とすることもできます。

3.動詞+副詞+前置詞

動詞+副詞+前置詞のパターンはすべて他動詞になります。前述の動詞+副詞パターンとは異なり、目的語が句動詞の間に入ることはありません。

    【look forward to:~を楽しみに待つ】

  • I look forward to meeting you again. 
    また会えるのを楽しみにしています。
    【look up to:~を尊敬する】

    • Do you have anyone to look up to? 
      尊敬する人はいる?
    【look down on:~を見下す/軽蔑する】

  • Don’t look down on me just because I’m a woman! 
    女だからというだけで見下さないで!
    【make up for:~を埋め合わせる】

  • I will make up for it next time! 
    今度埋め合わせするよ!
    【keep up with:~に遅れずについていく】

  • I can’t keep up with the latest trends. 
    流行りについていけない。

同じ動詞の句動詞をまとめて覚えよう!

句動詞には様々なものがありますが、同じ動詞を使った句動詞でまとめると覚えやくなります。ここでは、take、go、put、breakを使った句動詞の例と、それぞれの主な意味をみてみましょう。

【take(手に取る)】

  • take off:離陸する/(服や靴などを)脱ぐ/(メガネや帽子などを)外す
  • take over:~を引き継ぐ/引き受ける
  • take out:~を取り出す/持ち出す/取り除く/(食べ物を)持ち帰る
  • take away:~を取り上げる/持ち去る/(食べ物を)持ち帰る
  • take in:~を中に入れる/手につかむ/取る
  • take up:~を持ち上げる/(仕事や趣味などを)始める/(時間を)とる
  • take down:~を下ろす/下げる/倒す/解体する
  • take back:~を元に戻す/返す/引き取る/撤回する
  • take on:~を引き受ける/雇う/身につける
【go(行く)】

  • go ahead:前へ進む/先に行く/(お先に)どうぞ
  • go around:周りを回る/(うわさや病気などが)広まる
  • go out with:~とつき合う/交際する/出かける
  • go on:~を続ける/進む/起こる
  • go away:立ち去る/どこかへ行く/消えうせる
  • go back:戻る/回復する
  • go along:進んで行く/進行する/~に付随する
【put(置く)】

  • put out:消す/失わせる/~を出す/差し出す
  • put down:下に置く/書き留める/(暴動などを)鎮める
  • put on:着る/履く/かぶる/はめる
  • put off:~を遠ざける/延期する/言い逃れをする
  • put~in:~を入れる/取り付ける
  • put~back:~を元へ戻す/遅らせる
【break(壊す、割る)】

  • break up:壊れる/散らばる/(カップルなどが)別れる
  • break down:~を破壊する/(機器が)故障する
  • break out:(火事・戦争・暴動・流行病などが)起こる/脱走する
  • break in:使いならす/力ずくで入り込む/会話に入り込む
  • break off:引きちぎる/途中でやめる/縁を切る

まとめ

同じ動詞でも、前置詞や副詞がプラスされて句動詞になると、それぞれの意味は大きく異なります。プラスされる前置詞や副詞により意味がどのように変わるのかをイメージできれば、句動詞の学習も面白くなってくるでしょう。大切なのは、実際に使ってみること。句動詞を自分のものにして、表現の幅を広げていきましょう!

【参照サイト】Phrasal verbs(Oxford Dictionaries)
【関連ページ】「前置詞」はイメージでつかもう!5分でわかる使い分けのポイント①
【関連ページ】「前置詞」はイメージでつかもう!5分でわかる使い分けのポイント➁

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reisuke

reisuke

オーストラリア在住11年目。英語が最も苦手な教科でありながら英語を話すことに憧れ、海外生活を始める。コミュニケーションのツールとして英語を身につけ、現在では英語で夢を見るまでに。日本語教師として活動していることもあり、英語と日本語の文法の違いや国による英語の違い、言語と文化のつながりなどをライターとして発信中。

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