「進む」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】

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みなさん、こんにちは!今回の日本語表現は「進む」です。

「進む」には、物理的に「前に向かって移動する」という意味から、「望ましい方向へ向かう」など抽象的な意味を持つため、様々な場面でよく使われる表現です。

今回は、「進む」を使った日本語の英訳3例をご紹介します。

  1. 「我が社の現状の課題と進むべき方向性について議論する。」
    We will discuss the current issues that our company is having and decide on our way forward.

    • the way forward = 前に進む方法

    forwardは「前に」や「将来の」という意味があり、Going forward =今後は、よく使われる表現です。

  2. 「電子マネーの普及が進むにつれて、より多くの人々がキャッシュレスを利用する。」
    As electronic money becomes more popular, more and more people will be going cashless.

    • become (more) popular = 人気が出る、広まる

    人気が出る=普及が進むという言いかえはイメージしやすいのではないでしょうか。

  3. 「我が国の伝統を胸に、新しい時代へ進む。」
    With our country’s traditions in mind, we will embark on a new age.

    • embark on = ~を迎える、乗り出す

    enter a new ageでも「新時代へ入る」という意味は表現できますが、embarkには自ら一歩を踏み出すような、能動的に入るというニュアンスがあります。

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

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