「先輩/後輩」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】

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みなさん、こんにちは!今回の日本語表現は『先輩/後輩』です。

日本では、学校でも職場でも「先輩/後輩」という言葉が日常的に使われています。しかし、ご存知の通り、英語圏ではこの「先輩/後輩」という考え方がないので、訳すときも工夫が必要です。

  1. 「田中さんは私より3年あとに入社した後輩です。」
    Tanaka-san is my co-worker who joined the company three years after me.

    • co-worker = 先輩/後輩

    英語では、年齢や年次の違いで呼び方を変えることはありませんので、先輩/後輩に関わらずco-workerという表現を使って問題ありません。

  2. 「運動部では、先輩(上級生)の言うことは絶対だ。」
    On a sports team, you must follow what the upperclassmen tell you.

    • upperclassman / underclassman = 上級生/下級生

    学校での先輩/後輩ということは、つまり上級生/下級生という意味になります。この場合は、英語にもupperclassman/underclassmanという表現がありますので、こちらを使うことができます。

  3. 「彼は、困ったときにいつも手を差し伸べてくれる大先輩です。」
    He is my mentor and always helps me out when I’m having a hard time.

    • mentor = 良いアドバイスを与えてくれる人、恩師

    mentorとは、自分のことをよく理解し、仕事やプライベートなど様々なことに対して、アドバイスを与えてくれる人生の指導者のような人のことを指します。

senior/juniorという表現

先輩/後輩の訳としてsenior/juniorがあげられますが、日本語のような意味合いでは用いられず、単に「年が上か下か」ということを表現します。

例)私(28歳)、弟(25歳)の場合

  • I’m three years his senior. (私は弟より3歳年上です。)
  • He is three years my junior. (弟は私より3歳年下です。)

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

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