日本を訪れる外国人観光客の数は毎年増加し、2018年には3,000万人を突破しました。政府は東京五輪に向けて、2020年までに訪日外国人旅行者数4,000万人という目標を掲げているため、これからもさらに外国人の数は増えることが予想されます。「おもてなし」を実現するためにも、英語力は欠かせないスキル。そこで今回は、接客業に携わる人が押さえておきたい英単語やフレーズをご紹介します!
基本の接客英語表現
sir/ma’am:敬称
男性客には「Sir」、女性客には「Ma’am」を使って呼びかけます。「Yes, sir」は「承知いたしました、お客様」というニュアンスです。
Certainly:かしこまりました
「確かに」「必ず」という意味を持つ英単語「certainly」。接客業などでは、「かしこまりました」という丁寧な返事として使われます。「Certainly, ma’am(かしこまりました、お客様)」のように使いましょう。
Could you please ~?:~していただけますか?
「Could you please ~?」は、相手に何かを依頼するときに便利なフレーズです。
- Could you please fill out this form?
「こちらの用紙にご記入いただけますか?」
May I have ~?:~をいただいてもよろしいでしょうか?
相手の名前や連絡先などを丁寧に尋ねる場合には、「May I have ~?」というフレーズを使うことができます。
- May I have your name, please?
「お名前をいただけますか?」 - May I have your signature here, please?
「こちらにサインをいただけますか?」
急な依頼・トラブル対応などに役立つ英語表現
inconvenience:不便/迷惑
「inconvenience」は、「不便」や「迷惑」を表す英単語。相手にお詫びの気持ちを伝える際などに使うことができます。
- We apologize for the inconvenience.
「ご迷惑をおかけし、申し訳ございません」
right away:すぐに/直ちに
「right away」は、「すぐに」「直ちに」を意味します。客から依頼があった場合や、何か問題が起きた際などに、「直ちに」対応することを伝えられる便利なフレーズです。
- I will bring it right away.
「今すぐお持ちします」 - I will send someone to your room right away.
「係の者を今すぐそちらへ向かわせます」
Please feel free to contact us if you have ~:~の際には、いつでもおっしゃってください
「feel free」は「遠慮しない」という意味。「何かあれば遠慮なくお知らせください」と言いたいときの決まり文句です。
- Please feel free to contact us if you have any questions.
「何かご質問の際には、いつでもおっしゃってください」 - Please feel free to contact us if you have any problems.
「何か問題の際には、遠慮なくお知らせください」
It’s my pleasure:どういたしまして
「Thank you」など、相手から感謝の気持ちを述べられたときの返事。「You are welcome」よりも丁寧で、相手より自分の方が喜びを感じているという気持ちを表せます。笑顔とともに言うことで、より相手に気持ちが伝わるでしょう。
ホテル・旅館での接客英語表現
buffet:バイキング/ビュッフェ
ホテルの朝食などで定番の「バイキング料理」。しかし、「バイキング(Viking)」のままでは通じないので注意が必要です。英語で「バイキング料理」と言いたいときには「buffet」を使います。近年は日本でも「ビュッフェ」という言葉が広く使われるようになりましたが、「buffet」は「ビュッフェ」よりも「バッフェイ」に近い発音です。
- The breakfast buffet is on the second floor.
「朝食バイキングは、2階でございます」
show:案内する
「show」は、ホテルスタッフが部屋まで案内することを伝える際に押さえておきたい単語です。
- I will show you to your room.
「お部屋までご案内します」
Please enjoy ~:~をお楽しみください
「Please enjoy ~」は、ホテル・旅館で、ゲストがチェックインを済ませて受付カウンターを離れるときなどに便利なフレーズ。
- Please enjoy your stay.
「ご滞在をお楽しみください」 - Please enjoy your meal.
「お食事をお楽しみください」
extend:延長する
滞在を「延長する」と言いたい場合には、「extend」を使うことができます。宿泊客から尋ねられることもあるので、しっかり覚えておきましょう。
- Is it possible to extend my stay by 2 nights?
「滞在を2泊延長することは可能ですか?」
英語では宿泊日数は「days」ではなく「nights」を使用します。
take off:脱ぐ
様々な意味を持つ「take off」には、衣服や靴を「脱ぐ」という意味もあります。旅館などで、靴を脱ぐことを伝えたいときなどに便利な表現です。
- Please take off your shoes here.
「こちらで靴をお脱ぎください」
ゲストを送り出す際に役立つ英語表現
would like to ~:~したいと思う
「would like to ~」は、「~したいと思う」と丁寧に伝えるフレーズ。疑問形の「Would you like to ~?」は、相手の意向を尋ねる際に使うことができます。
- How would you like to pay?
「お支払いはどのようになさいますか?」
また、「Would you like me to ~?」とすると、「~いたしましょうか?」と相手に申し出る表現として使えます。
- Would you like me to call a taxi for you?
「タクシーをお呼びいたしましょうか?」
total/total amount:総額
支払いの総額を伝える際には、「total」や「total amount」という表現を使うことができます。
- The total amount is 15,000 yen.
「お会計は1万5,000円です」 - Your total is 20,000 yen.
「お会計は2万円です」
baggage/luggage:荷物
どちらも「荷物」という意味を持つ不可算名詞。つまり、「-s」と複数形にならない英単語です。アメリカでは「baggage」、イギリスでは「luggage」が好まれています。
- We can keep your baggage/luggage here.
「ここでお荷物をお預かりします」
safe:安全な
「safe」は、ゲストを送り出す際の決まり文句によく使われます。
- Have a safe trip home.
「お気をつけてお帰りくださいませ」 - Have a safe flight.
「お気をつけてご帰国ください」
look forward to ~:~を楽しみに待つ
「心待ちにする」という気持ちを表現するフレーズ。ゲストを送り出すときだけでなく、あらゆる場面で使うことができます
- We look forward to seeing you again.
「またのお越しを心待ちにしております」 - We look forward to hearing from you.
「あなたからの連絡を楽しみにしています」
まとめ
今回は、接客に役立つ英単語やフレーズをご紹介しました。接客業に従事する人にとって英語の重要性はますます高まるばかりです。丁寧さが求められるため表現の難しさはありますが、この機会に「May I ~?」「Would I ~?」「Would you like ~?」「Could I ~?」などの尊敬表現をしっかり把握しておきましょう。また特に、従事する職場に関係する英単語に関しては、日頃からチェックしておくことをおすすめします。日々の積み重ねこそが、英語上達への近道です!
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reisuke
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