みなさん、こんにちは!今回の日本語表現は「コツ」です。
短く便利な言葉ほど英語に訳すのは難しいということはこれまでのコラムをお読みの皆様はよくご存じかと思いますが、今回ご紹介する「コツ」もそんな単語の一つではないでしょうか。英語で「コツ」という場合、その性質によって使う表現が変わります。
そこで今回は、「コツ」の英訳表現4パターンをご紹介します。
- 「エクセルを使うためのこの10個のコツを身に付ければ、あっという間に達人になれますよ。」
If you commit these 10 tips for using Excel to memory, you’ll be a master in no time.- tip = コツ、ヒント、アドバイス
tipは上司や専門家など経験や知識が豊富な人物から、複雑な仕事や難しい作業が上手くいくためのポイントやアドバイスなどのことを指します。
- 「彼はデザインのコツをつかんでいる。」
He has a knack for design.- knack = コツ、才能
通常は長い時間をかけて練習する必要があるようなスポーツや音楽、プログラミングなどの細かい動きが必要な作業をあっという間に習得してしまう人がいますよね。このようにいわゆる生まれつきの才能や「センスがある」という場合にknackを使います。
- 「入社したばかりなので緊張していると思いますが、コツを教えるので安心してください。」
You might be nervous since you just joined this company, but I’ll teach you the ropes, so don’t worry.- the ropes = コツ、仕事などのやり方
新入社員に、基本的な仕事のやり方を教えるというニュアンスを持つ表現です。新入りの船乗りがまずはロープの使い方を学ぶところから始める、ということが語源となっています。
- 「このプログラムのコツを掴むには結構時間がかかった。」
It took me a while to get the hang of this program.- get the hang of = コツを掴む、~の操作に慣れる
新しく扱う機械など、使っているうちに徐々に慣れてきて、うまく使用できるようになるという場合で使う表現です。徐々に慣れてきている状態の場合、ネイティブはI think I’m getting the hang of thisとよく言います。
通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け
【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。
通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは
テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。
※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。
株式会社テンナイン・コミュニケーション
最新記事 by 株式会社テンナイン・コミュニケーション (全て見る)
- 「とんでもない」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2021年1月2日
- 「耐え抜く」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月21日
- 「片づける」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月10日
- 「雑音」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月22日
- 「機嫌が悪い」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月12日