「擦り合わせる」に“make adjustments”はNG!【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】

※ この記事には広告・PRが含まれています

○月○日、コンサルティング会社で働くBさんが、出張から戻ったSさんにプロジェクト進捗の擦り合わせを申し出ていました。しかしその時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

【NG文】

  • I would like to make adjustments of the progress with you today.
    (今日、進捗について擦り合わせをしたいのですが。)

make adjustments of〜で「〜を調整する」→「〜の擦り合わせをする」という意味になる場合もあります。しかし今回のNG文では、「進捗そのものに調整を加える」ということになってしまい、意味が成り立たなくなってしまいます。

【オススメ英語】

  • I would like to talk with you today so that we are on the same page about the progress.
    (今日、進捗について擦り合わせをしたいのですが。)

ポイント解説

  • be on the same page about〜:(〜に関して)同じ見解を持つ、意見が一致する
    英語で be on the same page は複数の人が同じ意見・見解を持つという表現です。「擦り合わせ」のように、お互いのもつ情報を一致させるときなど役に立ちます。

「擦り合わせる」には他にもget (someone) up to speed on〜という表現も使うことができます。上記の表現は、「自分が持っている情報を共有して、周りにも同じ目線に立ってもらう」というニュアンスで使います。

例)I want to get you up to speed on the progress of this project.
(プロジェクトの進捗についてお伝えします。)

通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け

【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。

通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは

テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。

※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。

The following two tabs change content below.

株式会社テンナイン・コミュニケーション

7,500名以上の通訳・翻訳者を抱え、1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた大手通訳・翻訳エージェント。「英語で仕事をする人の応援サイトHi!Career」を運営中!