○月○日、大事なプレゼンを前にHさんは少し緊張していました。
そこで外国人の同僚Mさんから「Are you OK?」と声を掛けられたのですが、その時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。
- I’m OK.
(大丈夫です。)
「大丈夫」には「あぶなげがなく安心できるさま」や「強くてしっかりしているさま」のニュアンスがありますが、OKという単語にはありません。OKは「良くもないが、悪くもない」という状態を表す言葉で、I’m OKと言うと場合によっては聞き手に不安を与えてしまいます。
- I’m all set.
(大丈夫です。)
ポイント解説
all setは「すべてがあるべきところに落ち着いている」「そのままで大丈夫」という文字通りの意味です。つまりプレゼン前にI am all set.と言えば、「準備万端。いつでもプレゼンができるよ。」という意味になります。他にもall setは以下のような場面でも使えます。
-
職場で同僚に手伝いが必要か聞く時
- Are you all set?
(何か手伝いましょうか?)
- Are you all set?
-
フライト中・レストランなどで飲み物のお代わりを聞かれた時
- No, thank you. I’m all set.
(いいえ、結構です。ありがとう。)
- No, thank you. I’m all set.
-
レストランでチップ分を含めたお金を支払う時(例:17ドルのお会計に20ドル札を渡す)
- Here you are. You are all set.
(どうぞ。お釣りは結構です。)
※「あなたはそのままで大丈夫。お釣りはいりません。」という意味
- Here you are. You are all set.
通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け
【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。
通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは
テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。
※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。
株式会社テンナイン・コミュニケーション
最新記事 by 株式会社テンナイン・コミュニケーション (全て見る)
- 「とんでもない」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2021年1月2日
- 「耐え抜く」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月21日
- 「片づける」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月10日
- 「雑音」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月22日
- 「機嫌が悪い」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月12日