「真の言語習得を実現し、人生の可能性と選択肢を広げる」というミッションを掲げ、最新技術の活用で外国語学習を効率化するアイテムを次々と送り出してきた株式会社 スピークバディ(旧appArray)。250万ダウンロードを突破したAI英会話アプリ「スピークバディ(SpeakBuddy)」を通して同社を知る英語学習者は多いのではないでしょうか。
今回はその株式会社 スピークバディが企画運営するオンライン型パーソナルコーチングサービス「スピークバディパーソナルコーチング(旧スパルタバディ)」について、同社代表取締役の立石氏と、スピークバディパーソナルコーチングで実際に受講生のトレーニングを担当されているコーチにお話をうかがいました。
慶應商学部卒、会計士補。高校時代は英語がクラスで一番できず、大学時代もTOEIC280点。就職で外資系企業の内定をきっかけに猛勉強し、現在はTOEIC満点・英検1級取得。2013年に会社を設立し、累計3千時間を費やした自身の英語学習経験を活かしてアプリ開発を始める。AppStore総合1位2作品など、開発した英語学習アプリは多数。
インタビュー目次
1. 「英語を話せない」何千万人もの悩みに届けたいソリューション
Q. 「株式会社 スピークバディ」がこれまでに手掛けてきたサービスは?
立石氏:株式会社 スピークバディ(旧社名appArray)の創業当初は、英単語アプリ「マジタン」、英文法アプリ「マジグラ」、TOEIC対策アプリ「アプトレ」といった有料の英語学習アプリを手掛けていました。いずれもAppStoreの有料アプリランキング教育部門で1位を獲得する人気アプリとなりました。そのほか、「ペラペラ英語」という音声認識を使った有料アプリが60万ダウンロードを記録し、AppStoreの年間総合ランキング2位となったこともあります。
そんな中、経済産業省主催のグローバル起業家育成プログラムへの参加をきっかけにAI英会話の開発を始めることになりました。2015年10月ごろのことです。自分自身、学生の頃は大の苦手だった英語が社会人になって急に必要になり、何千時間を英語学習に費やしてきました。リーディングやリスニングは自分で学べても、スピーキングは会話相手がいないと練習できず、英会話学校に通うのは高額です。その課題を何とか解決できるサービスを提供したいという想いがあり、AI英会話アプリ「スピークバディ(SpeakBuddy)」を開発しました。
アプリ「スピークバディ」は、2021年に英会話アプリとして初めて「グッドデザイン賞」を受賞し、2022年2月には累計150万ダウンロードを記録しました。その後は、英語学習に関する悩みにプロの英語コーチが回答するQ&Aサイト「スピークバディ 英語学習Q&A」をリリースしています。
Q. オンライン英語コーチ「スピークバディパーソナルコーチング」開発のきっかけは?
立石氏:スピークバディのリリース後、「スピーキングの教材はあっても、自分でやる気をキープしながら続けていくことが難しい」というユーザーの声から、コーチがサポートすることでしっかり学習できるようなサービスが必要だと感じ、オンラインでパーソナルコーチングが受けられるスピークバディパーソナルコーチングを立ち上げました。
人間が頑張り続けるにはある程度の短期間である必要があると考え、スピークバディパーソナルコーチングでは、学習期間を3ヵ月に設定しています。他の多くの教室型コーチングサービスでも、期間を3ヵ月に定めているようです。特徴としては、利用者が「話せる」ようになるコーチングプログラムを設計したかったので、「スピーキング」の指導ができるコーチだけを採用しています。
2. 「話せる英語力」を身につける「スピークバディパーソナルコーチング」全容
Q:スピークバディパーソナルコーチングの受講の流れは?
コーチ:まず最初の無料カウンセリングで、受講生のバックグラウンド、受講に興味を持ったきっかけ、一人で学習を続けてきて辛さを感じている点、目標と現状の乖離などをお聞きします。その後、オンラインでアセスメント(スピーキングテスト)を受けていただきいて英語レベルやご希望の学習ペースに合ったコースをご提案します。
Q.学習内容・学習時間はどの程度個人に合わせてカスタマイズされますか?
コーチ:受講者が何を目標とするかによって学習内容は変わってきます。たとえば今後の海外駐在でやっていける英語力を身に付けたいという方、これまでの学習で上達が実感できないという方など、それぞれの状況を受講開始後の初回コーチングで詳しくヒアリングします。
現在、スピークバディパーソナルコーチングでは基本の「スピーキングレギュラーコース」のほかに、集中的に学習して力をつけたい方向けの「エクスプレスコース」を用意しています。たとえばスピーキングレギュラーコースの場合、1日1.5時間程度の取り組みをヒアリングの内容に基づき組み立てます。学習内容はもちろん、アプリでの学習を1日何レッスン進めるか、教材何ページ分の単語を学習するかといった学習量や学習頻度も受講者の希望やスケジュールに合わせてカスタマイズしています。
Q.学習時間が取れない受講者もいるのでは?
コーチ:多忙な社会人受講者が多いので、仕事が忙しい時期に入ってしまったり、長期の出張が入ったりということは少なくありません。英語学習を頑張りすぎて身体を壊し、仕事に影響が出るようでは本末転倒ですから、そういうときは無理のないようにお伝えしています。ただ、そんな中でも1日10分あれば何ができるかをコーチング時に話し合い、少しづつでも学習を継続するための最低ラインを定めることがあります。たとえ10分でも、毎日続けることはとても大切です。
Q. 1日1.5時間の取り組みの具体例は?
立石氏: TOEICや英検といった資格試験対策だけではなく、会話力も高めたいという人が大多数なので、AI英会話アプリ「スピークバディ」を使用した会話練習にはほぼ全員に取り組んでもらっています。スピークバディについては、受講期間中は無料で使い放題になります。
コーチ:アプリを使い、個人の英語力や充てられる時間に合わせたカリキュラムに取り組んでもらいます。スピークバディには、たとえばシャドーイング用のコンテンツなど、スピークバディコーチングの受講者のみが利用できる機能もあります。
また、日々少しでもアウトプットの機会を持ってほしいので、受講者のレベルに合わせてアプリで学んだトピックに関連する課題を出し、音声を吹き込んだりライティングしたものを毎日提出してもらっています。上級になると、たとえば使用教材をTEDに変え、要約を送ってもらうなど、提出課題も受講生ごとにパーソナライズしています。
Q. コーチとのやりとりについて教えてください。
コーチ:45分の初回コーチング後、1週間に1回程度のペースで各45分のオンラインコーチングを実施します。この継続コーチングでは、主に学習の進捗状況、モチベーションなどについてお話します。実際に学習を続けるうちに「もっとやりたい」という気持ちになる受講者も多いようです。その場合はカリキュラムの練り直しや教材の追加など、レベルアップの提案をすることもあります。
受講者からは課題への回答や音声の送信のほかに、学習の進捗状況もチャットで報告してもらっています。コーチは、フィードバックや励ましをのメッセージを送ります。課題への回答も進捗報告も、まとめて送るのではなく、少しづつでも進めてらって毎日コーチとやり取りすることを推奨しています。
Q. コーチはティーチングも行いますか?
コーチ:コーチングサービスなので、明確な回答の代わりに自力で調べるためのヒントを伝えるようなことが多いです。プログラム修了後もラーナーさんご自身で学習を続けていくことを考えると「調べる力」を育むことも大切だと感じています。
また、音声録音をして提出してもらう発音の課題については、客観的に指摘されないとなかなか自分では気づけない点も多いので、コーチがチェックして具体的なフィードバックをします。
週に一度提出してもらう1分間スピーチについては、細かい誤りの指摘よりも「きちんと相手に伝わっているかどうか」をチェックし、より伝わりやすい表現を提案するなどのフィードバックを心掛けています。
発音の課題の提出とコーチからのアドバイスを通して発音が大きく改善された受講生は、それに伴って同僚の英語がとてもよく聴き取れるようになったと話してくれました。
3. オンライン型コーチング「スピークバディパーソナルコーチング」だからできること
Q. 教室型コーチングサービスにはない「オンライン型」コーチングの魅力とは?
立石氏:通学の負担がない点は、利用者にとって大きなメリットと言えます。また、オンラインだからこそ近くに教室がないような地方の方でもサービスを利用できます。
コーチ:移動する時間があるのであれば、その分はやく自宅に帰って学習に充てることができます。その効率のよさがとても大きいのではないかと思います。
立石氏:また「在宅なら仕事ができる」「フルタイムは難しいけれど細切れなら時間が取れる」という条件付きの勤務が可能な英語力の高い方に、オンラインならコーチとして学習指導にあたってもらうことができます。この形式で、コーチ・学習者双方にとって付加価値のある関係が築けると考えています。
教室型では3ヵ月で50万円を超えるなど、始めるのに思い切りの必要な価格のサービスが多い中、スピークバディパーソナルコーチングは1ヵ月あたり9万円台からという低価格で提供しています。英語学習は長い期間取り組んでいかなければならないことを考え、こうした優秀なコーチの起用により「続けられる」低価格帯で同じような効果を出せるサービスを実現させようとオンライン型でチャレンジしています。
Q. コーチの採用基準や研修内容は?
立石氏:現在、コーチの採用にはTOEIC900、英検1級以上などの基準を設けています。さらに、ビジネスで英語使用経験のある方のみをコーチとして採用しています。
コーチ:全国(一部海外)に散らばるコーチ陣には、場所を問わず受けられるオンラインでの研修を行っています。このトレーニングでは、一番大切なこととしてティーチングとコーチングの違いを伝えています。自力でなんとか英語を習得してきた経験豊富なスタッフばかりなので、ティーチングや学習方法のアドバイスについてはできて当然なところがあります。ここではプラスアルファでコーチとして、もし自分が学ぶ立場だったら3ヵ月という期間、チャット上のやりとりでどんな声掛けがあれば学習を続けられるかをしっかり考えてもらうようにしています。楽しい気持ちで学習を継続してもらいたいので、コーチはどうやって寄り添えるかが大切です。
また、コーチ同士がオンラインで交流し、コーチングを通して得た学びや課題を共有し合える会を開催しています。
4. 修了者の実績から見る「スピークバディパーソナルコーチング」の学習効果
Q. 受講生はどんな方が多いですか?
コーチ:30~40代の社会人で、これから職場で英語を求められることが増えてくるという方が多いです。職場での英語といってもビジネス英語というよりは、たとえばランチミーティングやエレベーター内での英会話のような気軽な会話がむしろ難しいという声を聞きます。そういう場合には、ご自身のことを英語でしっかり話したり、チームのメンバーとより仲良くなるための会話ができるように学習をプランニングします。
仕事が忙しかったりお子さんが小さかったりしてなかなかスクールに通えないような方にも活用していただいています。
Q. 修了後の学習成果はどうやって測定していますか?
立石氏:プランの初回と最後にCEFR-J(セファールジェイ)に準拠したスピーキングのレベルチェックテストを行い、コーチとは異なる採点チームが複数人で厳正なアセスメントを行っています。10段階のレベル設定で総合レベルのほかに「発音」「流暢さ」「表現の幅・語彙」「文法の正確性」「一貫性・まとまり」といった項目をそれぞれ評価します。
目標としているのは、総合レベルを3ヵ月で1段階上げることです。実際、受講生の7割が1レベルアップ、さらにそのうち4割程度が2〜3レベルアップという結果を出して修了しています。ただし、この1段階はとても大きいので、もしスコアに違いが表れなかったとしても変化がなかったわけではありません。3ヵ月前の自分と比べて成長が実感できるはずです。修了生からは「上達を実感できた」という声が多数届いています。コーチ:結果が出ると、それをもとに最終コーチングを実施します。最初と最後のレベルチェックの比較から伸びている点などをお伝えし、その後の学習の方向性について一緒に考えます。
Q. 受講中の方、修了された方による反響は?
立石氏:自分一人でがんばっているのではなく、その頑張りを誰かが見ていてくれるという安心感や一体感が、学習者にとっては大きいようです。一人で学ぶのはやはり孤独。その中で、経験豊富なコーチから学習方針を提案してもらい、毎日声をかけてもらえることで日常の中に英語がある状況が自然に形成され、やる気が向上しているのがわかります。
受講者から聞かれるのは「改めて英語の勉強方法を学び、英会話の楽しさを知った気がする」「効率的なカリキュラムとサポートにより成長実感を得られた」といった声です。「英検で目標の級に合格した」「会話力アップにつながった」など、目標達成の報告も受けています。これまでに3ヵ月間の受講期間を修了された方のうち、一定数がリピーターとして継続や再開を希望されていることも、サービスへの満足度の表れだと考えています。
Q. 3ヵ月のプログラム修了後の継続受講も可能なのですか?
立石氏:可能です。3ヵ月間で最初の目標を達成後、継続の場合は新たな目標に向けてサポートします。コーチも変更できるのですが、同じコーチからのサポートを希望する継続者が少なくありません。
5. まずは、無料カウンセリングで最初の一歩を!
Q. スピークバディパーソナルコーチングの利用を検討中の読者に、メッセージをお願いします
立石氏:私自身、ありとあらゆる教材をつかって英語を学習してきたので、学習者には時間を有効活用してもらいたいという想いがあります。忙しい中での教材選び・カリキュラム作成・正しい方法での学習は、その専門であるプロのコーチに任せることが効率的です。バディとなるコーチと一緒に頑張ることの力を信じて、まずは無料カウンセリングを受けてみてください。
コーチ:
無料カウンセリングでは、カウンセラーによるレベルチェックを受けていただき、ご自身の現状と、どんなカリキュラムで学べるのかをお伝えしています。コーチング開始後は、担当コーチがより詳しいヒアリングとレベルチェックを実施し、使用する教材を決定します。
英語学習は一人でがんばらなくてはならないと考え、辛い日々を送っている人がたくさんいると思いますが、そんなことはありません。コーチが日常の英語学習がより楽しくなるようなご提案をしますので、一人で悩まずぜひ頼っていただければと思っています!
インタビュー後記
誰もが無理なく英語を習得できる時代の創造を目指して多様な英語学習ツールを展開してきた株式会社スピークバディが、学習者からの声をもとに新たにリリースしたのは、「学ぶ人」と「支える人」をつなぐコーチングサービスのプラットフォームでした。
厳しい学習プランの管理というイメージの強い「パーソナルコーチング」ですが、スピークバディパーソナルコーチングのコーチ陣はなにより、学習者が継続的な英語学習を楽しめるように寄り添うことを意識しているといいます。オンラインコーチングの効果は利用者の声とサービスの人気により立証済みです。
日常に英語のある3ヵ月を経て、スピークバディパーソナルコーチングと一緒に英語力向上の達成感を味わってみませんか?
※当記事は(株)スピークバディのご協力のもと、2019年公開のインタビュー記事に、2022年9月現在の情報を反映させ、加筆修正したものです。
スピークバディパーソナルコーチング詳細
サービス名 | スピークバディパーソナルコーチング |
運営会社 | 株式会社スピークバディ |
価格 | スピーキングレギュラーコース: 283,800円/12週間 エクスプレスコース:511,500円/12週間 |
URL | https://speakbuddy-personalcoaching.com/ |
English Hub 編集部
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