「英語さえできれば、海外で働けるのに。」単語や文法、発音を学び、英語を使えるようになることが世界で活躍するビジネスパーソンになる上で一番の課題だと思っている方は、少なくないのではないでしょうか。しかし実際は、英語を話せることだけがグローバルビジネスパーソンに直接結びつくわけではありません。
数あるオンライン英会話サービスの中でも、多忙なビジネスパーソンから特に人気を集めており、英語力と共にグローバルな舞台で通じるビジネススキルを提供しているのが、オンラインビジネス英会話「ビズメイツ(Bizmates)」です。
Bizmatesは、「今よりもっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」をミッションに掲げており、導入企業社数も今年2月時点で累計300社を突破するなど、各企業からも注目を集めています。
今回、English Hub編集部では、同社サービスのさまざまなプログラムの開発に関わるビズメイツ株式会社の取締役兼最高品質責任者を務める伊藤日加氏にお話を伺ってきました!
カナダ生まれの日系カナダ人。1996年、英語教師として、ベルリッツ・ジャパンに入社。その後、同社4校における主任教師として、教師の採用およびマネジメント、品質管理を担当。2008年より本社商品開発マネージャーとして、世界のベルリッツで使用されているビジネス向け教材、企業向けカスタマイズ教材の開発を行う。2012年6月、同社を退社。同年7月にビズメイツ株式会社を設立、取締役 Chief Quality Officerに就任。
インタビュー目次
1. Bizmatesで教えているのは、英語だけではない
Q: Bizmatesの特徴を教えてください。
「何百あるオンライン英会話の中で、Bizmatesはどう違うか」。法人営業に行くと、よく聞かれるのがこの質問です。当社は、自社のサービスのことをオンライン英会話学校だと思っていません。当社のミッションは、英語力を上げることではなく「ビジネスパーソンがグローバルで活躍するためのコミュニケーションスキルを高めること」です。
例えば、英語での初対面の挨拶をするレッスンをイメージしてみてください。「Nice to meet you(初めまして)」と言われたら、あなたはどのように返しますか?ほとんどの英会話スクールでは、ただ「Nice to meet you,too(初めまして)」と、返すように教えるのではないかと思います。それは間違えではないですし、シンプルで丁寧です。しかし、効果的な英語であるとは言えません。この時点でまだ、相手の名前も知らないですし、お互いの距離も縮まっていませんよね。
そのようなときに、Bizmatesで教えている返し方は、「Nice to meet you too,Mr.Ito(初めまして、伊藤さん)」です。どうでしょうか。挨拶の最後に相手の名前を付け加えただけで、大きく印象が変わりませんか?もちろんこれで終わりではなく、その後も会話を繋げます。その流れで会社のことを紹介する場合にも、ただ会社名を言うだけでなく、何をしているかまで説明することができれば会話が弾み、相手との距離を縮めることができますよね。それが、ビジネスチャンスを掴むことに近づくのです。
2. きっかけは「英会話業界の無駄をなくしたかった」
Q: 伊藤さんご自身は、どういった問題意識を持って、Bizmatesをスタートされたのですか?
私はもともと、ベルリッツで15年間働いていました。当初は英語のスペシャリストだったわけではなく、アルバイト講師として英語を教えていたら人気講師になり、その後に主任講師になったのです。その後、本社で商品開発をやってくれないかと打診され、教材を作っていました。それを作成する中で感じていたのが一般的な英会話の教材は、文法や単語、ビジネスシチュエーションなどの「英語のベースを作ること」を目的としており、無駄な部分もとても多いということです。
一つのレッスンに時間がかかり、なかなか進まない。お客さんには「英語の習得は時間がかかるもの」と、言い続けて進めていくスタイルに違和感を覚えました。そこで、僕が考えるビジネスパーソンが学びたいと思う教材をピンポイントで作り、それが人気教材となったのですが、私はさらにいい教材を作れるとも感じていました。
そのようなときに今のBizmates代表の鈴木から当時誘われ、ただの英会話学校ではなく「ビジネスパーソンが成功するための英会話学校」を創ろうということになり、Bizmatesが生まれました。そのときの課題意識が今の原点となっています。「Bizmatesでなければ、今英会話業界にはいないかもしれない」。そう思うほど、ここでは自分のやりたいことができていますし、Bizmatesの商品には、私の想いのすべてがつまっています。
3. 採用率1%の優秀な講師陣
Q: 講師の質を保つために工夫されていることはありますか?
私たちは、日本のビジネスパーソンがグローバルで活躍するのを支援するためのオンライン英会話サービスですので、単なる英会話ではなく、英語でのプレゼンテーション、クライアントへのオフィシャルなメール文、会議の効率的なファシリテーションなど、「英語を使ったビジネス」を教えることのできる優秀な人材のみをトレーナーとして採用しています。
毎月数千人以上の応募がありますが、採用率は、1%以下です。当社のトッププレイヤーは、間違いなくこの業界のトッププレイヤーであると思っています。当社には900名以上のトレーナーが在籍していますが、全員自身の仕事に誇りを持って働いており、トレーナー自らが世界で活躍できるビジネスパーソンたちです。
4. Don’t study English,live English
Q: 日本人に合った英語の学び方はどのようなものだとお考えでしょうか。
そもそも私は、英語を学ぶという考えは間違っていると思っています。「Don’t study English,live English」。英語はライフスタイルで、生き方そのものであるという考え方です。
しかし、日本ではそういった考え方になりにくいですよね。勉強して、単語を覚えて、文法を学んでテストを受ける。英語は、TOEICや英検などのテストであるという認識が強いと思います。これでは、実際に現場で使える英会話スキルを身につけることは難しいと思います。
私は、真のグローバルビジネスパーソンというのは、「世界全体を自分のマーケットとしてとらえることができる人」だと思っています。グローバルな視点でマーケットを見ることができる人は、世界中から情報を得たり友人を作ったりすることが自然にでき、ビジネスチャンスをつかむことができます。
今の日本には、英語を話せる人ではなく、グローバルで活躍する人材が必要なのです。知らない土地でビジネスを始められる人はなかなか少ないのですが、グローバルな環境でゼロからイチを創出できる人。そういったビジネスパーソンの輩出を目指すためには、英語を生活の一部にまで持っていくサービスが必要だと思っています。
5. 海外でゼロからイチをつくるマインドを育てる
Q: 受講生のみなさんは、どういった目的で勉強されている方が多いのでしょうか?
日本人が英語を学ぶ理由は様々ですが、上位3つはこちらです。1位が「会社から命じられた」、2位が「TOEICのスコアを上げたい」、そして3位が「将来必要になるかもしれない」です。私は、英語を学ぶ理由は、もっと自発的な理由であるべきだと思います。
私が行う法人向けセミナーはすべて英語で行っていますが、受講者の英語力はさまざまです。しかし、受講生の全員が、私の英語を理解することができていると思います。それは難しい英語を使わず、シンプル・丁寧・効果的な英語をわかりやすく話すからです。
セミナーにこられる方の年齢層は幅広く、20代の若手の方から60代の経営者の方までいらっしゃいます。最近になってエグゼクティブコースも作ったので、企業のトップの方達の利用も増えているように感じます。
基本的に当社の英会話サービスの利用者には30代から40代の方が多いのですが、それに加えてエグゼクティブ層の方々にも数多くご利用いただいているのが特徴です。
Q: 日本人のグローバルマインドを育てるために、個人へはどのように働きかけているのでしょうか?
マインドをすぐに変えることは難しいと思っています。当社では、3つのポイントで働きかけを行っています。
まず、「Controlled learning」。こちらのステージでは、できるかぎり毎日レッスンを受けて頂きます。こちらで勉強する内容を指定して、ある程度の強制力を持って学習を促し、英会話学習のリズムをつけるのがこちらのステージです。
次に、「Flexible learning」。研修の中で柔軟な学習(フレキシブルラーニング)を取り入れていきます。この段階ではご自身が足りないと思うところを、特定のビジネススキルにフォーカスした教材などを使用して学習して頂きます。
最後に、「Active learning」。好きなだけ、好きなときに受けていいというステージです。ここでは英語の良さを楽しむことを目的として、「Discovery」という教材を使います。さまざまな題材のエッセイから好みのものを選び、講師と異文化ディスカッションを行うレッスンです。実はこの教材は講師が自身の興味関心を元に書いている教材です。記事を書いた講師を予約して、その講師と実際にそのトピックに関して話すこともできます。先生と生徒という関係を脱却し、対等な立場でお互いの意見を交換することで、英語を話す本当の楽しさを感じることができます。
このように、Bizmatesではそれぞれのステージに合わせた学習方法を提案しています。
TOEICは、ある程度の指標としては活用できますが、英語学習の成功そのものを判断できるものではありません。自らの意思で、もっと英語学習を続けたいと思う、アクティブラーナーになること。それが、私たちBizmatesが考える、英語学習の成功の秘訣です。
Q: そういったマインドを育てるために授業以外で、Bizmatesをどのように活用したらよいでしょうか?
英語を身につけるためには、日常の中で英語に触れる機会を自ら積極的に作り出すことが大切だと思います。当社のサービスには、ブログやセミナー、ビズメイツチャンネルなどの動画などもあるので、そういったものもどんどん活用してほしいです。
あとはレッスン以外の時間に英字新聞を読むなど、どれだけ自然と生活の中に英語を取り入れられるかが大切だと思います。例えば、グローバルプロジェクトに進んで参加したり、英語のメールに返信したり、海外の子会社に連絡してみたりとか。そういう機会は、自分で創り出せるはずです。
そういう機会にも活用していただけるように、当社には「アシストレッスン」というものがあります。仕事で困ったときや、急に顧客から来たメールの返事に迷ったとき、英語での電話会議があるときの練習や、スライドのチェックなども講師に頼むことができます。当社で「ただ英語を勉強する」という考えは持って欲しくないのです。どんどんチャンスを創って、仕事で活かしてほしいと思っています。
6. グローバルビジネスを体感できるプログラム
Q: 実際にオンライン英会話サービスではないものも始められましたよね。
はい。最近販売を開始した「Bizmates X」というサービスは、日本人の英語に対するマインドを変えるために作りました。フィリピンにおいて、毎日与えられるさまざまなプロジェクトを自らの英語力を駆使してクリアし、ビジネスをまとめて帰国する、「5日間のフィリピン出張プログラム」です。
5日間で、自然とライフスタイルも変わります。出発前夜に動画を見ていただき、私がプロジェクトの内容を説明します。海外出張のような形式でフィリピンの現地企業を訪れ、そこの企業の課題を実際に解決するプロジェクトです。
3人から4人のグループで、提案書を作成し、プレゼンをして競います。講師たちもメンバーとして参加します。現地の駐在員にも参加してもらいましたが、英語環境や現地の生活にはすでに慣れていても、刺激があるプロジェクトだったという反響があり、短期間でグローバルなマインドセットを行うためにはこれよりもいいものはないのではないかと思います。
7. 英語学習者へメッセージ
Q: 最後に英語学習者にメッセージをお願いします。
英語をゴールのように見てしまう方が、とても多いように感じています。「1年後には、このくらい英語を話せるようになりたい」というように、期間を定めて目標設定される方が多いですよね。しかし、英語学習はゴールではなく、終わりのない道のりです。一番大切なのは、今その一歩を踏み出すことです。そしてその瞬間に、その人の人生は変わり始めることになると思います。
私たちは、日本のビジネスパーソンの世界での活躍を支援すべく、英語力に加え、『効果的なコミュニケーション力』『ダイバーシティ』『リーダーシップ』『パーソナリティ』の5つを同時に磨き上げることのできる教材・プログラムを独自に開発し、ビジネス経験豊富なトレーナーによる高品質な英会話レッスンを毎日朝5時から25時まで提供しています。
ぜひBizmatesで、その一歩を踏み出してみませんか?
7. インタビュー後記
今回、伊藤氏のお話をお伺いする中で、Bizmatesは実践的な英語を徹底的に学ぶことができる、オンライン英会話スクールというよりは、まさに英語で学ぶのではなく、グローバルで活躍するためのという言葉がぴったりだと感じました。
Bizmatesの学習教材である動画にも登場している伊藤氏。話す英語がとてもシンプルで初心者にも聞き取りやすく、会話の一つ一つに丁寧な印象が感じられます。
それに加えて、伊藤氏が話すような親しみやすい言葉選びが、グローバルチャンスをつかむことにつながっていくのだと実感しました。まさにグローバルビジネスパーソンそのものである伊藤氏の考える「英語は勉強するのではなく、ライフスタイルにする」という点が質の高い英語学習プログラムを生んでいます。
また講師陣がビジネス経験者なので、自身が働いている職種に近い分野を経験した講師を選べば、明日から職場ですぐに使える英語を身に付けられるのも魅力です。
ビジネスパーソンが世界で活躍するための英語力と共に、グローバルな舞台で通じるビジネススキルを学びたいという方に適したBizmates。「来週の英語会議が不安」「英語のメールになんて返せばいいかわからない」そんな不安を抱えている方は、まずは無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか?
【関連ページ】ビズメイツ(Bizmates)の口コミ・評判
【お問い合わせページ】Bizmates X(ビズメイツ エックス)お問い合わせフォーム
English Hub 編集部
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