英語スピーチにチャレンジ!子供がスピーチコンテストの参加から得られるものは?

「英語スピーチコンテスト」とはその名の通り、多くの観客や審査員を前に、英語でスピーチをする大会のことです。コンテストでは主に基本的な英語の発音、ピッチやリズム、そして表現力などが評価されます。また最近では「人に伝えようとする気持ち」といった、態度や姿勢面も審査基準となることがあります。

ここではまず、子どもがコンテストに参加するメリットについて考え、各英語スピーチコンテストの概要や実施しているスクールを紹介します。

英語スピーチコンテストへの参加から得られるものは?

テスト用紙や試験官が相手の検定試験と比べ、圧倒的多数の人の前で実力を競い合うスピーチコンテストへの参加は、子どもにとっても勇気がいるものです。でも、チャレンジすることで得られるものは、実績だけではありません。

まず、練習を通してスピーチに必要とされる総合的な英語力が身につきます。特に、与えられたテーマからスピーチを構成して発表する際には、自分の意見を短い時間でわかりやすく伝わるようにまとめていく必要があります。何度も添削するうちに語彙力・表現力も身につきます。

また、日ごろの英語学習の成果を発表して親子ともに成長を実感できます。目標を設定することの大切さも学べます。人前でパフォーマンスするときは気恥ずかしさを感じたり、緊張したりするかもしれませんが、それをやり遂げることで度胸がつき自信へと繋がっていきます。

コンテストを通じて英語で表現する楽しさを覚え、もっと話せるようになりたいと感じたら、たった1度の登壇により喚起された学習のモチベーションが、その後何年も持続することもあるでしょう。

英語スピーチコンテストに参加するには

「暗唱」と「弁論」

スピーチコンテストには、あらかじめ用意されている原稿を暗記して唱える「暗唱」と、テーマを与えられてそれについて発表する「弁論(スピーチ)」という、大きく分けて2つのスタイルがあります。子どもを対象とするコンテストは「暗唱」部門を主とするものが多いので、スピーチが初めてでも取り組みやすいでしょう。

まずは参加条件を確認

英語スピーチコンテストの参加を決める際はまず、参加条件の確認が必要です。誰でも気軽に参加できるのではなく、参加にあたって規約や満たさなければならない応募資格もあります。コンテストごとに条件は異なりますが、日本国内に住み、日本語を母語とする人が対象となるコンテストが多いようです。また、対象となる年齢や学年などの確認も必要です。

審査基準と取り組みについて

課題や応募条件が異なれば、審査の基準ももちろん大会によって変わってきますが、基本的には発音や表現力を重点に審査するコンテストがほとんどです。

審査基準を意識して練習することも大事ですが、楽しみながら取り組むことも、スピーチの聞き手に気持ちを伝えるという点で大切です。

日本中から参加者が集う、全国規模の英語スピーチコンテスト

日本全国から誰でも挑戦できる、代表的な子どもの英語スピーチコンテストを、それぞれの特徴とともに紹介します。

キッザニア甲子園 こども英語スピーチコンテスト

(キッザニア甲子園主催)


「スピーチ部門」は小学校1年生~中学校3年生、「パフォーマンス部門」は3歳~中学校3年生が対象。「パフォーマンス部門」は歌、ダンス、マジックショー、寸劇などを英語でパフォーマンスするユニークなスタイルです。流暢な英語を話す様子ではなく、「人に伝えようとする気持ち」が評価されます。

全国ジュニア英語スピーチコンテスト

(一般財団法人 日本ラーニング・ラボラトリー教育センター主催)

対象となるのは年中・年長、小学生、中学生。ファーストステージ(録音)、セカンドステージ(動画)、ファイナル(会場審査)の3段階があり、対象レベルの課題文を発表します(ただしファイナル進出の中学生のみテーマに沿ったオリジナル英文を発表)。各ステージで審査基準が設定されており、発音やリズムなどの基本的な英語力から表現力まで、ステージが進むにつれて細かく審査されます。

コンテスト詳細URL:https://stepworld.jp/speechcontest/

ちびっ子イングリッシュコンテスト

(株式会社京都放送主催)

幼児・小学生を対象とし、「スピーチ部門」と「暗唱部門」があります。応募条件は幅広く、インターナショナルスクールに通っていたり、両親のいずれかの母語が英語の方でも参加できる国際部門もあります。発音やイントネーション・表現力を評価の基準としています。

英語学習の成果を実感できる、英語教室主催のスピーチコンテスト

日ごろの英語学習の成果や子どもの成長を実感するのに、スピーチコンテストは最適なイベントです。ここでは、英語教室主催のスピーチコンテストをいくつかご紹介します。

小学生 英語スピーチコンテスト

(株式会社ECC主催)

ECCジュニア教室に通う小学5年生、6年生が対象。自己紹介と課題教材からの暗誦を行い、発音や抑揚・流暢さなどが審査されます。

イーオンキッズスピーチ発表会

(英会話イーオン主催)

イーオンキッズでは、幼児・小学生・中学生が日ごろのレッスンの成果をレッスンで学んだ「成果」を発表する場として「スピーチ発表会」を各エリアで定期的に開催しています。

コンテスト詳細URL:https://www.aeonet.co.jp/kids/

KIDSスピーチコンテスト

(株式会社NOVA主催)

NOVAバイリンガルKIDSでは、「自分で考え、表現して、人に伝えることができる英語力」を身につけてもらえるよう「KIDSスピーチコンテスト」を開催しています。一次審査、二次審査の動画審査に通過したお子様たちは、全国4会場で行われる本大会に出場。大勢の観客を前にライブでスピーチを行い、競います。各会場の優勝賞品はなんと短期海外留学!

WinBeスピーチコンテスト

(株式会社やる気スイッチグループ主催)

WinBeでは、日頃のレッスンで鍛えた「話す力」「正しい発音」を発表する場として「スピーチコンテスト」を開催しています。予選を勝ち抜いた本選では英語学童のKids Duo Advanced(キッズ デュオ アドバンス)に通う子ども達も参加し、それぞれ課題文を発表する「暗唱の部」と、”私の夢”などをテーマに自身でスピーチ内容を考える「オリジナルスピーチの部」の部門にわかれて発表を行います。

コンテスト詳細URL:https://www.winbe.jp/event/speech_contest/

ヤマハ英語フェスティバル KIDS&ENGLISH

(ヤマハ英語教室主催)

1992年にスタートし、毎年多くの生徒さんが参加する「ヤマハ英語フェスティバル KIDS&ENGLISH」は、ヤマハ英語教室で学ぶ子どもたちが、いきいきとした英語のパフォーマンスを披露する、全国規模のフェスティバルです。

まとめ

子どもにとってスピーチコンテストへの参加は、英語力の向上だけでなく、目標を持って大きなチャレンジをすることによる成長の機会でもあります。コンテストに出て優勝したい!負けたくない!という思いは学ぶモチベーションへとつながり、一生懸命取り組んで目標を達成したときは、喜びだけでなく、自信も得られます。目標に向かってわくわくしながら英語学習に取り組める英語スピーチコンテストに参加してみませんか?

※各コンテストの概要等は、2020年2月17日現在の情報に基づくものです。変更の可能性がありますので、応募の際は各イベントの公式サイト等でご確認ください。

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Yoko

海外留学や夫の赴任で海外在住経験あり。留学時代は住み込みのベビーシッターからホテルのレセプションまで様々なアルバイトも経験。海外で出産して現在は一児の母。子供が母国語以外の言語をいかに楽しく自然に身につけることができるか興味を持ち、ベビーシッター時代の経験をもとにいろいろと研究中。