日本語にすると同じ「話す」という意味になる “talk” と “speak” ですが、それぞれの持つニュアンスや使われ方には微妙な違いがあります。
ネイティブスピーカーがどのように使い分けているのかを学んで、よりナチュラルな英語表現を目指しましょう!
英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が発信する「Gaba Style」より、人気の英語学習コラム記事「英単語の正しい使い分け」をシリーズでお届けします。Gabaマンツーマン英会話のカリキュラム担当スタッフが手掛けるコンテンツを通して、英語から見える新たな世界や発見をお楽しみください。
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“talk”と“speak”の使い分け
- “talk” は「人と言葉のやり取りをすること」
- “speak” は「言葉を発すること」
- “speak” はフォーマル、“talk” はカジュアル
talk
“talk” は、「人と会話をする」というニュアンス。双方向的な言葉のやり取りにフォーカスが置かれ、常に話し相手を伴います。
- I met a lot of people and talked with them at the party.
そのパーティーでたくさんの人と出会い、話をした。
また “talk” は “speak” よりカジュアルな表現なので、親しい間柄であったり、くだけた話をする場合によく用いられます。
- We talked a lot over the phone.
私たちは電話でたくさん話した。
※上の例文のように、主語が複数形で、“to/with + 人” を伴わない場合、“speak” との置き換えはできませんのでご注意を。
speak
“speak” は “talk” よりフォーマルな表現。ビジネスの場や、大切な話がある場合などに用いられます。
- I need to speak to my manager about the issue.
その件についてマネージャーと話す必要があるな。
※“to” の代わりに “with” を用いることで、よりフォーマルな印象を与えることができます。またアメリカ英語では “to” より “with” が使われる傾向にあります。
また “speak” は話し手の発言にフォーカスが置かれるため、人との言葉のやり取りを常に伴うわけではありません。そのためプレゼンテーションや講義など、フォーマルな場で一方的に話をする場合は “speak” が用いられます。
- The candidate spoke to the public about his policies.
その候補者は一般の人々に向けて自身の政策に関する演説を行った。
なお、以下のように “speak” しか使えないケースにはご注意を。
●「話すという行為」そのものを意味するとき
- Could you speak a bit more slowly?
もう少しゆっくり話していただけますか? - He can’t speak because he has a sore throat.
彼は喉が痛くて声が出せない。
●「特定の言語を話すという能力」を表すとき
- Do you speak Italian?
あなたはイタリア語を話せますか? - He can speak four languages.
彼は四カ国語を話せる。
まとめ
上記のことを踏まえると、次の2つの文章の違いもみえてくるのではないでしょうか?
- I would like to talk to you.
- I would like to speak to you.
(1)は親しい間柄であったり、カジュアルな話である場合。(2)は、ビジネスの場や、大切な話である場合が、それぞれ想定できますね。
微妙なニュアンスの違いですが、これらのポイントを踏まえて使い分けできると、よりネイティブスピーカーのようなナチュラルな英語表現に近づけるはず!ぜひ憶えておいてくださいね。
and more …
“speaking” を使った便利な表現
以下のように “副詞 + speaking” で、様々な意味の前置きをすることができます。フォーマル・カジュアル問わず様々な場面で使われ、基本的には文頭で用います。
- Generally speaking, the more you pay, the more powerful computer you can get.
一般的に言って、高いお金を払えば、それだけ高性能なコンピューターを買うことができる。 - Broadly / Roughly speaking
大まかに言えば - Relatively speaking
どちらかと言えば - Strictly speaking
厳密に言えば - Honestly speaking
率直に言えば
“talk” で「今話せる?」
同僚などに話しかける際に使える、“talk” を使ったカジュアルな表現をご紹介。パッと口に出せるよう、ぜひ憶えてみてください。
- Can we talk?
今話せる? - Do you have a minute to talk?
少し話せるかな? - Can I talk to you for a second?(※)
ちょっと話せるかな?
(※)“for a second” は、“for a minute” や “for a moment” と表現することもできます。
電話で「またね!」
「またね!」と別れ際に言うカジュアルな表現として “See you soon!” が有名ですが、電話では “Talk to you soon!” と表現します。省略された “Talk soon!” という言い方も。
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