“arrive” と “reach” は、どちらも「到着する」という意味で使えますが、どのような違いがあるのでしょうか?今回は、英語学習者が間違えやすいポイントも踏まえながら、“arrive” と “reach” の意味や用法について確認してみましょう!
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“arrive”と“reach”の使い分け
- arrive:自動詞なので、前置詞を伴う
- reach:他動詞なので、前置詞は不要
“arrive” と “reach” の違い
「~(場所)に到着する」という意味では、“arrive” と “reach” のどちらを使っても意味に違いはありません。注意したいのは場所を表す場合、“arrive” は自動詞なので前置詞を伴うのに対し、“reach” は他動詞なので前置詞は不要であるということです。
- We will soon be arriving at Tokyo station.
まもなく東京駅に到着します。 - We didn’t reach the hotel until 11pm.
私たちは夜の11時になってようやくホテルに着いた。
ちなみに “arrive” は自動詞であることから、以下のように場所を伴わずに用いることも可能です。その場合の目的地は、通常、話し手がいる場所や、話し手と待ち合わせをしている場所になります。
- What time are you arriving?
何時に着きそう?
一方場所を伴う場合、“arrive” に続く前置詞は、場所によって “at” や “in” の使い分けが必要です。“at” は特定の地点や建物(駅、バス停、ビルなど)を伴うのに対し、“in” は比較的広い場所(都市や国など)を伴います。
また “arrive” も “reach” も、時間を表す場合は “at” や “in” を用います。「午前10時に」などと特定の時刻を表す場合は “at” を、「1時間で」などと所要時間を表す場合は “in” を用います。
- My friend will arrive in Tokyo at 3 o’clock.
友人は3時に東京に着く予定です。 - My mother should arrive at the station in 15 minutes.
母は15分以内で駅に着くはずだ。
このような「~に到着する」という “arrive at/in” や “reach” と同様に使えるのが “get to” という句動詞です。ただし “get to” の方がカジュアルな表現になるため、状況によって使い分けてください。
「(合意や結論)に至る」
ある目的地や場所に行き着くことを意味する日本語の「至る」という言葉は、「合意に至る」や「結論に至る」といった使い方もされますが、“arrive” や “reach” も、物理的な目的地に至ることだけでなく、抽象的な目的地(=合意や結論など)に至ることについても表現できます。
- The two countries finally reached [arrived at] the agreement after a lengthy negotiation.
長い交渉の末、両国はようやく合意に達した。 - The investigation board arrived at [reached] the conclusion that the accident was caused by the train operator’s sloppy management.
事故調査委員会は鉄道運営会社のずさんな管理体制が事故の原因であるという結論を出した。
なお特殊なケースですが、「“point of no return”(後には引けない段階)に達する」という意味では “reach” しか使えません。
- The researcher warned that global warming has reached the point of no return.
その研究者は地球温暖化が既に後戻りできない段階に達していると警告した。
and more …
“reach” だけの用法
“reach” はそのほかにも、特定のレベルやステージに到達する、といった意味合いで用いることもできます。何かを達成するなどし、結果的に努力などを伴った状況を表します。
- I’ve reached the highest rank in karate.
私は空手で一番上の段まで昇段している。 - The war there has recently reached a heightened level of intensity.
そこで起こっている内戦は最近、いっそう激しさを増している。
自動詞と間違えやすいもの
多くの英語学習者が間違えやすいのが、“reach” を自動詞として捉え、“reach to(場所)” などと表現してしまうこと。同様に間違えられやすい他動詞をまとめてみたので、前置詞を伴わないよう、ご注意ください。
- He approached me and said hello.
彼は私に近づき、挨拶をした。 - I entered the restaurant and immediately spotted one of my friends.
店に入るとすぐ、私は友人の一人が食事をしているのを見つけた。 - Thousands of people attended the protest rally.
何千もの人々がその抗議集会に参加した。 - He very much resembles his father.
彼は父親にすごくよく似ている。
“come into”
電車や飛行機などが目的の場所にさしかかっているような場面では、“arrive at” の代わりに “come into” を用いることもできますが、よりカジュアルな表現になります。
- We will soon be coming into Tokyo station.
まもなく東京駅に到着します。
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