この1冊で脱丸暗記!『英熟語の鬼100則』3つの特色とは?

英熟語や構文の知識を身につけることは、中、上級レベルの英語力の習得を目指す学習者にとって非常に大切なポイントの一つと言えます。英単語単位で意味を知っているだけでは、イディオム(2、3語以上から成る言いまわし)として認識できず、意味がとれない、ということが出てくるためです。

現在英熟語や構文にまつわる参考書は数多く出版されていますが、覚えるべきものを紹介する構成にとどまるものが多く、英語学習者であれば「とにかく覚えるしかない…!」と半ば諦めながら頭につめこむ勉強をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回紹介する書籍『英熟語の鬼100則』は、学習者の「わからないけれどとにかく覚えるしかない!」というジレンマに踏み込んだ画期的な一冊です。著者は、『第二言語習得研究』の知見を用いたトレーニングで、短期間で英語力の大幅アップを可能にする英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」のシニアリサーチャー、時吉秀弥氏。時吉氏は2019年11月に出版された『英文法の鬼100則』の著者でもあり、同書は「認知言語学」に基づいた解説が大変わかりやすいと好評を博し、7万部を超える人気書籍となっています。

『英熟語の鬼100則』3つの特色

ここでは、2020年11月に出版となった時吉氏の新刊、『英熟語の鬼100則』について、丸暗記から脱し、表現を理解し身につけることを可能とする本書の特色を紹介していきます。

COCAを用いた使用割合表示

本書が他の参考書と一線を画すのは、「COCA」を用いることによるアウトプットを前提とした学習を可能にしている点でしょう。「COCA (Corpus of Contemporary American English)」とは、単語や表現がどのような場面で使われることが多いかを知ることのできるデータベースです。本書では取り上げるそれぞれの表現ついて「話し言葉」「新聞・ニュース」「学術記事」の3分野で使用される割合をこのCOCAに基づき、示しています。それぞれの言葉が使用されるシチュエーションを正確に捉えることで、カジュアルな会話の中で堅すぎる言葉を選んでしまったり、逆にフォーマルな場面でくだけた表現を使ってしまったり、という非ネイティブの英語で起こりがちなワードチョイスのギャップを埋めることができます。

各英語表現がどのような場面で主に用いられるかという情報は、自信をもってアウトプットするためには必須の知識です。筆者は大学院在学中から英語で論文を読み書きする機会が多かったのですが、このような単語のformal / informalの知識を身につけるのには大変苦労しました。この使用割合表示があることによって、自分で調べることなく自然な言い回しを身につけられれば、今後英語を使っていく機会の多い学習者にとって大きな強みとなるでしょう。

丸暗記ではなく、「理解して使えるようになる」解説

本書の最大のメリットは、英単語に内在するイメージを通して熟語の意味を解説してくれるため、単語→熟語という意味の派生を理解しながら学習できるという点です。

例えば「参加する」という意味のparticipateとtake part inは、実は「part」が持つイメージを捉えれば簡単に結び付けて覚えることが可能なのです。この他、単語の語源に注目し、その由来から単語が持つ意味を掴むアプローチや、構文の中の単語の意味を一つ一つ捉え直すことにより、その単語が集合する(=構文として使われる)ときにどのような意味を成すのかが大変わかりやすく解説されています。

また、受験英語では定番の構文「no more than A」「no less than A」「not more than A」「not less than A」など、見た目が似ているため覚えるのに苦労する構文も、『英熟語の鬼100則』の解説を順に読んでいくとスッと頭に入ってきます。(それぞれの意味が曖昧な方は本書の解説を読むことを強くおすすめします。)

単語の内在イメージやつながりを意識せず、ただ単に暗記しようとしていた学生時代を思い返し、こんな授業を受けたかったと切実に感じる一冊です。

定着を図るための練習問題

解説の後には「復習問題」として整序作文問題がついており、読んで理解をするというステップを経て文を作り、最終的には覚えていくことで、スピーキングにもライティングにも使える力を養うことが可能です。『英熟語の鬼100則』はアウトプットを前提として書かれており、「知っている」から「使える」表現にするための指導者目線の工夫がなされているのも大きな特徴です。

まとめ

「英熟語はとにかく覚える」という概念を覆し、認知言語学に基づいた解説によってまるで講義を聴きながら一つ一つ理解していくような感覚で勉強することができる、『英熟語の鬼100則』。丸暗記ではすぐ忘れてしまうものも、理解して使えるようになれば覚えることができる。そんなステップがこの本には詰め込まれています。

英語学習者にはもちろん、指導者にとっても「こう教えればいいのか!」という目から鱗の発見がいくつもある、おすすめの一冊です。


英熟語の鬼100則』概要

商品名:英熟語の鬼100則
著者:時吉 秀弥
定価: 1,900円+税
初版発行 :2020年11月13日
ページ数:440ページ
出版社:明日香出版社

【参照サイト】ENGLISH COMPANY公式サイト
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Saki

Saki

日本の大学院を修了後、1年間のロンドン留学を経て、英語教員6年目。言語学習に興味があり、英語に加えて韓国語を勉強中。Harry PotterとSouth Parkをこよなく愛する。東京都在住。

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