洋書を楽しみ英語力を伸ばそう!初心者におすすめのペーパーバック5選

洋書を通して楽しみながら英文に触れることは、リーディング力だけでなく総合的な英語力の伸びにつながります。空き時間を使って英語の勉強をしたいけれど、重たい教材は持ち歩きたくないというときも、最近は電子書籍を使用すれば、スマートフォンで気軽にリーディングが楽しめるようになりました。

今回は、英語学習初心者でも無理なく楽しめる洋書をセレクトしてご紹介します。気になる一冊を見つけて、ぜひ英語で読書の秋を楽しんでください。

Dustbin Baby

 
洋書を読むのが初めての方に、おすすめの1冊です。表紙を見ると子ども向けなのではないかと感じるかもしれませんが、大人でも楽しめる感動のストーリーです。タイトルにある「Dustbin」は、ゴミ箱という意味です。幼い頃にゴミ箱に捨てられた女の子が孤児院や里親を転々とし、辛い思いをしながら生みの親を探す旅に出るお話です。ページ数も程よく、これまで洋書を読んだことがないという方でも読み切れる長さです。基礎文法を学んでいれば、理解できる易しい文で書かれているので、苦なく楽しく読めるでしょう。また、Amazonではaudible版もあるので、リスニングしながらリーディングを進めることも可能です。

So B. It


知的障害の母を持つ主人公の少女Heidiは、近所の人たちに支えられながら生活していましたが、ある日をきっかけに自分がどのように生まれ育ってきたのか気になり、ニューヨークへ旅に出ます。タイトルの「So B.(=be) it」は、それならそれでいいという意味。現実を知ることで、傷つくこともあるけれど、現実を受け入れ、乗り越える彼女に感動するお話です。難しい単語は出てこないのでスラスラ読み進めることができ、リーディングの楽しさを味わえる1冊です。

Holes


無罪にも関わらず、窃盗の疑いで矯正施設に連れて行かれてしまった少年のお話。タイトル通り「Holes(穴)」を矯正施設で出会った少年たちと掘り続けるのですが、本人たちはなぜ毎日穴を掘り続けているのか、理由を知りません。掘り続ける先には何があるのか、ワクワクしながら次から次へとページを進められる小説です。使われている文法も易しく、読みやすい作品ですが、ページ数が多いので、洋書を読むことに慣れていないと難しいと感じるかもしれません。

The Giver


こちらは海外の語学学校のリーディングクラスでも使用されているLois Lowryの代表的児童文学ペーパーバックです。アメリカでは小学校の教材としても使用されていますが、日本語版「ギヴァー 記憶を注ぐ者」が出版されたため、日本でも有名です。世界各国で翻訳されているほど、人気のある作品です。「Social Sci-fi(日本でいうSF)」というジャンルにあたり、主人公の少年がディストピアな世界を変えていくストーリーです。映画にもなっているので、理解が難しいという方は、映画(邦題「ギヴァー 記憶を注ぐ者」)も視聴してみてもいいでしょう。ただし、映画には多少小説と異なる部分もあります。非現実社会で展開するストーリーなので、混乱する場面もあるかもしれませんが、ハラハラ・ドキドキしながら楽しく読むことができるはずです。また、日常会話で役立つような単語や表現方法がたくさん登場します。難しい単語が出てくることもあるので、立ち止まってしまう箇所もあるかもしれませんが、1つ1つのチャプターが長くないので、1日数チャプターと分けて読むといいでしょう。

Tuesdays with Morrie


アメリカ人の作家、Mitch Albom(ミッチ・アルボム)によって書かれたノンフィクション小説で、アルボム氏の教授だったモリー・シュワルツ氏が亡くなるまでの記録です。モリー先生が亡くなるまでの間に、残していった心に染みる言葉で溢れており、英語でも涙を流しながら読めるほど。英語以外にも学べること、感じることがあり、ぜひ多くの方に読んでいただきたい1冊です。先ほどご紹介した、「The Giver」より分かりやすい文法や単語で表現されているので、あまりリーディングが得意でないという方にもおすすめです。こちらも映画(邦題「モリー先生との火曜日 」)になっているのですが、英語初心者の方でも比較的理解しやすい作品となっているので、ぜひあわせて鑑賞してみてください。

まとめ

ストーリーを楽しみながら英語力向上を狙える一石二鳥なペーパーバックですが、途中で挫折することなく最後まで読み切るには、まず自分の英語レベルに合った一冊を手に取ることが肝心です。今回ご紹介したタイトルは日本でも大型書店やネット書店で購入可能です。自分に合った難易度の作品を見つけて、ぜひ読んでみてくださいね。

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りみ

短期ダンス留学をきっかけに英語に興味を持ち、英語力ゼロで長期留学を決意。TOEFL50点、英検2級を取得。アメリカ・ロサンゼルス留学を6年(語学学校3年、ミュージックカレッジ2年、就職1年)し、帰国後は、習得した英語を使いながら音楽会社に勤める。帰国後も、習得した英語を忘れないように、英語を生活の“一部”にするように心がけている。