日本でTOEIC(R) Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、2020年(1月~12月)の世界におけるTOEIC(R) Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)の受験者スコアと、受験者が回答したアンケート結果を発表しました。この内容は、TOEIC(R) Programを開発するETSがまとめたものです。
日本の平均スコアは、200点満点中、スピーキングが114点、ライティングが133点でした。アジア諸国の中で各テストの平均スコアが最も高かったのはフィリピンで、ライティングでは22ヵ国中トップとなっています。
2020年TOEIC(R) S&W 国別平均スコア
※受験者がTOEIC S&Wを受験した国・地域別の平均スコアを集計したもの。受験者の母国とは必ずしも一致しません。受験者数が50名以上の国のみを掲載。
2020年TOEIC(R) S&W バックグラウンドアンケート結果
平均スコアに加えて、受験者がTOEIC S&Wを受ける前に記入する「バックグラウンドアンケート」の回答結果も発表されました。
受験者がスピーキングテストとライティングテストのいずれかを単独で受験したケースもあるため、アンケートの回答率はそれぞれのテストで異なります。
まず、「英語学習において最も重視する能力」について、「英語の4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)全て」と回答した人は、スピーキング受験者で40%、ライティング受験者で31%と、いずれも各テストの回答者の中で最も大きな割合を占めました。
受験の目的に関しては、スピーキングで51%、ライティングでは30%の回答者が「就職活動のため」を選択。これに次いで、スピーキング受験者のうち22%が「昇進・昇格のため」と答えています。一方、ライティングを受験した回答者の中では、「英語学習のため(26%)」や「卒業に必要なため(21%)」など、就職や仕事関連以外の理由を挙げるケースも一定数みられました。
TOEIC S&Wの受験経験が「なし」と答えた人は、スピーキングとライティングそれぞれの回答者のうち最も大きな割合となりました。特に、ライティングでは「なし」を選んだのが68%で、回答者の半数以上が初めての受験ということが分かります。
IIBCの公式サイトでは、スピーキング・ライティングのテスト別の平均スコアや、属性別の平均スコアなどの詳細を確認できるレポート「2020 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC(R) Speaking & Writing Tests」を公開しています。興味がある方は英語学習の参考に、目を通してみてはいかがでしょうか。
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English Hub 編集部
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