English Hubでもご紹介している通り、日本には数多くのオンライン英会話サービスが存在しているため、どのサービスを選べばよいかが分からないという方も多いのではないかと思います。そこでここでは、オンライン英会話サービスを比較・検討し、自分に合ったサービスを選ぶ際のポイントと効率的な選び方についてご紹介します。
※子ども向けオンライン英会話の選び方については「子どものオンライン英会話の選び方:押さえておきたいチェックポイント6つ」をご参照ください。
オンライン英会話サービスを選ぶ際のポイント
オンライン英会話サービスを選ぶ際に着目したいのは、次のようなポイントです。
- 講師の国籍(フィリピン・ノンネイティブ・ネイティブ・日本人)
- 講師の数(予約のしやすさ)
- レッスン環境(在宅orオフィス・通信環境)
- 教材・カリキュラムの質
- システムの使いやすさ
- 料金体系・価格(税抜・税込)
- サポート体制
- レッスン以外のコンテンツの充実度
それぞれのポイントについて詳しくご説明します。
講師の国籍(フィリピン・ノンネイティブ・ネイティブ・日本人)
国内で受講できるオンライン英会話サービスの在籍講師として一般的なのは、フィリピン人講師です。フィリピン人講師が多い理由としては、フィリピンは英語が公用語化されており、流暢にアメリカ英語を話せるフィリピン人が多いこと、経済環境の違いによりフィリピンから低価格でサービスを提供できること、フィリピンと日本では時差が1時間と小さいため、リアルタイムレッスンを提供しやすいことなどが挙げられます。
概して英語力が高く、フレンドリーなフィリピン人講師は英語学習者から人気があります。でも中にはアメリカ人やイギリス人、オーストラリア人などのネイティブ講師から英語を学びたいという方もいるでしょう。また、英会話初心者なので日本語を介した指導やサポートが可能な日本人のバイリンガル講師から学びたいという方も少なくありません。
オンライン英会話はサービスによって在籍講師の国籍が異なるため、講師の国籍にこだわりたい方はその点をしっかりと比較・検討する必要があります。ネイティブ講師のレッスンを受けたい方におすすめのサービスとしては「Cambly」「EF English Live」などが挙げられます。
また、「DMM英会話」や「ネイティブキャンプ」には、ネイティブスピーカーも含む世界100ヶ国以上の講師が在籍しているので、多国籍の講師のレッスンを受けてみたいという方にもおすすめです。英語の発音やアクセント、癖などは話者の国籍によって異なる場合があるので、グローバルビジネスの現場で活躍できる真の英語力を身につけるためには、できる限り様々な国籍の講師と英語で会話するトレーニングを積むことをおすすめします。
講師の数(予約のしやすさ)
多くのオンライン英会話では受講のたびに自分でレッスンを予約する必要がありますが、指導力の高い人気講師のレッスンの予約は取りづらいケースが少なくありません。
そこで比較ポイントとして意識したいのが、受講できる講師の人数です。基本的に講師の人数は会員数に比例しますので、単純に講師の人数が多ければ多いほど予約がとりやすいサービスというわけではありませんが、常に豊富な講師数を確保しているサービスはそのぶん優秀な講師の数も多い傾向にありますのでおすすめです。
特に講師の人数が多いサービスとしては、「ネイティブキャンプ」(12,000名以上)「DMM英会話」(10,000名以上)、「CAMBLY(キャンブリー)」(10,000名以上)、「レアジョブ」(6,000名以上)などが挙げられます。
もし「ネイティブ講師とフリートークをしたい」「日本人講師からTOEIC対策の指導を受けたい」といった明確な希望がある場合には、検討中のサービスにおいて希望のレッスンに対応できる講師の在籍数も調べておけば安心です。
レッスン環境(在宅orオフィス・通信環境)
オンライン英会話サービスを選ぶ際に見落としがちなのが、レッスン環境です。オンライン英会話には、講師が自宅からレッスンを提供するサービス、オフィスからレッスンを提供するサービス、在宅勤務・オフィス勤務両方の講師が在籍するサービスがあります。
講師が自宅からレッスンを提供する場合、講師の居住地のインフラや天候などの影響で、まれに講師側の通信環境がネックとなって音声や映像が乱れてしまい、レッスンに支障が出てしまう場合があります。
この通信環境に起因するトラブルを防ぐために、一部のオンライン英会話サービスでは特に通信環境が整ったエリアやビルにオフィスを構え、講師に在宅ではなくオフィスに出勤してのレッスンを義務付けています。こうしたサービスでは、講師が自宅ではなくオフィスに出勤しているため、現場のスーバーバイザーの目も行き届いており、常にプロ意識と一定の緊張感を持ってレッスンしてくれるというメリットもあります。
オフィスからのレッスンを提供しているオンライン英会話サービスとしては「ラングリッチ」「QQイングリッシュ」「mytutor」などが挙げられます。
教材・カリキュラムの質
教材やカリキュラムの質や充実度も事前にぜひチェックしておきたいポイントです。体系的にビジネス英語を学びたい方は、レベル別・シーン別などのまとまったレッスンカリキュラムがあるかどうかを確認しましょう。TOEICやTOEFL、IELTSなどの試験対策を目的としてオンライン英会話を受講する方は、その資格に特化したカリキュラムや教材が用意されているかをチェックしましょう。また、カランメソッドでスピーキング力を鍛えたい、ライティングも同時に強化したいなど、受講生によってニーズは様々なので、自分に合った教材・カリキュラムを持っている会社のサービスを利用することをおすすめします。
ここでは参考までにいくつかのオンライン英会話の特徴をご紹介します。ビジネス英語を学びたいという方にはたとえば「Bizmates」や「ベルリッツのオンライン英会話」のように、実践的なコミュニケーションスキルを磨くためのカリキュラムを幅広く取り揃えているサービスがおすすめです。また、TOEFLやIELTS対策に強いサービスとしては「DMM英会話」「Cambly」「mytutor」などが挙げられます。カランメソッドに対応しているのは「QQイングリッシュ」「ネイティブキャンプ」「イングリッシュベル」です。さらに、ライティングも強化したい方におすすめなのは「ベストティーチャー」「スパトレ」です。
システムの使いやすさ
オンライン英会話サービスは、会社によって教材のデザインやボリューム、講師検索の項目やプロフィール画面の充実度などが異なり、どのシステムが使いやすいと感じるかは、受講生の好みによっても分かれます。体験レッスンを受講する際は、各社のプラットフォームや機能を比較してみましょう。
また同じサービスでもレッスンをスマートフォンで受講する場合とPCで受講する場合とで、システムの使用感が異なるケースもあるので、自分の主な受講形態と見合わせて比較するとよいでしょう。
受講開始後は頻繁にアクセスするシステムになることを考え、ログインやレッスン予約の操作が負担にならなず、できる限り「使いやすい」と感じるサービスを選ぶことをおすすめします。
料金体系・価格
まず価格面での手の届きやすさからオンライン英会話に魅力を感じて、受講を検討中の方も多いのではないでしょうか。
オンライン英会話の料金体系やプランは会社によって本当に様々で、単純に比較するのは難しいのが現状です。料金プランについては、大きく分けると「月額定額制」と「チケット制」の2つがあります。
月額定額制の場合は、毎月決められた金額で、指定された上限回数までレッスンが受けられるという仕組みです。レッスンの上限回数は1日あたりで定められているケースや「月に8回」といった月単位の制限があるケースがあります。
一方のチケット制は、レッスンチケットを購入すると、一定期間内であればいつでも好きなときにそのチケットを利用してレッスンが受けられるという仕組みです。チケット制の場合、チケットをまとめ買いすればするほどレッスン単価が安くなるように料金プランが組まれているケースがほとんどです。
中には定額制とチケット制の両方に対応しているサービスもあります。そのほか、「ネイティブキャンプ」のように月額定額でレッスン受け放題といったサービスもあります。
また、受講する時間帯によってお得な料金プランを選べるサービスもあります。たとえばいつも平日の日中にレッスンを受けるのであれば、受講時間帯が平日昼間に限定されるかわりにお得な料金で受講可能なデイタイムプランのあるサービスをチェックしてみましょう。
そのほか、毎日レッスンを受けるのかそうでないのか、1日25分受けるのか50分受けるのかなど、受講者の条件によって最もリーズナブルなオンライン英会話サービスは変わってきます。まずは自分がどのようなペース・頻度・時間でオンライン英会話を利用するのかのイメージをしっかりと持つようにしましょう。
サポート体制
オンライン英会話サービスを利用する場合、講師が英語学習のアドバイスなども含めて全てを担当するサービスもありますが、会社によっては英会話初心者の方やオンライン英会話の利用は初めてという方向けに、カスタマーサポート体制を充実させているところもあります。
例えばオンライン英会話最大手の「レアジョブ」では、レッスン受講枠内で最大月1回、日本人講師によるカウンセリングが受けられます(月8回プランは対象外)。定期的に日本人講師による学習アドバイスを受けることで、現状を把握し、学習を効率的に進めやすくなる点が魅力です。「ネイティブキャンプ」では、毎日午前9時~午後9時まで回数無制限で日本人カウンセラーによる無料サポートを受け付けています。カウンセリングでは英語レベルや学習目的に合った教材の紹介や英語学習方法に関する悩みの相談、おすすめ講師の案内、などが可能です。他にも、「QQ English」では、初回レッスン受講後、学習方法やカリキュラム、プランの選び方について日本人スタッフに相談ができます。
講師とのレッスンだけではなく各サービスの学習サポート体制も重視したい方は、ぜひ上記のようなサービスを利用することをおすすめします。
レッスン以外のコンテンツの充実度
オンライン英会話サービスの中には、講師とのレッスン以外にも、動画教材や音声教材、ブログ記事など、会員が自己学習できるように豊富な学習コンテンツを用意し、無料で公開しているところもあります。こうしたレッスン以外のコンテンツの充実度も、オンライン英会話サービスを選ぶ際の一つのポイントとなります。
例えば、「レアジョブ」では、受講生が一人で発話トレーニングができる自習ツール「ソロトレ」を提供しています。スマホやタブレットの録音・再生機能を活用し、教材のリスニングやリピーティング、シャドーイングができる機能です。ビジネス英語に特化した「Bizmates」では、ビジネス英会話の頻出表現を無料で学べる動画コンテンツや、英語ニュースなどを配信しています。「DMM英会話」では、レベルと目的に合わせて選べる10,000以上の無料レッスン教材に加え、受講生は脳科学に基づく学習プログラムで英単語を学べる学習アプリ「iKnow! by DMM英会話」を無料で使うことができます。
オンライン英会話のメインはあくまでレッスンですが、こうした学習支援コンテンツやサービスが充実しているとレッスン以外の時間も有効活用できるので、学習効率が高まることが期待できます。
自習用のコンテンツや教材が充実しているオンライン英会話は「予習・復習システム充実のオンライン英会話」でも紹介しています。
オンライン英会話サービスの選び方
オンライン英会話を選ぶ際のポイントについてご紹介してきました。それではさっそく登録してレッスンを受けてみようとお考えの方に向けて、ここからは、スムーズなオンライン英会話の始め方についてご説明します。オンライン英会話を始めるときは、下記のプロセスで進めることをおすすめします。
- まずは複数のサービスに会員登録
- 体験レッスンを受ける
- 比較・検討し、ベストなサービスの有料会員に申し込む
- 相性のよい講師を見つける
まずは複数のサービスに会員登録
オンライン英会話を始めようと思ったら、まずは複数のサービスに無料会員登録し、それぞれ体験レッスンを受けてみることをおすすめします。理想としては最低3社、できれば5社程度、気になる会社に登録するのがおすすめです。
体験レッスンを受ける
会員登録後は、さっそく体験レッスンを受けてみましょう。多くのオンライン英会話サービスが無料体験レッスンを1~2回程度提供しています。中には体験期間が長く、3回以上の体験レッスンを無料で受けられるサービスもあります。ここでのポイントは、体験レッスンが複数回受けられる場合は複数の講師のレッスンを予約するという点です。
講師の個性に左右されることなく、より冷静にサービスの質や在籍講師陣の指導力を判断するためには、少なくとも二人の講師のレッスンを受けてみるのがおすすめです。
そして、この際、講師の質はもちろんですが、その他にも講師の検索のしやすさや教材の充実度、使いやすさなどをしっかりとチェックして、このサービスであればモチベーションを維持しながら学習を続けられそうか、しっかりと検討しましょう。
相性のよい講師を見つける
利用するサービスを決めたら、次は相性のよい講師を探します。講師のプロフィールなどを参考に相性が合いそうな講師を見つけたら、最初は最低でも3名~5名程度の講師のレッスンを受けてみて、それぞれの講師の性格、知識や強みのある分野、レッスンの進め方、発音、指導力などをしっかりと確認しましょう。そして相性の合う講師を見つけることができれば、あとはその講師の指導やアドバイスに従い、ひたすら英会話の実践あるのみです。
まとめ
いかがでしょうか?ここではオンライン英会話を選ぶ際のポイントをご紹介しました。オンライン英会話サービスは各社で特徴や強みが異なるので、自分の目的に応じたサービスを正しく選ぶことが上達の近道となります。ここでご紹介したポイントを参考にしながら、ぜひ自分にとってベストなオンライン英会話を見つけましょう。
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English Hub 編集部
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