英語が小学校の必修科目となったことで関心が高まる中、子どもたちの習い事として英会話スクール同様に人気を集めているのがオンライン英会話です。
オンライン英会話は、場所を選ばずパソコンやタブレットで簡単に受講でき、送り迎えの必要がなく、リーズナブルな価格でマンツーマンレッスンを受けられることなどから注目を集めています。
ただ、子どもが受講できるオンライン英会話は数多くあり、どのサービスを選ぶべきかがわからないという声も聞かれます。そこでここでは、オンライン英会話サービス各社の特徴を比較し、子どもに合ったプログラムを選ぶ際のポイントと選び方についてご紹介します。
子どもが利用するオンライン英会話を選ぶ際のポイント
子どもが受講するオンライン英会話を選ぶ際に着目したいのは、次のようなポイントです。
- 講師の国籍
- 子どもへの指導実績
- システムの使いやすさ
- 予習復習コンテンツの有無
- カリキュラムや教材の充実度
- 兄弟姉妹/家族でお得に学べる制度の有無
それぞれのポイントについて詳しくご説明します。
講師の国籍
オンライン英会話では、フィリピン人講師をはじめとしたノンネイティブ外国人講師、ネイティブ講師、日本人講師など、様々な国籍の講師からレッスンを受けられます。利用を検討中のサービスではどんな国籍の講師から学べるのかチェックしましょう。
国内で受講できるオンライン英会話サービスの在籍講師として一般的なのは、フィリピン人講師です。英語が公用語化されているフィリピンの講師はアメリカ英語に近い英語を話し、かつネイティブよりもゆっくりと話す傾向があるため聞き取りもしやすく、子どもが英語を学ぶにも魅力的な講師だと言えます。また、個人差もありますがフィリピン人講師は概してフレンドリーで、盛り上げ上手な点も魅力です。日本との時差も1時間と少ないため、フィリピン人講師のレッスンは予約が取りやすく、比較的低料金で提供されています。
子ども向けコースがあり、フィリピン人講師から学べる代表的なオンライン英会話サービスに「QQキッズ」「ハッチリンクジュニア」「ripple kidspark(リップルキッズパーク)」「Kimini」「クラウティEnglish」などがあります。
英語を学び始めたばかりで英語のみのレッスンでは不安という子どもには、日本語と英語がどちらも話せるバイリンガル講師から学ぶ「ワールドトーク」や「Global Crown(グローバルクラウン)」、「スモールワールド」は、安心して受講できるという面でおすすめです。
全講師がネイティブの「CAMBLY KIDS(キャンブリーキッズ)」では、アメリカ人やイギリス人、オーストラリア人など、幅広い国籍の講師から正しい発音やネイティブならではの言い回しを学ぶことができます。
ネイティブ講師やフィリピン人講師、日本人バイリンガル講師など、その都度選択して受講したい場合は、「DMM英会話」や「ネイティブキャンプ」をチェックしてみましょう。「Global Step Academy」にもネイティブを含む多国籍な外国人講師が在籍しています。
子どもへの指導実績
子どもが飽きずにレッスンを楽しめるよう、テンポよく進行できる指導経験豊富な講師陣が揃っているかどうかもチェックしておきたいポイントです。
たとえば子供専用のオンライン英会話「ハッチリンクジュニア」のレッスンは、イラストカードなどの画像を随時挟み、ゲームを取り入れながら進行するなど、子どもの好奇心を引き出す工夫が取り入れられています。厳しい採用基準をクリアして研修を修了した講師が、4技能をバランスよく指導してくれます。
国家資格を持った講師陣が揃う「QQキッズ」でも、入社後に子ども英語の専門研修を受け、子どもたちへ対応や指導を学んだ講師が、子どものやる気を引き出す仕掛け満載のレッスンで英語学習をサポートしてくれます。
システムの使いやすさ
子どもがパソコンやタブレットを使って受講するとなると、システムの使いやすさは重要です。特に低年齢児は、いろいろな操作を求められるとレッスンに集中できないこともあるでしょう。
「QQキッズ」では、独自のシステム上で画面を共有し、講師が教材に文字や印などを書き込みながら進めてくれるなど、PC操作に不慣れな子どもでも無理なくレッスンを受けられるよう工夫されています。専用のアプリで受講する「GLOBAL CROWN」では、アプリを開き「レッスンをはじめる」ボタンをタップするだけで受講できます。カードやイラスト、スペル表示など様々な機能を使いながら子どもの興味を引き出すレッスン進行です。
「ネイティブキャンプ」「クラウティEnglish」も独自システム採用で操作は簡単。ネイティブキャンプでは、3Dキャラクターに扮した講師と学べるサービスも始まりました。
予習復習コンテンツの有無
レッスン時間外でも予習・復習に利用できる教材が用意されていると、英語に触れる時間が増え、レッスンで学んだことも定着しやすくなります。
「Musio English」ではAIロボット『Musio』との語彙学習やフレーズ学習、「Global Crown」ではAIを用いた自習教材でレッスンがない日も子どもが英語に親しめます。
学研のオンライン英会話「Kimini」ではレッスン外でも予習・復習用コンテンツを活用してインプットを行えるため、効率的な学習サイクルが身に付きます。
「GO School」では、ホームワークの他にも楽しみながら英語に触れられる動画や本などのオンライン英語コンテンツを無料で副教材として提供。児童洋書で有名なScholastic社の教育アドバイザーが洋書選びのポイントや読み聞かせ・多読の進め方をアドバイスしてくれる、GO Schoolスペシャルライブラリーサポートも利用可能です。「Global Step Academy」でも、レッスン以外の時間もできるだけ英語に触れられるように、デジタルライブラリーなどの無料の英語リソースが用意されています。
「CAMBLY KIDS」や「QQキッズ」では、レッスンが録画されるので、レッスン後も親子で振り返り学習ができます。
カリキュラム教材の充実度
子どもの英語レベルや学習目的に合わせて選べるカリキュラム教材も、サービス選択の大切なポイントです。
「Kimini」や「QQキッズ」は、英会話だけでなく教材に沿って文法もわかりやすく教えてくれます。さらに「QQキッズ」、「ネイティブキャンプ」では、短期間で英語力を伸ばす人気のカリキュラム『カランメソッド』教材も採用しています。
英検の受験を視野に入れて学習中の場合は、英検対策の教材やコースを用意しているサービスもチェックしましょう。「Kimini」では英検5級~2級までの各級の対策コースと、3級~準1級までの2次試験対策コースが用意されています。日本人講師から学べる「スモールワールド」は、小学生の上位級(英検3級以上)の受験対策に定評があります。
「Global Step Academy」では、実際のインターナショナルスクールで用いられているカリキュラムに沿った英語のレッスンをオンラインで受けられます。英語の読み書き、聞き取り、スピーチはもちろん、数学、ゲームベース学習、エンジニアリングおよびプログラミングといった幅広いトピックを英語で学べます。レッスン以外にもミッションやチャレンジなどのアクティビティがあり、毎日英語に取り組めるような工夫がされています。
兄弟姉妹/家族割でお得に学べる制度の有無
もしファミリーの中に英語を学ぶメンバーが複数いるなら、1つのアカウントを兄弟や姉妹、家族で共有して利用できるサービスや、家族割制度が設けられたサービスをチェックしてみましょう。お得に受講できるだけでなく、一緒に英語を学習する人がいることでお互いの継続のモチベーションも上がります。
「ネイティブキャンプ」では、代表者1人がプレミアムプランに加入していれば、2親等内の親族までがお得なファミリープランの適用対象となります。
また、「ハッチリンクジュニア」「ripple kidspark」「スモールワールド」では、1つのアカウントを家族で共有して利用することができます。「クラウティEnglish」では、1家族で最大6名までがポイントをシェアしながら一人ひとりのアカウントでレッスンを受けられます。
親子・兄弟姉妹でお得に学べるオンライン英会話については「家族で学べば断然お得なオンライン英会話」で詳しくご紹介しています。
ここでは子どもが受講するオンライン英会話を選ぶ際のポイントと一緒に、おすすめのオンライン英会話サービスをご紹介しました。各社それぞれに特徴が異なり、選択に悩みますが、無料体験を実施しているサービスもあります。子どもに合ったオンライン英会話を見出すためにも、上記を参考に絞り込み、気になるサービスを体験受講してみてはいかがでしょう。
※上記は2021年9月時点の情報です。最新の情報については必ず各社のホームページ等でご確認ください。
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Yoko
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