「視野に入れて」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】

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みなさん、こんにちは!今週の日本語表現は『視野に入れて』です。

「視野に入れる」には、(1)将来起きそうなことに対して事前に準備する、(2)判断をする際に、ある事柄や可能性を考慮するという2つの意味があります。

  • 「物理的な故障やコンピュータウィルスなどによるデータ喪失を視野に入れて、定期的にバックアップを取ることをお勧めします。」

    Backing up your data regularly is recommended, given the risk of data loss due to physical breakdown or computer viruses.

  • given the risk of = ~の危険性を考えて
  • 「海外展開を視野に入れて、英語に対応したウェブサイトも作成する。」

    We will also build an English website taking into consideration overseas expansion.
    Keeping future overseas expansion in mind, we will also build an English website.

take into consideration = 「~を考慮して」
keep in mind = 「~に留意して」

この原文の場合は、take into considerationとkeep in mindのどちらも使うことができますが、「物事を考慮する」度合がやや異なります。

take into considerationの場合 → 将来的に「海外展開」することを強く念頭に置いている
keep in mind の場合 → 「海外展開」は他にもいくつかある選択肢の中のひとつで、「起きるかもしれない」程度の可能性

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは

テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。

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