みなさんこんにちは!今回の日本語表現は、前回の日常編に引き続き「本格的」です。今回は、ビジネスや政治などフォーマルなシーンで使われる表現をご紹介します。
- 「産官学連携の大型プロジェクトがついに本格的に始動する。」
A big joint project between the government, companies and universities will finally kick into gear.
kick into gear = (事業や活動が)本格的に始動する - 「政府は消費税増税などの多角的な施策で本格的な景気回復を目指している。」
The government is striving to realize a full-fledged economic recovery through multifaceted measures, including the increase in consumption tax.
full-fledged= 一人前、準備が全て整うfull-fledgedは本来の「鳥の羽毛が全て生え揃い、巣立ちできる状態になる」という意味から、「目的のために必要な要素が全て揃う=本格的(に動く)」という使われ方をします。
他にも「本格的な」という意味のfull-が付く単語をいくつかご紹介します。
- full-scale =規模が大きい、全面的な
例)full-scale campaign 「本格的なキャンペーン」
テレビCM、SNS、街頭イベント、中吊り広告などあらゆる手を尽くして取り組むようなキャンペーン - full-blown=必要な全てが整っている
例)full-blown party 「本格的なパーティ」
多くの料理や飲み物が用意され、音楽も鳴り、服装もしっかりと準備して臨むようなパーティ - full swing=最も盛り上がっている、ピークを迎えている
例)The project is now in full swing. 「プロジェクトは今本格的に動いている。」
計画が進展し、まさに最も忙しい段階を迎えているプロジェクト
通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け
【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。
通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは
テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。
※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。
株式会社テンナイン・コミュニケーション
最新記事 by 株式会社テンナイン・コミュニケーション (全て見る)
- 「とんでもない」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2021年1月2日
- 「耐え抜く」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月21日
- 「片づける」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月10日
- 「雑音」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月22日
- 「機嫌が悪い」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月12日