みなさん、こんにちは!今回の日本語表現は、『~に入る』です。
「~に入る」と聞くとまず思い浮かぶのは、enterですよね。例えば、”enter a school”(入学する)は、言いたいニュアンスは伝わるものの、実はネイティブにとってはあまり耳にしない表現です。今回は、「~に入る」という表現を使った文章3パターンをご紹介します。
- 「彼は入試に合格し、東京大学に入ることができた。」
Since he passed the entrance exam, he was admitted to Tokyo University.- be admitted to = ~に入学する
be admittedは主に大学などで、試験に合格して入学が「認められる」場合に使います。大学の入学事務局はadmissions officeといいます。
一方で、小学校など公立の学校に入学する場合は、startやbeginが使われます。
- My daughter starts school this April. (娘は今年の4月に小学校に入学します。)
- 「上司が『失敗のうちに入らない。』と言って励ましてくれた。」
My boss encouraged me by saying, “I would not count it as failing.”- not count as = ~のうちに入らない
count asは「~とみなす」という意味です。日本語でもカジュアルな表現で「ノーカウント」というときがありますよね。
- 「彼はスイッチが入ると、周りの声が一切耳に入らない。」
When he gets in the zone, he doesn’t get distracted by his surroundings.- get in the zone = ~完全に集中する、ゾーンに入る
- not get distracted by = ~に邪魔されない
「ゾーンに入る」は英語ではget in the zoneです。「耳に入らない」という日本語は、「周囲の音に邪魔されない、集中を乱されない」と解釈し、distractedという表現を使っています。
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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。
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