通訳トレーニングで一歩進んだ英語学習!「リプロダクション」「パラフレージング」とは?

実践的な英会話力を身に付けるための訓練として、通訳学校で使われるメソッドやトレーニングを日々の学習プランに取り入れる英語学習者が増えているようです。

通訳トレーニングと言えば、すでに英語音声を聴いて書き取る「ディクテーション」や、その英語音声を即座にリピートする「シャドーイング」に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。ディクテーションやシャドーイングと並び、その学習効果の高さから注目を集めているのが、「リプロダクション」と「パラフレージング」です。

「リプロダクション」「パラフレージング」とはどのようなトレーニングで、どの学習段階で取り入れると効果的なのでしょう。今回は、大手通訳・翻訳エージェントとして7,500名以上の通訳・翻訳者を抱える株式会社テンナイン・コミュニケーションの英語教育事業部プロジェクトリーダー、松本匡史さんに「リプロダクション」と「パラフレージング」の効果や実践方法について、質問形式で教えていただきました!

回答者プロフィール:株式会社テンナイン・コミュニケーション 英語教育事業部プロジェクトリーダー 松本匡史氏

matsumotoshi-profile-tennine-toeicOne Month Program トレーナーを担当。学生時代にL.A.へ4年間留学。英語講師の経験を経て、通訳者として活躍。株式会社テンナイン・コミュニケーションではプログラムの開発からトレーナーまで幅広く担当。TOEICスコア945。

目次

1.「リプロダクション」の効果と取り組み方

「リプロダクション」とは?

聞こえた英文を記憶し、自分で発声して英文を「再現する」トレーニングです。具体的には、音声を流し、一文が終わったタイミングでいったん音声を止め、聞こえた英文のまま言い直します。

リプロダクションに取り組むと、どのような効果が得られる?

内容を理解したうえで、正確に自分で英文を組み立てるようトレーニングすることによって、「知っている」単語や文法、構文の知識が「実際に使える」知識へと変わります。

リプロダクションに取り組むときに、注意すべきポイントは?

リプロダクションは、聞こえた文章を暗記することに注意が向いてしまいがちですが、大切なことは、理解できたことを自分の言葉で、正しい英語で再構築できるかという点です。

2. 「パラフレージング」の効果と取り組み方

パラフレージングとは?

同じ意味の文章を異なる単語や構文を使って「言い換える」トレーニングです。

英語は、同じ単語や表現を繰り返し使うことを避ける傾向がありますので、スピーキングやライティングの際に英語で言い換えるように心がけたり、様々な言い換え表現をストックしていきます。

パラフレージングに取り組むと、どのような効果が得られる?

自分の頭の中で、別の単語やフレーズを探す練習ができるので、英会話で「使いこなせる」ボキャブラリーの幅が広がります。ボキャブラリーが増えると、スピーキングにおける表現力アップはもちろん、リスニングやリーディングでの理解力の向上が見込めます。

パラフレージングに取り組むときに、注意すべきポイントは?

パラフレージングでは、言い換えのパターンやネイティブらしい表現のバリエーションを実践の場で使っていくことが大切になります。

3. どのトレーニングをどの段階で取り入れると効果的?

リプロダクションとパラフレージングの概要を掴んだところで、ディクテーションやシャドーイングとも比較しながら、各トレーニングを取り入れるべき学習段階と、取り組みにより得られる効果をうかがい、まとめました。

学習段階 伸ばせるスキル
ディクテーション 聞き取りにいつも苦労し、話す時もフルセンテンスの文章にならない ・単語や文法の知識でリスニングを補える
・細部を意識するようになるので、スピーキングの正確性も意識できるようになる
シャドーイング 文章を見れば分かるが、聴いているときはネイティブの英語を理解できない ・ネイティブスピーカーと同じスピード、イントネーション、発音を「口」で覚えられる
・自分で発音できるので、相手の発音も聞き取れるようになる
リプロダクション 話を聞きながら内容を理解できたつもりでも、人に説明しようと思うと上手く英語にできない ・短い時間で正しい構文の英語を組み立てられる
・相手が言ったことを正確に理解できるようになる
パラフレージング 英語で話したり書いたりすることはできるが、同じ単語や表現の繰り返しになってしまっている ・相手が言い換えても、すばやく内容を理解できる
・同じ単語や表現を繰り返し使うのでなく、様々な表現を使いこなせるようになる

4. おすすめの取り組みと教材

効果を上げるには1日にどれぐらいトレーニングに取り組むべき?

忙しい生活の中で長時間まとめて取り組むのは難しい場合も、スキマ時間を見つけて常に英語に触れることが大切です。短い時間でも、アウトプットを意識して、「集中」して取り組むと学習効果が上がります。

独学で通訳トレーニングに取り組む場合におすすめの教材は?

  1. ビジネスパーソンが英語で語るマイストーリー100(アスク出版)

    ビジネスパーソンが日常的に使う英語が短い段落で区切られており、初級・中級レベルのディクテーション・シャドーイングにとても適しています。

  2. CNNニュース・リスニング (CNN English Express編)

    使われている単語が難しいケースもありますが、時事ネタを約30秒ほどのリスニング教材としてまとめてあるので、日々のトレーニングに取り入れやすいです。

1番のおすすめは難易度・内容的にもやはり「1.マイストーリー100」です。ぜひこちらでディクテーション・シャドーイングに挑戦してみて下さい。

5. 通訳トレーニングで学べる「One Month Program」とは?

テンナイン・コミュニケーションでは、ビジネスパーソン向けのパーソナルトレーニング式英語学習プログラム「One Month Program(ワンマンスプログラム)」を開発し、本格的な通訳トレーニングメソッドを活かしたカリキュラムを提供しています。このOne Month Programでも、リプロダクションやパラフレージングは活用されていると言います。

One Month Programではどんな学習にリプロダクションやパラフレージングが使われている?

One Month Programでは、一週間ごとにその週に学んだことをおさらいする復習日が設定されています。この復習日には、その週にシャドーイングした課題をリプロダクションしていただいています。なじみのある素材を使いますので、リプロダクショントレーニングがしやすくなっています。

またパラフレージングは、課題で提出した英作文がネイティブ講師に添削される際、よく指摘されるポイントです。添削レポート内でも、言い換えのポイントをご紹介しています。

One Month Programで学ぶメリットは?

One Month Programはこの「通訳者トレーニング」を1ヶ月間、毎日使って英語を習得するとても密度の濃いプログラムです。「通訳者トレーニング」と言うと、レベルが高くて難しいと感じられるかもしれませんが、日本人トレーナーが習得できるようしっかりと説明しますので、安心してお取組みいただけます。

また、受講者に学習を丸投げするのではなく、毎日の課題を講師が添削しますので、自分の弱点を克服できます。さらに週に2回のネイティブ講師とのプライベートレッスンで、学習した内容を実際の会話の中で使うことができます。

「通訳者トレーニング」は教材を選ばずいつでも自分で取り組むことができますので、プログラムが終了した後もさらなる英語力向上が期待できます。

6. 気になるトレーニングの成果は?

通訳トレーニングで英語力がアップした実例は?

通訳トレーニングを経験した多くの方がおっしゃっているのが、「英語でどう言うべきか考えすぎることがなくなり、アウトプットのスピードが上がった」という点です。

シャドーイングやディクテーションによって、滑らかな発音でも聞き取る力が伸びますので、リスニングで理解できる内容が増えます。それに加えて、リプロダクションやパラフレージングによって、自分で文を作る力や、言いたいことを英語にする力が伸びます。

例えば、One Month Program受講者の初回カウンセリング時と、最終カウンセリング時の自己紹介スピーチを比較した結果、スピーチ内の単語数が平均で213%もアップしています。思ったことを英語にするスピードが上がった結果、同じ時間でもより多くのことを話せるようになっています。

まとめ

リプロダクションを通して得られる「正確に自分で英文を組み立てる力」とパラフレージングで養われるという「英会話で『使いこなせる』ボキャブラリーの幅」。どちらも自身の課題として挙げる英語学習者がとても多い項目です。継続的なトレーニングで力を伸ばした学習者をたくさん見てきたという松本さんの言葉をバネに、取り組みましょう!

また、どんな英語学習メソッドや訓練も、適切なタイミングに正しい方法で取り入れることが大切です。独学では自信がないとういう方には、One Month Programのようにプロのサポートが受けられるサービスの利用もおすすめです。

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English Hub 編集部

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