“merit-demerit”はNG!【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】

※ この記事には広告・PRが含まれています

○月○日、広報部の社員AさんはSNSを利用した新しい販促戦略について打合せを行っていました。これからホワイトボードにあるリストを書き出し、そちらのリストをもとに議論を始めようとした時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

【NG文】

  • Let’s list the merits and demerits of the new marketing strategy.
    (新しいマーケティング戦略のメリット・デメリットをリスト化しましょう)

merit-demeritは英語として存在はするのですが、ネイティブが使うことはほとんどない、準・和製英語と言えます。(語源はフランス語だそうです)

【正しい英語】

  • Let’s list the pros and cons of the new marketing strategy.
    (新しいマーケティング戦略のメリット・デメリットをリスト化しましょう)

ポイント

日本語で言うメリット・デメリットの意味で使われるのは「pros(賛成・良い面)とcons(反対・悪い面)」です。同じ意味でadvantagesとdisadvantagesも使われます。また、結論を出す時には、賛否両論を天秤にかけて、重い方が良い、重要という意味で、以下のような言い方をします。

The pros outweigh the cons.
(良い面が悪い面よりも重い=メリットの方が多い)

ちなみにmeritとdemeritは英語では以下のような使われ方が一般的です。

■ merit (利点・価値を表す)※通例、単数形で使われる。

  • This plan has no merit.
    (このプランにはメリットがない)
  • Is there merit in doing this?
    (これをやることにメリットはあるのでしょうか)

■ demerit(減点を表す)※違反など犯した時に使われる。

  • He was given a demerit for driving too fast.
    (彼はスピード違反で減点を与えられた)

通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け

【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。

通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは

テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。

※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。

The following two tabs change content below.

株式会社テンナイン・コミュニケーション

7,500名以上の通訳・翻訳者を抱え、1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた大手通訳・翻訳エージェント。「英語で仕事をする人の応援サイトHi!Career」を運営中!