「クレーム」に”claim”はNG!【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】

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○月○日、カスタマーサポートを担当しているHさんは、商品Aに関する報告会議で、顧客からのクレームの内容について報告することになっていました。しかし、その報告の冒頭に通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

【NG文】

  • We have had three claims regarding the product A over the last two months.
    (商品Aに関して過去2カ月で3件のクレームがありました。)

日本語でいう「クレーム」は苦情や請求のことですが、英語のclaimは「主張する」という意味で、主に動詞として使われます。

【正しい英語】

  • We have had three complaints regarding the product A over the last two months.
    (商品Aに関して過去2カ月で3件のクレームがありました。)

ポイント解説

  • complaint (名詞): 苦情
    動詞は「complain: 苦情を言う」となります。
  • 例:
    The client complained about the defective product.
    (顧客はその欠陥品に対してクレームを申し立てた。)
    = The client complained that the product was defective.

    ちなみに「クレーム対応」や「クレーマー」とは英語で何と言うでしょうか。

  • クレーム対応
    「<対応する/deal with, handle>+complaint」などが使えます。
  • 例:
    He is busy handling (dealing with) complaints from the customers.
    (彼は顧客からのクレーム対応で忙しくしています。)

  • クレーマー
    2通りの言い方があり、意味が異なりますので、注意して下さい。
    →Complainer (クレーマー)
    日本語で「クレーマー」と言う時もそうですが、complainerと言うと普段から不平不満を言っている人のことを指します。

    →Dissatisfied customer (クレームを申し立てている人)
    あるクレームを申し立てている人のことは、dissatisfied customer(不満を抱えている顧客)と表すのが適しています。間違っても、その人のことをcomplainerとは言わないようにしましょう。

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