「一人で」に”alone”はNG! 【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】

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○月○日、ITコンサルティング会社の部長会でプレゼンを行なっていたOさんは、使用した資料の作成者を尋ねられました。そこで通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

【NG文】

  • I created these presentation slides alone.
    (私一人でこのプレゼン用スライドを作りました。)

aloneという単語は確かに「一人で」という意味なのですが、この単語は「物理的に一人で」という意味を表すので、「部屋からみんなを追い出して自分独りになってやった」というような意味になってしまいます。

【正しい英語】

  • I created these presentation slides by myself.
    (私一人でこのプレゼン用スライドを作りました。)

ポイント解説

ここでは日本語の「一人で」という言葉にとらわれすぎないようにすることが大切です。上で述べたように、確かに「一人で」という言葉で辞書を引くと”alone”という単語が出てきますが、言葉を訳す際には「伝えたいメッセージは何か」を考えるようにすると良いでしょう。ここでは「独力でやった」ということがメッセージであることに気づければ、”alone”は選択肢から外れるでしょう。

「do A by oneself」
Aを自分でやる→一人でやる

他にも、「一人でやる」には以下のような言い方があり、★マークが多いものはより「誇らしげ」に聞こえます。

  • myself — 自分で、個人的に (★)
    • I created these presentation slides myself.
      (自分がこのプレゼン用スライドを作りました。)
    • I’ll talk to the client myself. (✖by myself)
      (私が直接自分でクライアントに話します。)
  • on my own — 自分だけの力で、独力で (★★)
    • I created these presentation slides on my own.
      (私一人でこのプレゼン用スライドを作りました。)
      =I created these presentation slides by myself.
  • without any help — 誰の力も借りずに (★★★)
    • I created these presentation slides without any help.
      (誰の力も借りずに私がこのプレゼン用スライドを作りました。)

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【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。

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