英語が全く話せない!ゼロからでも上達できる初心者向け実践ガイド

オンライン英会話や英語スクールの受講を検討しながらも、「英語が全く話せない」という不安から一歩踏み出すことをためらう人は少なくありません。

しかし、一口に「英語が話せない」といっても、人によって抱えている状況はさまざまです。また、悩みの本質を掘り下げていくと、スピーキング力そのもの以外の要因がネックになっていることも考えられます。

この記事では、英語に苦手意識を持っている初心者の方が、その原因を突き止め、課題を克服するための4つのステップを紹介します。

英語が全く話せない!ゼロからでも上達できる初心者向け実践ガイド

1. 基礎英文法・語彙の土台を固める

すぐに話せなくても大丈夫。まずは中学英語の復習から

「英語を話せるようになるには、はじめからスピーキング練習に専念すべきなのでは?」と考える人も多いかもしれません。

しかし、英文法や語彙の基礎知識が不足している状態でやみくもに話す練習をしても、英語の文を上手く組み立てられず言葉に詰まり、「話せない」という不安だけがさらに強まってしまう可能性があります。

特に英語初心者の場合、まずは初級レベルのボキャブラリーと文法知識を固めることが大切です。その際、自分のペースでコツコツ進めたい方は、基礎英語の学び直しに特化した参考書などを活用するとよいでしょう。

これらのテキストには、英語を流暢に話すための知識の土台を築くうえで欠かせないポイントが詰まっています。7日間程度の短期間で復習が完了する設計のものも多いので、自分で一通り中学英語のおさらいをしたい時にぴったりです。

反対に、独学で怠けがちになってしまう方は、スクールやオンライン英会話サービスの初心者向けコースで基礎知識を学び直すのがおすすめです。受講のペースを決めてレッスンの予約さえ入れてしまえば、「この日は英語学習のために時間を空けてある」という程よいプレッシャーによって学習を先延ばしにしづらくなります。

オンライン英会話の中には、日本人講師が在籍しているサービスも数多く存在します。そのため、英語が全く話せない方でも、必要に応じて日本語でのやり取りを挟みながら、しっかりと理解を深められるでしょう。

2. リスニング力を強化する

自分が話す以前に、相手の英語を聞き取れていないケースも

英会話について考える際、多くの人は「いかに上手く話せるか」という点を意識しますが、同時に忘れてはならないのがリスニング力の重要性です。実際の会話では、自分だけが一方的に話すのではなく、相手の言っていることをきちんと理解したうえで応答することが求められます。

これまで英会話に挑戦してみても上手くいかなかったという場合は、スピーキングの流暢性以前に、相手の話を正確に聞き取って理解するスキルが不足している可能性があります。

リスニング力を集中的に強化するには、「英語の音を的確に聞き取る力」と「聞き取った音声とその意味を素早く結びつける力」の両面を鍛えられる、シャドーイングのトレーニングがおすすめです。

シャドーイングとは、英語の音声を聞き、発音やリズムなどを真似しながら復唱するトレーニングのことで、リスニング力を中心とした英語力向上に役立つメソッドとして知られています。

シャドーイングは一人でも実施できるトレーニングですが、お手本の英語音声を自分がどこまで正確に再現できているかを確認するには、客観的な視点からのフィードバックも欠かせません。

フィードバックを受けながら継続的にシャドーイングに取り組む習慣をつけたい方は、「シャドテン」などのアプリの活用も検討してみてください。シャドテンは、1,000種類以上の豊富な音源の中から教材を選び、シャドーイング音声の提出後、24時間以内に添削結果を受け取れるサービスです。

リスニング力のアップによって、これまで相手の話を聞き取るために多くを割いていたリソースを他のことにも使えるようになり、英会話時の流暢性の向上が期待できます。

3. 知識を「使う」ための実践練習に取り組む

「知っている」語彙のすべてを、英会話の場面で「使える」とは限らない

英文法の基礎項目や語彙に関する知識を頭の中にたくさんストックできていたとしても、それらを英会話の場面で実際に使いこなせるかどうかは別問題です。

このような実践段階では、新たな知識のインプットを続けつつ、地道なアウトプット練習を積み重ねていく必要があります。しかし、仕事などで日常的に英語を使う環境にいない限り、普段の生活の中で英語を話す機会を十分に確保することは難しいものです。

そんな時に利用したいのが、場所・時間を問わず受講できるオンライン英会話サービスです。

オンライン英会話は、1回あたり25分のレッスンが一般的で、日常生活に気軽に取り入れやすい時間設定となっています。身につけた知識を即座に引き出して使うための練習として、楽しみながら講師と話せる点が魅力です。

英語初心者でも挑戦しやすいカリキュラムやサポートも用意されているので、自分に合うサービスを見つけて積極的に活用していきましょう。

4. 英語で話せるトピックを徐々に増やしていく

フリートピックでの英会話は意外に難易度が高い

英語学習者の中には、一定の実力があるにもかかわらず、「英語が話せない」というコンプレックスを抱いている人がいます。このようなスピーキングに対する自信不足には、英語を話す力そのものだけでなく、英会話時の話題選びが大きく影響しているかもしれません。

たとえば、オンライン英会話では、レッスン内でどんなことについて話したいか、会話のトピックや教材を事前に選ぶことが可能です。特に希望がなければ、トピックを指定しないままレッスンに入り、講師とのフリーカンバセーションを楽しめます。

しかし、その場で決まった話題に対して咄嗟に話す内容を考えることは、英語中・上級者にとってもなかなか難易度が高いものです。一見挑戦しやすそうに思えるフリートピックでの英会話は、「何でも話せる」からこそ、どんな話題にも対応するための柔軟性が求められ、予想外に苦戦する可能性があります。

そこで、スピーキングに自信のない方が英会話に挑戦する際におすすめなのが、旅行・料理・スポーツなど、興味のあるテーマをあらかじめ選んで臨むトピックカンバセーションです。あるいは、事前に英文のニュースを読み、その内容についての感想や意見を話し合う教材を活用するのもよいでしょう。

特にオンライン英会話を始めたばかりの段階では、関連語彙をインプットし、自分の意見・話したいことを整理したうえで相手との対話に臨むのも一つの手です。事前準備と実践の繰り返しにより、結果として少しずつ対応できるトピックが増えていき、どんな話題についても英語で話せるだけの応用力が身につきます。

まとめ

英会話に対して苦手意識を感じる原因は、人によってさまざまです。「英語が全く話せない」という認識を持つ人の中でも、基礎文法や語彙の知識が不足しているのか、あるいは相手の話を聞き取れないことがネックになっているのかなど、状況次第で取り組むべき対策方法が異なります。

自分の英語力の課題をプロの目線で客観的に分析してほしい方は、オンライン英会話サービスや英語スクールの無料体験を活用し、カウンセラー・講師に直接相談してみるのがおすすめです。

「話せない」という漠然としたイメージの根本にある原因がクリアになれば、やるべきことも明確になり、英語学習に対して前向きに動き出せるでしょう。

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English Hub 編集部

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