程度を強める “very” と “so” の違いは?~Gabaマンツーマン英会話が解説

※ この記事には広告・PRが含まれています

今回は「とても~だ」のように程度を強める、副詞の “very” と “so” についてご紹介します。

一般的にどちらを使っても意味に違いは生じませんが、例えば “Thank you very much.” と “Thank you so much.” の場合は、どんなニュアンスの違いがあるのでしょうか?ぜひご覧ください。

Gaba Style「英単語の正しい使い分け」

英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が発信する「Gaba Style」より、人気の英語学習コラム記事「英単語の正しい使い分け」をシリーズでお届けします。Gabaマンツーマン英会話のカリキュラム担当スタッフが手掛けるコンテンツを通して、英語から見える新たな世界や発見をお楽しみください。
※当コンテンツの著作権は、提供元である Gabaマンツーマン英会話に属します。本文の無断転載はご遠慮ください。

“very”と“so”の使い分け

  • “so” の方がカジュアルで、話し言葉でよく使われる
  • “very” の方が改まった印象を与える
  • 基本的に相手にとって新しい情報を伝えるときは “very”
  • “so” は「とても…だから~」のように何らかの「結果」を示唆

カジュアルかフォーマルか

“very” も “so” も、あとに続く形容詞や副詞の程度を「とても」と強める副詞です。多くの場合にどちらも使え、意味上の違いもないのですが、ニュアンスが少し異なるのはご存知でしたか?

“so” はカジュアルな表現になるため、友達や家族などの親しい間柄で使われる傾向にあります。親しみを感じさせるニュアンスを含んでいて、一般に話し言葉で使われるほか、SNSやチャットなどのカジュアルな書き言葉でも使われます。

A: So, how was the trip to Italy?
B: It was so exciting!

A: ところで、イタリア旅行はどうだった?
B: すごく楽しかった!

“I’m soooo tired!”

「とても」と強調のために “so” が使われる時、しばしば話し言葉では “so” に強勢が置かれますが、カジュアルな書き言葉では “I’m soooo tired!” のように複数の “o” を連ねる場合があります。

あるネイティブスピーカーによれば、“o” の数は3~5個が一般的とのことですが、2個だと誤記と間違われる可能性があるため、少なくとも3個以上にした方がよいとのことです。


一方 “very” は改まった印象を与える表現。面接やスピーチなど、フォーマルな場で使われる傾向にあります。また、相手にとって新しい情報を伝える場合も “very” が使われる傾向にあるようです。

  • We are very happy that you are satisfied with our product.
    当社の製品にご満足いただけて、大変嬉しく存じます。
  • The consumption tax is very high in this country.
    この国では消費税が非常に高い。

このように状況によって、“so” と “very” が自然と使い分けられているようです。

「月がとても明るかった。」

  • The moon was very bright.(◯ 話し言葉、書き言葉)
  • The moon was so bright.(◯ 話し言葉、カジュアルな書き言葉)

“so…that ~”

“so…that ~”(とても…だから~だ)という構文にあるように、“so” はthat節以下の「結果」を強調するためにも用いられます。※話し言葉では “that” が省略される場合があります。

  • The economy is so weak that the government is reluctant to raise tax.
    景気が非常に低迷していることから、政府は増税に消極的だ。

そもそも形容詞や副詞を強調する “so” は、この “so…that ~” のコンセプトがその根底にあると考えることができます。そのため以下の文のようにthat節がなくても、「だから~だ」という「結果」の部分が示唆されている場合がよく見られます。

  • Even though it’s cold today, I’m really sweating now. This curry is so spicy!
    今日は寒いのに、汗だくだよ。このカレーすごく辛い!

※「カレーがとても辛いから、汗だくだ」、ということです

“so nice a person” の語順って?

この語順に違和感を覚える方もいるかもしれませんが、これは正しい表現。
“nice person” のように名詞を修飾する形容詞に “so” がつく場合は、冠詞(a/an)と形容詞の語順が逆になります
※“too”、“as”、“how (ever)” の場合も同様です

  • He is so nice a person that everyone speaks well of him.
    とてもいい人なので、彼のことを悪く言う人は誰もいない。

なお、こうした語順を使った表現は文法的には正しいのですが、やや文語的で古めかしい印象を与えます。そのため、“so” の代わりに “such” を用いて “such a nice person” とするのが口語的、かつ一般的です。
※“such” の場合は通常の語順と同じく、冠詞の “a/an” は形容詞の前に置かれます

  • He is such a nice person that everyone speaks well of him.
    とてもいい人なので、彼のことを悪く言う人は誰もいない。

and more …

“Thank you very/so much.”

“Thank you very much.” と “Thank you so much.” にはどんなニュアンスの違いがあるのか、もうお分かりですよね?

前述のとおり “so” の方がカジュアルな表現になるため、公共の場でのアナウンスや通知などのフォーマルな場面では “Thank you very much.” を用いる方が一般的です。

一方、親しい間柄や友人同士の場合は、堅苦しい感じのする “Thank you very much.” よりも “Thank you so much.” を使う方が、変に堅苦しくなく、気持ちが伝わるとされます。

【関連ページ】Gabaマンツーマン英会話の口コミ・評判

The following two tabs change content below.

Gaba Style

Gaba Styleは「English」「Lifestyle」「Communication」の3つをキーワードに、「英語を使ったコミュニケーションの楽しさ」と、「英語のあるライフスタイルの豊かさ」を発信する英語学習コラム。英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が運営しています。