“don’t” のように使われる“won’t” とは?~Gabaマンツーマン英会話が解説

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例えば「このビンの蓋が開かない」、「パソコンが立ち上がらない」のように、物がいつもどおりに動いてくれない場合や、「彼は離婚届に署名しようとしない」のように人が「どうしても~しない」と言い表すような場合、否定形の文章に “don’t” ではなく、“won’t” が使われるケースがあるのはご存知ですか?

今回は “won’t” と “don’t” でどんな違いが出るのか確認してみましょう。

Gaba Style「英単語の正しい使い分け」

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“won’t”と“don’t”の使い分け

  • 「どうしても~しようとしない」という時は “won’t” を
  • “won’t” は「(物が)通常どおりに動作しない」ことを表す
  • “won’t” は「(人が)話し手の希望・予想どおりの行動をしない」ことを表す
  • “don’t” と “won’t” では、それぞれの文章のニュアンスが異なることがある

“won’t” と “don’t” の違い

日本人にとっては未来形としてのイメージが強い “will” ですが、否定形の “won’t” には「主語の拒絶の意思」を表す用法があり、「どうしても~しない」といった意味になります。

次の2つの文には、どのようなニュアンスの違いがあるのでしょうか?

  • The engine doesn’t start.
  • The engine won’t start.

どちらも「エンジンがかからない」という事実は同じですが、“don’t(doesn’t)” の場合は、例えば話し手は「エンジンが故障している」などの明確な理由が分かっている上で、単に「そのエンジンはかからないよ」という事実を述べているにすぎません。

一方 “won’t” の場合、話し手は、かかるはずのエンジンがかからない理由がわからず、「エンジンがどうしてもかからない」ということを意味します。よってここでは「どうしてエンジンがかからないんだ!」という焦りや苛立ちが感じられます。

このように “won’t” は、無生物の主語の場合、あたかも物に拒絶の意志があるかのように、通常通りに動作しないことを表し、それに対して話し手が苛立ち・焦り・不満などの感情を覚えている状況においてよく使われます。

  • The toilet won’t flush.
    トイレが(どうしても)流れない。
  • The new jacket won’t zip up.
    この新しいジャケットのチャックが(どうしても)閉まらない。

上記いずれの例文も、話し手は「本来は流れるべき・閉まるべき」ということを前提にしているにもかかわらず、どういうわけか「流れない・閉まらない」ことから、「どうしても~しない」という “won’t” を用いています。

冒頭で紹介した例も、以下のように表現されます。

  • The lid of this bottle won’t come off.
    このビンの蓋が(どうしても)開かない。
  • This computer won’t start.
    パソコンが(どうしても)立ち上がらない。


ほかにも「主語の拒絶の意思」を表す “won’t” は、人を主語にした場合は、「(主語の人間が)話し手の希望・予想どおりの行動をしない」ことを表し、同じように、話し手の苛立ち・焦り・不安・不満などの感情を伴う場面でよく使われます。

  • He won’t sign the divorce papers.
    彼は離婚届に署名しようとしない。
  • Help! She won’t wake up!
    助けて!彼女が目を覚まさない!
  • I asked him to clean the room, but he won’t do it.
    彼に掃除をするように頼んだけど、彼はやろうとしてくれない。

上記の一つ目の例文の場合、“won’t” によって、彼(He)は「(署名することに拒絶の意思があり)署名しようとしない」というニュアンスになります。二つ目の例文も、彼女(she)は、ここでは実際には本人の意思とは関係なく、通常目を覚ますはずの人が「病気などの何らかの理由があって、(本来目を覚ますはずなのに)目を覚まさない」ということになります。

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なお、上記の3つの例文のように主語が「人物」の場合、主語が「無生物」の場合とは異なり、“won’t” を “doesn’t” に置き換えたときにニュアンスの違う文章として成立するとは限りません。場合によっては、現在の習慣的な動作について述べる “don’t(doesn’t)” を使うと、文脈上不自然になるケースもあります。

  • He won’t sign the divorce papers.
    彼は離婚届に署名しようとしない。
    (※“He doesn’t sign the divorce papers.” は不自然)
  • Help! She won’t wake up!
    助けて!彼女が目を覚まさない!
    (※“She doesn’t wake up!” は不自然)
  • I asked him to clean the room, but he won’t do it.
    彼に掃除をするように頼んだけど、彼はやろうとしてくれない。
    (※“He doesn’t clean the room.” は「彼は(習慣的に)掃除をしない人だ」という意味になる)

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このように “won’t” を話し言葉で使う場合は、一般に “won’t” に強勢が置かれます。

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