英語には “choose” や “select”、“pick” など、「選ぶ/選択する」を表す様々な表現があります。
今回はそれぞれの単語のもつニュアンスについて、確認してみましょう!
英会話教室「Gabaマンツーマン英会話」が発信する「Gaba Style」より、人気の英語学習コラム記事「英単語の正しい使い分け」をシリーズでお届けします。Gabaマンツーマン英会話のカリキュラム担当スタッフが手掛けるコンテンツを通して、英語から見える新たな世界や発見をお楽しみください。
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“choose”“select”と“pick”の使い分け
- choose:最も一般的な語。自分の判断(好み)に基づき「選ぶ」
- select:やや改まった表現。注意深く「選ぶ」
- pick:カジュアルな表現。さほど重要ではない「選択」によく使われる
“choose”
「~を選ぶ/選択する」と言うとき、もっとも様々な場面で一般的に使うことができるのが “choose” です。選択可能な範囲(与えられた二つ以上のものの中)から、自分の判断や好みに基づいて選ぶ、というイメージです。
なお “choose” は3つの英単語のうち唯一、目的語がなくても用いることができます。
- I can’t choose because these cakes all look so delicious.
このケーキ、どれもすごくおいしそうで選べない。 - She chose web development as a career.
彼女はウェブ開発を職業として選んだ。
※“choose” は不規則動詞なので、過去形は “chose”、過去完了形は “chosen” となります
“select”
“select” は “choose” に比べ、注意深く選ぶ行為を表します。
慎重に選択するイメージから、しばしば改まった表現として使われ、テストの問題用紙にある “Select the correct answer.”(正しい答えを選びなさい)のように、書き言葉で用いられることも多いです。
またパソコンやスマホなどのコンピューター画面での操作を表すことも多く、“Select ‘Save as’ from ‘File’.”(「ファイル」から「名前を付けて保存」を選んでください)のように使われます。
なお “select” は以下の例文のように、「代表者に選ばれる」や「最優秀賞に選ばれる」など、受動態で用いられることが多いです。
- He was selected by Japan’s national team.
彼は日本代表チームに選ばれた - We hope you enjoy the wine we’ve selected.
私たちが選んだワインをどうぞお楽しみください。
“pick”
“pick” は最もカジュアルな表現。他の2つよりも、より気楽な選択やさほど重要ではない選択によく使われます。
重要な選択に対して使われることはあまりなく、スーパーでりんごを選んだり、アイスクリーム屋さんでフレーバーを選んだりするような場面などでも用いられます。
- You can pick whichever tour you are interested in.
どれでも興味のあるツアーを選ぶことができます。
なお “pick” には、「(草花や果物などを)掴む」という意味もあります。また “pick up”(拾い上げる)などのイメージから、実際に手で取って選ぶ場合によく使われる傾向があります。
and more …
ほかにもある 色々な「選ぶ」
「選ぶ」を表す英単語は、ほかにもあります。
“elect” は改まった表現で、主として選挙などによって、特定の地位や公職に就く人を選ぶ場合に使われます。
- The organization is preparing to elect its next leader.
その組織は新しい指導者を選ぶ準備を進めている。 - We opted for the fixed-rate home loan.
私たちは固定金利の住宅ローンを選んだ。 - I’ll go for the hamburger and fries.
ハンバーガーとポテトにします。 - We are supposed to decide on a shortlist by the end of this week.
今週中に最終候補者を選ぶことになっている。 - 「~前」を表す “ago” と “before” の違いは?~Gabaマンツーマン英会話が解説 - 2022年8月8日
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“opt” は、自分の進むべき道や取るべき行動を選ぶ際に用いられることが多いです。しばしば “opt for ~” で「~を選ぶ」、“opt against ~” で「~を選ばない」のように表現します。
“go for” はカジュアルな表現の「選ぶ」で、話し言葉で使われることが多いです。
「決心する、決める」といった意味でお馴染みの “decide” も、状況によっては「選ぶ」と訳せます。
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