「~できる」という意味の “can” は、“be able to” で代用できると学びましたね。では、どんな時に “be able to” を使うのでしょうか? いまいちど、それぞれの持つニュアンスを確認してみましょう!
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“can”と“be able to”の使い分け
- 「~できる」は “can” が一般的。“be able to” はやや改まった言い方。
- “could” の「~できた」は、能力の有無にフォーカス。
- “was/were able to” の「~できた」は、行為の有無にフォーカス。
「~できる」は基本的に “can” を
現在時制で「~できる」という場合は、“can” を用いるのが一般的です。“be able to” でも問題ありませんが、やや改まった言い方なので、特に口語の場合は “can” の方がナチュラルです。
なお “can” は他の助動詞と併用することはできませんので、その場合は “be able to” で代用しましょう。
- We might be able to get there by sunset.
日没までには、そこに着けるかもしれない
「~できた」は使い分けが必要
過去時制「~できた」になると、ネイティブスピーカーは文脈によって “could” と “was/were able to” を自然に使い分けています。
- I was able to run a full marathon within four hours yesterday.
昨日、フルマラソンを4時間以内で走ることができた。 - I could run a full marathon within four hours when I was young.
若い頃は4時間以内でフルマラソンを走ることができた。
“was/were able to” を使う方が自然なのは、前者の文章のような場合。“was/were able to” では行為の有無にフォーカスが置かれるため、「昨日、走ることができた」と実際に行為をなしたことを表現する際に使われます。
一方、“could” を使う方が自然なのは、後者の文章のような場合。“could” では能力の有無にフォーカスが置かれるため、「若い頃は~できた」といった、能力があったことを表現するような際に使われます。「実際に走ったかどうか」という意味までは含みません。よって、前者の文章を “could” に置き換えた場合、極端に言えば「昨日は走る能力があった」という不自然な文章となります。「で?結局走れたの?」 と思われてしまうため、ご注意を。
本当に微妙なニュアンスなのですが、ネイティブはこうした観点で使い分けています。私たちが日本語で言う「~できた」は、ほとんどが “was/were able to” のニュアンスに近いので、基本的には “was/ were able to” を用いるのが無難でしょう。
※ちなみに否定文の “couldn’t” や “wasn’t/weren’t able to” になると、いずれにしてもその行為が行われていないため、こうした差はなくなります。
“could” はこんなときも
「見える」「聞こえる」といった通常は能力にフォーカスが置かれるもの(知覚動詞など)は、“could” と一緒に用いられるのが一般的です。主な動詞は次のとおり。“I could understand.” のように、セットで憶えておくのがよいかもしれません。
- I could hear them talking in the room next to mine.
彼らが隣の部屋で話しているのが聞こえた。
and more …
“managed to” なんとか~できた
類似表現として “managed to” があります。「なんとか~できた」「どうにか~した」と、やや苦労を伴った意味合いになり、“was/were able to” と同じく「実際にそうした」という結果まで含む表現です。
- I managed to get to the station in time for the last train.
終電に間に合う時間に駅に着くことができた。
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