英文をきちんと聞き取ったはずなのに、たった1単語を誤って解釈したばかりに、文全体の意味が全くつかめなかったという経験はありませんか?
日本語にも同音異義語がたくさん存在するように、英語にも同じ発音なのに意味や綴りが違う英単語がたくさんあり、「homophone」と呼ばれます。ここでは、時に英語学習者を惑わせる英語の「homophone」を6組ご紹介します。同じ音でも異なる英単語があることを頭に入れておくだけで、ある程度の誤解や混同を防ぐ効果があるはずです。
RoseとRose
こちらは発音もスペルも同じになる稀なケース。色鮮やかで優美な花である「rose(バラ)」と、「上昇する」「昇る」を意味する“rise”の過去形である“rose”は、音も見た目も同じhomophoneです。 “rise/rose to the occasion(臨機応変に対処する/した)”というイディオムもあるように、文脈に応じて臨機応変に意味を捉えてくださいね。
SeeとSea
スペルは“e”と“a”の違いだけですが、意味は大きく異なります。“see”は視覚に映るということで、通常「見る」「会う」などと訳されます。“sea”の意味は「海」「海岸」です。“you see the sea”なら、海(または水域)を見ることを意味します。不思議なことにドイツ語では、湖のことを“see”と言うそうです。さらに混乱しそうですね。
BrakeとBreak
この2つもちょっとしたスペルの違いですが、意味は全く異なります。“brake”は「ブレーキ」「ブレーキをかける」という意味。どんな乗り物でもブレーキは車両を減速・停止させる働きをし、「壊す」「砕く」を表すもう一方の“break”のように何かを機能しない状態にするわけではありません。どちらも基本的な英単語なので、書き間違えると厄介です。注意しましょう。
BuyとBy
何かを買うとき、売り手から購入するのが“buy”です。一方の“by”は、物の位置や場所を表し「~のそばに」となる場合や、受動態の文における動作主を表す場合など、多くの意味・用法があります。“buy”の“u”は発音されないため、両者は全く同じように聞こえます。
MeetとMeat
“meet”は「会う」を意味し、他の人と関わったり人前に出たりすることなので、「肉」を意味する“meat”とはかけ離れた単語です。両者を混同しないように注意しましょう。
HourとOur
発音しないサイレントレター(silent letter)の“h”がつく“hour”は、時間を表す語。一方、“our”は所有格を表す語です。もし、“we stayed at the beach for three ours”と書いたら、他の人に「?」と思われてしまうので要注意(正しくは“three hours”)。言うだけなら支障ありませんが!
まとめ
このように見ていくと、同じ発音でもほんの少しスペルが違うだけで、全く異なる意味になることが分かります。今回ご紹介したのは主に基本的な英単語の対ですが、意味を取り違えたりスペルを混同すると、コミュニケーションに支障をきたしかねません。他にもhomophoneはたくさんあるので、出会うたびに違いをしっかり認識することを心がけましょう!
「EFブログ」より世界各地の情報をお届け
「EFブログ」は、世界各地に500を超える事業拠点と50校の直営語学学校を擁し、語学留学プログラムなど多数の教育プログラムを展開する国際教育機関EFによるコラムです。旅行、海外の文化、言語などについての、世界中から集めたアイデアやアドバイス、最新情報をお届けします。
※当コンテンツの著作権は、提供元であるイー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社に属します。本文の無断転載はご遠慮ください。
イー・エフ・エデュケーション・ファースト
最新記事 by イー・エフ・エデュケーション・ファースト (全て見る)
- 海外出張時に役立つとっさの英会話フレーズ集 – 会議室予約からタクシー手配まで – - 2023年7月27日
- イギリス留学・訪問前にチェック!英国暮らしの10の魅力 - 2023年6月2日
- 洋楽を歌うことで英語力が向上する理由とは? - 2023年5月15日
- 【就職・転職】英語面接での受け答えのポイントと回答例文集 - 2022年12月22日
- “-ed”で終わる動詞の過去形を発音別に整理!【正しい英語発音まとめ】 - 2021年9月25日