海外旅行先・留学先としても人気の高い英国。正式名称を「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」と言い、イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4つの国で成り立っています。英語発祥の地でもあり、毎年推定70万人の留学生が訪れるとも言われています(※1)。また、音楽や映画、スポーツなど、その文化を通じて、同国に親近感を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな英国での生活について、現地で暮らしたことのある人だけが知っている10の魅力をご紹介します!
※1 参照:観光庁「海外教育旅行のすすめ 3 受け入れ国・地域のご案内 イギリス」
1. 雨が楽しめるようになる
雨が多いと、うんざりする人も多いでしょう。しかし、英国での生活に慣れると、むしろ友達と一緒にロンドンのカフェで、雨が降り注ぐ中、外の世界を眺める時間が何より楽しみになります。雨の日の英国には避け難い魅力があります。
2. 1日の中で四季を体感できる
英国は世界でも有数の、天気が目まぐるしく変わる国です。朝、家を出るときには太陽がさんさんと輝き、バス停では秋の強風に吹かれ、その後、冬のような豪雨に見舞われ、午後は春の陽気を楽しむ。こういったことが日常的に起こります。
3. 夏の晴天を楽しむ
英国では、本当に暑い日というのは多くはありません。しかし、数少ない暑い日が訪れたとき、英国人はそれを最大限楽しむ方法を知っています。短パンをはき、日焼け止めも十分に塗りきれていないまま、バーベキューのためにグリルのホコリを払い落とします。そんな美しい夏の日、彼らの夏日への愛に巻き込まれないのは難しいでしょう(たとえそれがあなたの故郷よりも15度寒かったとしても)。
4. 紅茶通になる
紅茶にはこだわりを持つ英国人。紅茶の淹れ方は芸術であり、彼らはとても真剣に向き合っています。「最高の一杯」を淹れる方法は人によって異なります。それに対して意見をするのは穏やかな英国人を怒らせることになるかもしれません。
5. 「フィッシュ&チップス」が全てではない
イギリスは食べ物に関してはあまり評判がよくないかもしれません。しかし、実情は異なります。新しいレストランに行けば、食べたいと思うどんな料理も見つかり、美味しいストリートフードやカフェが、国の至る所で展開しています。
6. 各地域の方言を理解できるようになる
英国のさまざまなアクセントやスラングに、最初は混乱するかもしれません。しかし、そこに住んだ人は、韻を踏むようなコックニー(※2)のスラングや、ウェストカントリー(※3)のゆっくりとした話し方など、各地域の方言を理解できるようになります。そして、教科書では決して学ぶことのできないアクセントや語彙力も身に付きます。
※2 東ロンドンで使われてきたアクセント
※3 DevonやCornwallなどを含む、イングランド南西部
7. 言葉の奥の真意を読み解く醍醐味
英国人の発言と、そこに込められた実際の意味はまったくの別物です。それを理解できるようになるには時間がかかりますが、やがて「I’m not too bad」、「I might join you later」、「I don’t mind」といったセリフに見え隠れする真意が理解できるようになります。
8. 英国流のユーモアが身に付く
英国のユーモアは文化的側面を理解するのが難しい場合があります(「イギリス人の「笑い」を理解するには?イギリス流ユーモア初心者向けガイド」もご参照ください)。ほとんど気付かれないような皮肉(sarcasm)や、強烈な自虐ネタ、そして意地悪なコメントが、英国人の会話によく出てきます。皮肉が使われる兆候を学べば、まるで隠された言語を理解するような感覚を得られるだけでなく、英国人たちに確実に取り入ることができるでしょう。さらに、素晴らしいイギリスの映画やテレビ番組の世界が広がります!
9. 英国人はスポーツに情熱的
スポーツはイギリス人が情熱的に話す、数少ないテーマの一つです。スポーツは彼らを団結させる一方で、対立もさせます。英国でスポーツは避けられません。新聞やテレビ、ラジオ、街の通り、カフェ、パブなど、あらゆる場所がサッカー、ラグビー、テニス、クリケット(※4)といったスポーツの話題で溢れています。
※4 英国を中心に、世界的人気を集める球技。
10. 田園風景が素晴らしい
英国のどこにいても、すぐ近くに壮観な田園地帯が広がっています。自然豊かな国立公園を探索したり、岩の多い海岸線を歩いたり、町や都市の緑地でくつろいだりできます。もちろん、雨雲が現れたときに役立つウェリントンブーツ(長靴)を履いて。
まとめ
英国ではクリケットの試合中にアフタヌーンティーが挟まれるなど、独特の文化がたくさんあります。英会話という観点から、今回ご紹介した中で慣れるのに最も時間がかかりそうなのは方言とユーモアではないでしょうか?英国へ渡航される方は、ぜひ習得にチャレンジしてみてください!
【関連ページ】知っておきたいイギリス英語のスラング7選!
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