英語で行われる就職面接では、英語力と業務への適応力を同時に評価される印象から、緊張する人も多いでしょう。しかし、ビジネス英語のスキルを披露するために、難しい語彙は必要ありません。ここでは、面接を成功へ導くためのヒントを実用的な例文とともにご紹介します!
目次
温かい挨拶をかわす
進んで自己紹介をすることは、常におすすめです。面接官にその日の気分を尋ねるような挨拶をすれば、ムードを和らげることができます。
また、雇用主は応募者が本当にその企業や職種に興味を持っているのかを知りたがっています。応募する企業のウェブサイトを事前にチェックし、時間をかけて理解を深めましょう。
- I’ve always been interested in working in your industry.
(この業界で働くことに、常に興味を持っていました。) - I’m really impressed by your line of products.
(御社の製品ラインアップに本当に感銘を受けています。) - I like the friendly tone on your website.
(御社のウェブサイトの親しみやすさが好きです。) - I read that you value attention to detail and that is important to me.
(御社は細部への配慮を大切にしていると書かれており、それは私も重要なことだと考えています。)
応募職種との関連性を示す
英語で履歴書やカバーレターを書くとき、採用担当者や雇用主が最も関心を持っているのは、募集している職種に関連する情報であることを忘れないようにしましょう。自分が持つスキル・資格の中で、その仕事に合っているものに焦点を当て、シンプルにまとめてください。
- I have three years’ experience in retail management.
(私は小売管理を3年間、経験しています。) - I am an experienced PA with excellent diary management skills.
(私は優れたスケジュール管理スキルを備えた経験豊富な個人秘書です。) - My previous experience includes five years with Deutsche Bank.
(これまでにドイツ銀行で5年間の勤務経験があります。) - My responsibilities include managing a team of four people and organising training events.
(4人のチームの管理と、研修イベントの企画・開催に携わっています。) - I am fluent in four languages including Spanish, French, Italian and Greek, and have a proficient level of English.
(私はスペイン語・フランス語・イタリア語・ギリシャ語という4つの言語が堪能であり、英語も熟達したレベルに達しています。)
英文履歴書ではこれまでの経験をできるだけ分かりやすく、箇条書きにするとよいでしょう。
必要な情報を正確に把握する
面接を設定する場合、それが転職エージェントを通じてなのか、あるいは雇用主との直接のやりとりなのか、いずれにおいても、その日に必要となる情報(面接の日時・面接場所・テストの有無など)をすべて把握しておきましょう。
面接当日の受付
受付で建物への入館手続きをし、面接会場まで案内してもらうのに十分な時間を確保できるように、約束の時間より5~10分早く到着するようにしましょう。
- Hello, I am here for an interview with Mr Davis.
(デイビス氏との面接に伺いました。) - I have an appointment at three-thirty.
(3時半に約束をしている者です。)
自信を持って質問に答える
何を質問されるか分からないと慌ててしまうかもしれませんが、落ち着くように心がけましょう。質問を繰り返してもらうようお願いしたり、時間をかけて答えたりしても問題ありません。そして、自信の表れが感じられるよう、シンプルに答えていきます。答えが「Yes」または「No」となる質問では、それを裏付ける例も併せて述べるようにしましょう。
- Yes, I speak three languages: Arabic, French and English.
(はい、アラビア語・フランス語・英語の3つの言語を話します。) - No, I have only managed teams of two or three people.
(いいえ、2~3人のチームしか管理したことがありません。) - Yes, I was involved in training new starters in my last job.
(はい、前職では新人トレーニングに携わっていました。)
面接では多くの場合、志望業務への自分の適性がなぜ高いと考えるかを問われます。適切な答えを用意しておきましょう。
- I think I have the skills and attitude you need to make your team more successful.
(御社のチームのさらなる成功に必要となるスキルと心構えが、私にはあると思います。) - I think I can help you improve your technology platform.
(私は御社の技術基盤を改善するお手伝いができると思います。) - Because I have the time management skills and efficiency you are looking for.
(なぜなら、御社が求めているタイムマネジメントスキルと効率性が、私にはあるからです。) - I have a lot of experience working with the type of clients you have.
(私は、御社が有しているようなタイプのクライアントと仕事をした経験が、たくさんあります。)
自分の言いたいことを明確にする
面接の前に、自分と自分の経験について、面接官に最も知ってもらいたいことを5つ書き出しましょう。たとえば、これまでに達成したことや自分が特に誇れるスキル、自分の主な資質などです。
- I came top in my accounting class.
(会計学の授業でトップになりました。) - My team had the best sales results two years running.
(私のチームは2年連続で最高の販売実績を上げました。) - I am hardworking and always punctual.
(私は働き者で常に時間を厳守します。)
興味関心を示す
面接中は神経をすり減らしやすいもので、言われたことをもらさず理解するために集中しているときはなおさら緊張感も高まります。面接官に尋ねたいことを事前にリストアップしておきましょう。質問をすることで、採用過程における興味関心を示すことができます。
- How many people work in this office?
(このオフィスでは何人の人が働いていますか?) - What is the most important skill you are looking for?
(御社が求めている最も重要なスキルは何ですか?) - How large is the team?
(チームの規模はどれくらいですか?) - What are the typical working hours?
(一般的な労働時間はどのぐらいですか?)
面接を上手に締めくくる
面接の最後の数分間は、今後の流れを確認するチャンスです。 面接官に、自分がその職種に興味を持っていることを必ず知らせましょう。そして、採用過程の詳細、別の面接の有無、合否の連絡が来るまでの期間についても聞いてみましょう。
- Now that I’ve heard a bit more, I’m extremely interested in this role. What are the next steps?
(詳しくお話を伺い、この職種に非常に興味を持ちました。次のステップはどうなりますか?) - When will you let people know about the second round of interviews?
(2回目の面接について、いつお知らせいただけますか?) - Will I hear from you again in the next couple of days?
(数日中に、ご連絡いただけますか?) - Is there any other information I can send you after I leave?
(今後、私からお送りした方がいい情報はありますか?)
最後に、面接官に会ってくれたことへの感謝、そして連絡を心待ちにしていることを伝えて、朗らかに退席しましょう。
- Thanks for taking the time to see me. I look forward to hearing from you soon.
(お時間を割いていただき、ありがとうございました。ご連絡をお待ちしております。) - I’ve really enjoyed meeting you. I look forward to your feedback.
(お会いできてとても光栄です。ご意見[ご連絡]を心待ちにしております。)
まとめ
難しい語彙や表現を使わなくても、ポイントを押さえておけば、英語での就職面接で上手に受け答えすることは可能です。日本語の面接も同様ですが、事前に面接官への質問事項や、向こうから質問されるであろうことをシミュレーションし、さらには自分のアピールポイントなどについてしっかり考え、準備しておくことが大切です。そして、自信を持って堂々と話しましょう!
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