TOEFL iBTで100点を超えるためにやるべき5つのこと

TOEFL iBTは120点満点の試験です。英語圏の大学や大学院に進学する際にはスコアの提示が求められることも多く、海外のトップレベルの大学の多くはTOEFL iBTで100点以上のスコアを出願要件としています。TOEFL iBTで100点以上のスコアを出すためにはどのように学習を進めればいいのでしょうか。

今回は、TOEFL iBTで100点を超えるためにやるべきことを5つご紹介します。

1. 各セクションの目標スコアを決める

TOEFL iBTで100点以上のスコアを目指すためには、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの全てのセクションで高いスコアを獲得する必要があります。各セクションはそれぞれ30点満点で構成されているので、100点を超えるためには単純計算で各セクション25点以上をとらなければなりません。

現時点での自身の各セクションのスコアがどれくらいで、100点を超えるためにはそれぞれあと何点必要かを把握し、100点を超えるために必要な学習の計画を立てましょう。

スコアが低く足をひっぱってしまっているセクションがあれば、時間をかけて重点的に対策する必要がありますし、比較的高いスコアを獲得できているセクションに関しては、さらに伸ばして自身の武器にしましょう。

100点以上を取るためにはどのセクションも気を抜くことはできませんが、苦手なセクションは苦手と割り切って得意なセクションを伸ばす戦略を取ることが、100点を超える近道になることもあります。たとえば、多くの日本人にとってスピーキングは投入した勉強量に対してなかなか効果が表れないセクションであり、実際に日本人のTOEFL iBTのスピーキングスコアの平均値は世界的に見ても低いランクに位置しています。それだけ日本人にとってスピーキングセクションでハイスコアを出すことは難しいことでもあります。

単純計算で各セクション25点以上必要と述べましたが、スピーキングに関しては22〜23点くらいを目標と割り切って、かわりに自身の得意なセクションを伸ばしたり、スピーキング以外の苦手なセクションのスコアを改善したりすることで全体のスコアを補うという戦略を取ることが、100点を超える近道になる場合もあります。

2. TOEFL iBT用の単語帳を一冊マスターする

TOEFL iBTに向けて語彙力を強化するためにおすすめの単語帳として、TOEFLテスト英単語3800(旺文社)が挙げられます。この単語帳にある単語を全てマスターすることで、100点以上を取るための語彙力が身につきます。

複数の単語帳に浅く広く手をつけるのではなく、やり込む単語帳を一冊決めてその内容を完璧にしましょう。

3. 英語のニュースを使って学習する

100点以上のスコアを目指すためには、TOEFL iBT対策専用の学習教材だけでなく、英語圏のニュースサイトや英字新聞などを学習に取り入れて学習の幅を広げることで、英語力の底力を上げることをおすすめします。

具体例としてはBBC NewsやTEDなどを活用して多読、多聴を行うと効果的です。TEDを使っての学習は【TOEFL iBTのスコアアップに役立つおすすめのアプリ4選】でもご紹介している、English audio books – TEDで英語を学ぶというアプリがおすすめです。

ニュースサイトを使って学習をする際は、知らない単語があったら意味をチェックする、文の構造が理解できない文章に関しては文法書で調べて構文解釈を行うようにして、疑問点を解消しながら行うといいでしょう。

4. ネイティブ講師に添削をしてもらう

ライティングセクションの問題には決められた答えがあるわけではないため、スコアを上げようとした時、独学だけでは迷走してしまう方も少なくありません。これまで添削を一度も受けたことがない方には特に、TOEFL対策を得意とするネイティブ講師に自身の書いたライティングのエッセイを添削してもらうことをおすすめします。

ここで日本人講師ではなくネイティブ講師を特におすすめする理由として、TOEFLはアメリカのETS(Educational Testing Service)が作成している試験であり、TOEFLの採点はネイティブにより行われているという点が挙げられます。TOEFL対策を研究しているネイティブ講師によるフィードバックは、TOEFL採点者による採点と同じネイティブの感覚によってされるため、より信頼することが出来ます。

というのも、英語を母国語とするネイティブ講師が持つ英語の感覚は、どれだけ優れた英語力を持つ日本人講師でも、完全に身につけられるものではなかなかありません。

ネイティブ講師に添削をしてもらうことによって、日本人の英語感覚では気付ききれない違和感や微妙な誤りなどの奥深い部分まで、ネイティブの観点から細かく指摘してもらうことができます。

5. TOEFL iBTの試験を複数回受験する

TOEFL iBTの試験では、4技能全てのスコアを合計したものがトータルスコアとなります。「前回の試験ではスピーキングはうまく喋れたのでスコアが高く出て、リーディングが低く出ていた。今回の試験ではリーディングは伸びたけどスピーキングが低くなってしまった…」というように、4技能もあればその時受験した試験の回によって上手く行ったものと不調だったものが出てくることもあります。

全てのセクションでいいスコアを出すことができれば、100点以上のスコアをマークすることができますが、出てきた問題との相性もあるので、なかなか一度や二度の試験では全てのセクションで自己ベストのスコアを揃えることは難しいでしょう。

十分な力をつけたうえで何度も受験をすることで、100点を超えることができる確率が上がります。TOEFL iBTの試験は一回の受験料が約2万円程度と安いものではありませんが、100点以上のスコアを出すためには出し惜しみをせず何回も本試験に臨むことも必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はTOEFL iBTで100点を超えるためにやるべきことを5つご紹介しました。生半可な気持ちの学習ではTOEFL iBTで100点以上のスコアはなかなか達成できませんが、各セクションを分析し、必要な学習を行うことで達成できる可能性は大いに引き上げることができます。100点を超えるために学習をしている方はぜひ参考にしてみてください。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。