なかなか合意点が見いだせない会議で「良い落としどころを探る」ということがありますね。一見、英訳が難しそうなこの「落としどころ」について今回はご紹介いたします。
1. Compromise
とても一般的な表現で、「妥協(案)」という意味です。
- We haven’t been able to find a compromise.
妥協点(落としどころ)をまだ見いだせていない。
*CompromiseはWe have to compromise from time to time.「時に妥協も必要だ」のように動詞としても使うことができます。
2. Common ground
直訳すれば「共通の土台」ですから、お互いに合意できる内容の意味です。
- We need to find common ground so that we won’t waste too much time discussing differences.
違いばかり話をして時間を無駄にするのではなく、落としどころを探るべきだ。
*DiscussのあとにAboutを付けてしまいがちですが、Discuss differenceが正しい用法です。
3. Happy medium
Happyという単語に驚くかもしれませんが、Mediumは「中間」の意味。洋服のサイズでもそうですね。幸せになれる中間地点ということは、折衷案を意味します。
- After a long discussion, we were finally able to strike a happy medium.
長時間にわたる討議の末、何とか折衷案を見出すことができた。
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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。
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