「考えさせてください」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】

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海外のビジネスパーソンが「日本人は『持ち帰って協議させてください』とばかり言って、その場で決断ができない」とよく言いますが、「考えさせてください」はどう英語で表現するでしょうか。

1. Let me take it back to my boss

「上司に掛け合う」というときに使える表現です。

【例文】

  • We need more time. Please let me take it back to my boss.
    もっと時間をください。上司と話をします。

*日本語で「考える」と言っても、実際には上司の意見を仰ぐ、ということがあります。そんな時に使えます。

2. Can I take it back as my homework?

「宿題にさせてください」が直訳です。

【例文】

  • I am unable to answer right here. Can I take this back as my homework for our next meeting?
    ここでお返事はできません。次回の会議に向けた宿題にさせてください。

*カジュアルな日常表現で良く使われます。

3. Let me think about it

直訳を使うこともできます。

【例文】

  • I did not have a chance to spend much time on this matter. Let me think about it more.
    この点についてあまり考える時間がありませんでした。もっと考えさせてください。

*「考えさせてください」と聞くと、「婉曲的にNoと言いたいのかな?」と隠された意味を汲み取ることがありますが、Let me think about it.には必ずしもそのような隠れた意味はありません。不用意に相手に期待を持たせないことも大切です。

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

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