“include”はNG!【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】

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○月○日、飲料メーカーの商品開発部で新商品に 関しての打合せが行われていました。しかし社員Aさんが行う新しいノンアルコール飲料のプレゼンの際に通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

【NG文】

  • This beverage does not include alcohol.
    (この飲み物にはアルコールが含まれていません。)

日本語の「~を含む」を表す英単語は「contain」、「include」、「involve」などいくつかバリエーションがあり、使い分けが必要です。

【正しい英語】

  • This beverage does not contain alcohol.
    (この飲み物にはアルコールが含まれていません。)

ポイント

  • include:全体の一部として含むが、必要不可欠ではない。
    【例】She’s included in the roster.
    (彼女は名簿に含まれている)⁼彼女を名簿から削除することもできる。
    【語の構成】in(中へ)+clude(閉じる)=閉ざされた空間(全体の一部)に入れる
  • involve:必要不可欠で重要な要素として含む。
    【例】This job involves my living abroad.
    (この仕事には、私の海外在住も含まれる)=必ず海外在住することが必要とされる
    【語の構成】in(中に)+volve(回転する)=巻き込む⇒必然的な条件として含まれる

特に「include」と「involve」は使い分けが難しく、どちらを使っても文法的には正しいシチュエーションも多くあります。しかし「それが必要不可欠で重要な要素」だということを伝える必要がある時には「involve」を使います。

例えば、
A:John is included in this project.
B:John is involved in this project.
はどちらも文法的には正しい英文です。

しかし、ニュアンスは以下のように異なります。
A:Johnは重要な役割を担わないがプロジェクトのメンバーである
B:Johnはプロジェクトになくてはならない存在である

辞書を引くだけではわからない微妙なニュアンスの違いにご注意ください!

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