「接客英語」「おもてなし英会話」を学べる本・テキスト5選

日本語のコミュニケーションにおいて「敬語」は、日常会話やビジネスはもちろん、接客業など「おもてなし」が必要とされる場で必須のリテラシーです。その一方で英語での会話ではどう敬意を表現すればいいのかわからず、悩んだ経験はありませんか?

日本語のような「敬語」の概念はないと思われがちな英語にも「polite(礼儀正しい)」という言葉があるように、英語で丁寧さやおもてなしの心を表現することは可能です。そこで今回はおもてなし英語が学べる書籍を5つご紹介!接客業に関わる方はもちろん、英語でのコミュニケーションの場面で友好的に接したい方にもおすすめです。

接客・おもてなし英語を学べる本・テキスト5選

キクタン接客英会話シリーズ(アルク)

「キクタン」は2005年に誕生し、シリーズで累計530万部を突破したベストセラー学習書。音楽に合わせて単語を口ずさむことで、記憶への定着が促される学習メソッド「チャンツ」を活用しているのが特徴で、単語を楽しく、効率的に覚える方法を指南してくれるシリーズです。

『キクタン接客英会話シリーズ』は『宿泊編』、『飲食編』、『交通編』、『販売編』の分野別・4冊で構成。接客業への従事者に向けて、海外の顧客への応対が必要となる「シーン」、そしてそこで必要となる「フレーズ」が厳選されています。

例えば『販売編』では「来店」から「会計」までの基本的な応対はもちろん、「衣料品」や「化粧品」、「家電」など、売り場ごとのシーンもピックアップされており、実践的な内容となっています。

学習の流れとしては、まずダウンロード音声を使い、①「単語を聞く」、②「フレーズをダイアログで聞く」、③「フレーズをロールプレイで真似る」という3ステップの学習法を採用。目と耳から同時に単語をインプットし、口にも出すことで、会話に繋がる単語力の習得を目指します。

『おもてなし編』もおすすめ!

「キクタン」シリーズでは、外国人旅行者への応対に役立つ『おもてなし編』も出版されています。外国人向けのガイドブック、外国人観光客によるブログなどを徹底分析し、彼らが日本に来て「困る」「驚く」シーンを40に絞り込み、372の定番フレーズを紹介しています。

これだけ! 接客英会話 丸覚えフレーズBOOK (ナツメ社)

「これだけ! 接客英会話 丸覚えフレーズBOOK」は訪日外国人のおもてなしに役立つ必須の接客英語がコンパクトにまとめられているのが特徴です。全業種共通で必要となるフレーズ・単語はもちろん、飲食や販売、宿泊、レジャーなどの分野別に覚えておきたいフレーズも章ごとに紹介。短く覚えやすく、接客シーンにおいて適切なフレーズが厳選されており、接客英語の入門編としても最適です。

付属のCD-ROMには全フレーズ(英語・日本語)と単語(英語)の音声ファイルを収録。自宅はもちろん、スマーフォンなどに入れておくことで、通勤時などのスキマ時間で学べます。また特別付録として、英・中・韓3か国語に対応し、飲食編・販売編を裏表に印刷した「指せば話せるシート」と、おしゃれで便利なPOP集がついているのも嬉しいポイント。シートとPOP集は、付録CD-ROMにPDFデータが収録されています。切り取ったり、好きなサイズにプリントしたりして使えるので便利です。

おもてなしの基礎英語 1語からのかんたんフレーズ100上・下(NHK出版)

2018年上半期に放送された『おもてなしの基礎英語』(NHK Eテレ)で取り上げられたフレーズを、上下で100ずつまとめています。英語における「おもてなし」の基本を①「フレンドリーであること」、②「相手を個人として尊重すること」とし、日常会話でも使える、短くて覚えやすいフレーズを収載。

使い方の流れとしては、まず音声をダウンロードし、ネイティブの発音をお手本にキーフレーズを繰り返し声に出して練習します。そしてミニドラマを元に、キーフレーズが実際に使用されるシーンのやり取りと、キーフレーズの解説を確認し、最後はキーフレーズの類似表現を使った応用会話例での練習も行い、学習内容の定着を目指します。

キーフレーズ以外にも「1語で伝わる! ひとこと英語」のコーナーも便利。日本語の意味とともに、どんなシーンで使えるのかも解説されているので、スキマ時間に眺めて覚えるのもおすすめです。

一冊で完結する『おもてなしの基礎英語 全フレーズ集』も!(NHK出版)

本書は2019年度の『おもてなしの基礎英語』(NHK Eテレ)で紹介された144のキーフレーズを1冊にまとめたものです。使い方は『おもてなしの基礎英語 1語からのかんたんフレーズ100(上・下)』と大きく変わりませんが、取り上げられているドラマが異なるので、3冊合わせて学習するのもおすすめ。空欄を1語で埋めてフレーズを完成させる「おさらいテスト」もあり、学習の継続や記憶の定着を図る工夫がなされています。

解くだけで身につく おもてなし英会話検定(祥伝社)

日本で長年にわたり英語を指導してきたアメリカ人、デイビッド・セイン(David Thayne)氏による書籍です。道案内や観光ガイド、日本文化の紹介など、外国人へのおもてなしシーンで必要となる基本の英会話を収録。日本人と外国人の会話をベースとしたシンプルな選択問題を解きながら、実践的な英会話の習得を目指します。

学習の流れとしては、まず会話文の空欄に入る英語を選択肢から選びます。日本人が間違えやすい言い回しが取り上げられているので、正しく言えるようにします。次は選択肢を見ずに英語で答えられるようにした後、ダウンロード音声を聞きながらそれまでの学習ステップを繰り返します。そして最後は①「テキストを見ながら、音声でシャドーイング」、②「音声だけでシャドーイング」、③「片方の英語だけを聞き、それに答える」という3段階の練習を行い、学習内容の定着を目指します。

接遇英語のプロが教える 「出だし」だけ+ジェスチャーからはじめるおもてなし英語(アルク)

会話の「出だし」とジェスチャーにフォーカスして、おもてなし英語を学ぶ書籍です。「Would you like …?(〜はいかがですか?)」や「You can…(〜できます)」、「I’m afraid…(残念ながら)」など、文の「出だし」にジェスチャーを加えることで、短くかつ丁寧に意図を伝えることを目指しているので、英語学習初心者にもおすすめ。

英語では、表情や声のトーン、間の取り方など、「話し方」で丁寧さを表現できます。しかし、こういった言葉以外のコミュニケーションは日本と欧米では異なります。例えば、海外の取引先との会話で愛想笑いをすると、「前向きに検討している」と捉えられてしまったり、謝罪を必要とするシーンで相手の目を見ずにお辞儀ばかりしていると「誠意に欠ける」と捉えられてしまったりと、日本式のジェスチャーが裏目に出てしまうこともあります。そこで、本書では外国人へのおもてなしで必要となる英語の「出だし」と、丁寧さが伝わる正しいジェスチャーを学ぶことで、英語が苦手な人でも自信を持って英会話できるようになることを目指します。

まとめ

英会話に苦手意識があっても、おもてなしの心を英語で伝えることは可能です。敬意のある会話は人間関係の入り口ですし、外国人との仲を深め、より多くの会話に繋げるきっかけにもなります。

今回ご紹介した書籍はいずれも独自の学習法を提示しているので、自分に合ったものを見つけて、ぜひおもてなし英語を身につけてください!

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