英語学習者の半数、学習時間は週2時間未満!IIBCがビジネスパーソンを調査

英語を学ぶ社会人はどのくらいの時間を学習に充て、どのような学習方法を選んでいるのでしょうか。TOEIC を実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、「英語学習の実態と意欲」について全国の20代~50代のビジネスパーソン500名を対象に調査を実施し、7月23日に結果を公表しました。それによると全体の53.6%が「英語が好き」と回答する一方で、全体の69%が「英語が苦手」と苦手意識を持っています。

「現在、英語の学習をしていますか」という質問に、「している」と回答した人は全体の19.2%でした。英語の学習をしていると答えた96人に、学習方法について質問(複数回答)したところ「YouTubeなどの動画を観る(44.8%)」「教材・テキスト本を購入して学習する(39.6%)」「英語/英会話スクールに通う(35.4%)」という結果でした。「TV・ラジオの番組を視聴する(31.3%)」に、「オンライン英会話レッスンを受講する(29.2%)」、「スマートフォンアプリを利用する(26%)」が接近しています。

「英語学習の実態と意欲」に関する調査結果

「英語学習の実態と意欲」に関する調査結果(国際ビジネスコミュニケーション協会)より

また、「現在英語学習をしている」と回答した96人に、現在の学習時間について質問したところ、1週間の学習時間は、「1時間未満(29.2%)」「1時間以上~2時間未満(21.9%)」「2時間以上~3時間未満(18.7%)」と、3時間未満という回答が全体の69.8%を占めました。一方で、1週間の理想の学習時間について質問したところ「3時間以上~7時間未満(30.2%)」との回答が最も多く、7時間以上の学習を理想とする人を合わせて、3時間以上の学習を理想とする人が63.6%に上ることがわかりました。年代別の1週間の学習時間は50代が最も長く、2時間以上学習している人の割合は、20代は43.8%、30代は55.2%、40代は31.8%、50代は76.9%でした。

「現在英語を学習している理由」として、最も多かったのは「海外旅行で現地の方とコミュニケーションを取りたいから(70.8%)」という回答でした。続いて、「キャリアアップ・転職活動のため(55.2%)」「国内で訪日外国人の方とコミュニケーションを取りたいから(49%)」「洋書を原文で読んだり、映画・ドラマを字幕なしでみたいと思っているため(26%)」といった回答が見られました。また、21.9%の人が「オリンピック・パラリンピックなど国際的なイベントのボランティアに参加するため」と回答。開幕まで1年を切った大会に向け、モチベーションが高まっているようです。

その一方で「道で困っている外国人がいたら声をかけ、英語で話しかけて助けますか。」という質問には、全体の半数の50.2%が「声をかけない」と回答しています。声をかけないと答えた251人が理由として挙げた回答(複数回答)では、「自身の英語力に自信がないため(57%)」が最多でした。

先の質問でも、英語の学習方法として「訪日外国人に話しかける(ボランティア、道案内をする)」と答えたのは、「現在英語学習をしている」という回答者のうち9.4%にとどまっており、直に英語でコミュニケーションを取ることへの気後れともうかがえます。

英会話スクールやオンライン英会話サービスでは、ネイティブスピーカーと気軽に話せる形式の多彩な英語学習プログラムが用意されています。英語力を理由に会話の機会を逸したことのある人も、様々な英語学習の場を活用することで苦手意識を解消し、英語でのリアルなコミュニケーションを楽しみませんか?

調査概要

調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査期間:2019年6月27日~6月28日
調査対象:20代~50代のビジネスパーソン男女(会社経営者・正社員、公務員、団体社員)
対象エリア:東京都+政令指定都市
サンプル数:500名

【参照サイト】「英語学習の実態と意欲」に関する調査結果 ビジネスパーソンの約7割が英語に対して苦手意識あり

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English Hub 編集部

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