音楽は、英語の勉強を楽しくしてくれるツールの一つ。「退屈」や「つらい」と感じてしまいがちな英語学習も、音楽を取り入れることで、楽しみながら継続しやすくなります。洋楽を聴いて実際に歌う練習を繰り返すことは、発音やリスニング、語彙など、英語の様々なスキルアップに効果的です。
しかし、洋楽をあまり聴き慣れていない人は、曲選びに迷ってしまうということもあるでしょう。そこで今回は、業務用通信カラオケ「JOYSOUND」シリーズで歌われた回数に基づき集計された「平成で最も歌われた洋楽ランキング」の中から、第1位の曲と、英語学習におすすめの10曲をピックアップしてご紹介します。
平成に最も歌われた洋楽ソングは?
MY HEART WILL GO ON (LOVE THEME FROM ‘TITANIC’) / CELINE DION(1位)
平成洋楽ランキング・第1位に輝いたのは、CELINE DION(セリーヌ・ディオン)の「MY HEART WILL GO ON (LOVE THEME FROM ‘TITANIC’)」。大ヒット映画「タイタニック」のテーマ曲として広く知られています。1997年の発売から20年以上が経っていますが、2018年の洋楽カラオケ年間ランキングでも3位にランクインするなど、カラオケでの定番人気ソングです。ゆっくりとした曲で、歌詞にも難しい単語はほとんど使われていないので、英語初心者の方にもおすすめです。
平成洋楽ランキング・英語学習におすすめの10曲
続いて、TOP50にランクインした楽曲の中から、英語学習に役立つとともに、令和でも盛り上がる10曲をご紹介します。
I Want It That Way / backstreet boys(4位)
アメリカでも日本でも根強い人気を誇るバンド、backstreet boys。代表曲である「I Want It That Way」が、第4位にランクインしました。スローテンポなので、リズムを覚えてしまえば比較的歌いやすい曲です。
サビの部分に使われている「ain’t」は、「is not」や「am not」「are not」「have not」「has not」などの意味を持ちます。ain’tは、洋楽ソングの歌詞にしばしば登場する語です。フォーマルなシーンには適しませんが、意味を押さえておくと、様々な曲の内容を理解する際の助けになります。
A WHOLE NEW WORLD(ALADDIN’S THEME)/ PEABO BRYSON & REGINA BELLE(6位)
※動画は、Mena Massoud, Naomi Scott バージョン。
映画「アラジン」のテーマ曲「A WHOLE NEW WORLD」は、カラオケランキングに毎年入る程の人気曲です。2019年6月に実写版映画が日本で公開されたこともあり、今後さらにカラオケで歌われる機会も増えるでしょう。
スローテンポで歌いやすく、さらにコーラス曲でもあるので、カラオケにはもってこいの1曲。英語学習初心者の方にもおすすめです。(「A WHOLE NEW WORLD」をはじめとする、初心者におすすめの洋楽については「洋楽で英語を学ぼう!英語学習初心者におすすめの楽曲6選」を参照ください。)
また、ある程度洋楽を歌い慣れているという方でも、この曲は発音練習にぴったりです。サビでは「world」が繰り返されるなど、多くの日本人が発音を苦手とするRを含む単語が何度も登場します。Rの音を綺麗に発音できるようになりたい!という方は、ぜひこの曲を聴いて練習してみてください。
LET IT BE / THE BEATLES (7位)
日本の学校でも、アメリカの語学学校でも、英語の授業でよく使われるTHE BEATLESの楽曲。中でも歌いやすいのが、「LET IT BE」。約50年前のリリースにも関わらず、未だにカラオケで歌われランクインしています。サビの「LET IT BE」の部分をはじめ、英語の音声変化(※)が多く登場するので、発音練習におすすめの曲です。(※音声変化については、「スピーキング&リスニング力アップに効果大!英語の「音声化」はこう鍛える」を参照ください。)
WE ARE NEVER EVER GETTING BACK TOGETHER / TAYLOR SWIFT (16位)
洋楽の恋愛ソングといえば、TAYLOR SWIFT(テイラー・スウィフト)。特に、今回16位にランクインした「WE ARE NEVER EVER GETTING BACK TOGETHER」は、テレビ番組のテーマ曲に使われたことなどもあり、多くの方が聴いたことがあるでしょう。サビはすぐに歌えるようになりますが、サビ以外のパートは非常にアップテンポ。歌詞を暗記することが、歌えるようになる1番の近道です。
I WILL ALWAYS LOVE YOU / WHITNEY HOUSTON(18位)
とてもスローな曲ですが、初めは歌詞を見ながらでないと、聞き取るのが難しい曲です。歌詞には、英語を学ぶ上で必要な文法がたくさん使われているので、文法の勉強に適しています。サビ以外の部分の難易度が高いため、歌いこなすにはリズム感が求められます。
Call Me Maybe / Carly Rae Jepsen(24位)
難しい文法もあまり使われておらず、今回ご紹介している曲の中では歌いやすい曲です。
また、歌詞には日常生活で多く使われる単語やイディオムが登場するので、ぜひ覚えていただきたい曲の1つです。たとえば、旅行や留学でアメリカを訪れたときに、多くの人が戸惑うのが、硬貨の名称。1セントは「penny」、10セントは「dime」と呼ばれます。特に、ショッピングなどの会計時には店員の方がこれらの単語を使うことがあるので、この曲をきっかけに覚えてみてくださいね。
Sk8er Boi / Avril Lavigne(30位)
アップテンポな曲ですが、難しい単語や文法が使われていないので、ある程度リスニングに慣れている方は、歌詞を見なくても内容を理解できるでしょう。とても盛り上がる曲なので、ぜひお友達と一緒に歌ってみてください。
What Makes You Beautiful / ONE DIRECTION(34位)
ONE DIRECTIONの「What Makes You Beautiful」が、34位にランクイン。こちらもアップテンポで難しい曲ですが、カラオケで歌ったら盛り上がること間違いなしです。この曲にも、前述したスラング「ain’t」が登場するので、歌う際には歌詞にも注目してみてください。
HERO / MARIAH CAREY (36位)
36位にランクインした、MARIAH CAREY(マライア・キャリー)の「HERO」は、英語学習初心者の方にオススメの曲です。とてもスローなので、リスニングが苦手という方でも聞き取りやすい曲です。難しい文法も使われていないので、自分で歌いながら、歌詞の意味を理解することができます。
WE WILL ROCK YOU / QUEEN (50位)
平成洋楽ランキングTOP50を締めくくるのは、QUEENの「WE WILL ROCK YOU」。ロックバンド「QUEEN」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」をきっかけに、改めてこの曲を耳にしたという人も少なくないでしょう。
サビの部分では、タイトルでもある「WE WILL ROCK YOU」が繰り返されます。また、曲全体の長さも約2分と比較的短いため、一見歌いやすい曲のように感じられます。しかし、サビ以外では少し早口の箇所もあるので、洋楽を歌うのに慣れていないと、最初は少し難しく感じるでしょう。言いづらい箇所をピンポイントで練習してから、1曲を通して歌うのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。今回ご紹介した曲はどれも有名な曲ばかりなので、カラオケで歌えると非常に盛り上がります。洋楽を聴く際のポイントは、ただ歌詞を見ながら聴き流すのではなく、発音まで意識することです。発音や英語のリズムを意識して曲を繰り返し聴くことで、リスニングやスピーキング力のアップに繋がっていきます。英語学習初心者から上級者までレベルを問わず、学習に取り入れることができるのも、音楽の魅力の1つ。お気に入りの曲を見つけて、楽しみながら英語学習を続けていきましょう!
※記事内の曲名・アーティスト名は、「平成洋楽ランキング」の表記に準拠しています。
【参照サイト】JOYSOUND平成カラオケランキング(JOYSOUND.com)
【関連ページ】洋楽で英語を学ぼう!英語学習初心者におすすめの楽曲6選
【関連ページ】英語で歌ってみたい、おすすめ洋楽バラード曲5選
りみ
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