日本でTOEIC(R)Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、現在英語学習をしている全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に実施した、「英語のスピーキングに関する実態と意識」についての調査結果を発表しました。
「英語で話すことが好きですか」という質問に対しては、「好き」「どちらかといえば好き」という回答が全体の85.2%を占めた一方、「英語で話すことが得意ですか」という質問に対しては、「苦手」「どちらかといえば苦手」という回答が52.2%という結果となりました。
また、英語の発音については、半数以上の人が自分の発音に自信がないと回答。「ネイティブのような発音で話せるようになりたい」と考える人は9割に上りました。
「この人のように英語を話せるようになりたい」と思う、日本で活躍する有名人を尋ねた項目では、3割以上の回答者がアーティストの宇多田ヒカルさんを挙げました。
英語のスピーキングに関する実態と意識に関する調査結果
「英語で話すことが好き」は85.2%
「英語で話すことが好きですか」という項目では、「好き」が41.6%、「どちらかといえば好き」が43.6%で、合わせて85.2%の人が英語で話すことが好きであると回答しました。
英語で話すことが好きな理由については、「外国人と意思疎通ができるから(73.7%)」という回答が最も多く、「外国人と親しくなれるから(53.1%)」「新しい言語を学ぶこと、話すことが好きだから(49.3%)」などの理由が続きました。
「英語で話すことは得意」が47.8%、「苦手」が52.2%
「英語で話すことが得意ですか」という質問に対しては、「得意」と回答した人が13.8%、「どちらかといえば得意」と回答した人が34.0%で、合計47.8%の人が英語を話すことを得意であると捉えていました。一方、「苦手(16.6%)」「どちらかといえば苦手(35.6%)」と回答した人は合計52.2%という結果でした。
英語で話すのが苦手、またはどちらかといえば苦手であると答えた人のうち、60.9%の人がその理由について「語彙力に自信がないから」と回答。「流暢に話せないから(60.5%)」「発音に自信がないから(53.6%)」という回答が続きました。
英語4技能のうち最も伸ばしたいスキルは、「スピーキング」が最多
英語4技能(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)のうち、一番難しいと思うものについて尋ねた項目では、「スピーキング」と回答した人が55.8%で最も多く、次いで「リスニング(27.6%)」、「ライティング(11.8%)」、「リーディング(4.8%)」の順となりました。
4技能のうち一番伸ばしたいと思っているスキルについても、「スピーキング」と回答した人が66.6%で最も多く、次いで「リスニング(21.6%)」、「ライティング(6.2%)」、「リーディング(5.6%)」という結果でした。
「発音に自信がない」が半数以上 – 「ネイティブのような発音になりたい」は9割
英語の発音に関する質問では、「自信がない」と回答した人が21.4%、「どちらかといえば自信がない」と回答した人が34.2%と、学習者の半数以上が自身の英語発音に自信を持てていないことがわかりました。
また、64.4%の人が、発音に自信がないために「英語を話したくない」と思った経験があることも、今回の調査で明らかになりました。
「ネイティブのような発音になりたい」と考える人は90.0%
英語の発音を改善し、「ネイティブのような発音で話せるようになりたいと思う」と回答した人は44.2%で、「どちらかといえばネイティブのような発音で話せるようになりたいと思う」と回答した45.8%を含めると、90.0%もの人が「ネイティブのような発音で話せるようになりたい」と考えていることがわかりました。
「ネイティブのような発音で話すことができるようになったら、積極的に英語で外国人に話しかけたいと思いますか」という質問に対しては、「話しかけたいと思う」が44.4%、「どちらかといえば話しかけたいと思う」が44.8%と、合計89.2%の人が、ネイティブのような発音になれたら積極的に「話しかけたい」と回答。
一方、英語でのコミュニケーションにおいて、外国人と意思疎通をはかるために一番重要だと思うものについては、「伝えたいという気持ち」という回答が25.8%で最多となり、「語彙力(23.4%)」や「発音(22.4%)」を上回りました。
「この人のように英語を話せるようになりたい」第1位は宇多田ヒカルさん
「この人のように英語を話せるようになりたい」と思う、日本で活躍する有名人について尋ねた項目では、33.8%の学習者が宇多田ヒカルさんを挙げ、関根麻里さん(24.6%)、ディーン・フジオカ(13.6%)さんという回答が続きました。
調査概要
- 調査方法:インターネットでアンケート調査
- 調査期間:2020年2月19日~2月26日
- 調査対象:
・20代~50代のビジネスパーソン男女(会社経営者・正社員、公務員、団体職員)
・学習方法は問わず英語学習をしている人 - 対象エリア:東京都+政令指定都市
- サンプル数:500人
今回の調査では、8割を超える英語学習者が英語で話すことをポジティブに捉えていることがわかりました。一方、66.4%の人が、発音に自信が持てないために英語を話したくないと感じた経験があると回答するなど、「発音の改善」が、英語でのコミュニケーションにおける積極性を後押しする1つの手段であるということもみえてきました。
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English Hub 編集部
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