国際教育事業のリーディングカンパニーであるイー・エフ・エデュケーション・ファースト(※)が、2022年版「EF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数」を発表しました。EF EPI 英語能力指数は、2011年より毎年発表されている英語能力ランキングです。EFがオンラインで無料提供している英語テスト「EFSET(エフセット)」の結果を指数の基盤としています。
今回の調査では、世界111ヵ国・地域で約221万人がEFSETを受験し、データ集計数が歴代最多となりました。
2022年の日本の順位は、昨年の112ヵ国中78位からさらにダウンし、111ヵ国・地域中80位に。英語能力が「低い(Low Proficiency)」とランク分けされた27ヵ国中でも、日本は下位3分の1のグループに位置しています。
1965年にスウェーデンで設立され、現在、世界各地に500を超える事業拠点と50校の直営語学学校を擁する国際教育事業のリーディングカンパニー。留学プログラムなど、多数の教育プログラムをグローバルに展開。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルパートナー(語学トレーニング)。
2022年版「EF EPI 英語能力指数」結果について
オランダが4年連続の1位。上位はヨーロッパ諸国が中心
2022年の英語能力指数ランキングでは、オランダが4年連続の1位を獲得しました。2位にはアジアからシンガポールがランクインし、3位~11位まではオーストリア、ノルウェー、デンマーク、ベルギーなど、ヨーロッパの国々が独占しています。
EFSETでは、各国・地域の英語能力レベルを表す5段階の分類を定めており、最高ランクの「非常に高い(Very High Proficiency)」英語力は、「英語のネイティブスピーカーと契約交渉ができる」といったレベルを指します。今回の結果で「非常に高い」英語力を持つと分類された13ヵ国のうち、ヨーロッパ以外の国・地域からランクインしたのは、2位のシンガポールと12位の南アフリカのみでした。
アジア地域ではシンガポール、マレーシア、韓国などが順位アップ
アジア地域のトップは、昨年の4位から2つ順位を上げたシンガポール(2位)で、フィリピン(22位)、マレーシア(24位)、香港(31位)が続きます。そのほか、韓国は昨年の37位から36位へとランクアップ、中国は49位から62位へ大きく順位を下げました。
今回、62位となった中国は、日本と同様に英語能力が「低い」グループに分類されているものの、その一つ上の「標準(Moderate Proficiency)」レベルへの到達まであとわずかの位置におり、80位の日本に差をつけています。
学ぶ目的を明確にした上での英語学習を
日本は全体としての順位を下げた一方、EF EPIのスコア単体では468点から475点へと伸びを見せました。英語学習の成果は一朝一夕に現れないこともあり、自ら成長を実感するまでには継続的な学習が欠かせません。
英語を学ぶ目的は、趣味、仕事、学業のためなど、人によってさまざまです。英語習得への道のりは長いようにも思えますが、「英語ができるようになったらやりたいこと」を具体的にイメージしながら日々の学習に取り組むことで、着実にステップアップへとつながるでしょう。
【参照サイト】EF EPI 2022 – EF 英語能力指数
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English Hub 編集部
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