留学したい街はどこ?留学先の魅力が味わえるおすすめ映画・海外ドラマ特集

留学を考え始めると、滞在先の候補に挙がる国や街の雰囲気をよりよく知りたいと感じるのではないでしょうか。長く日本で暮らしていると、海の向こうでの生活については「外国」や「海外」といった漠然としたイメージしか湧かないかもしれません。そんな場合にオススメなのが、映画やドラマなどの映像作品を通して、渡航先がどのような場所かをイメージしてみることです。

今回は、日本からの留学先として人気のある地域を背景とした映像作品をご紹介します。留学を検討中の方なら、動画を通して興味のある国や都市のリアルな魅力を知り、自分が住むことになったらどのような体験ができるのかといった手がかりを得られるでしょう。

1. アメリカ

アメリカ」と一口に言っても、NYからハワイまで広大な広がりがあります。その中でも、特に留学先として選ばれている場所が活写されている作品をご紹介します。

ニューヨーク

まずは世界を代表する大都市、ニューヨークを見てみましょう。中心部であるマンハッタン島は、南に行くとウォールストリート、真ん中のあたりではエンパイアステートビル、北にはセントラルパークやハーレムなど、多彩な顔を持つ都市です。加えて、橋をはさむと、多様なエスニシティの人々が住むブルックリンがあります。

ここで、レオナルド・ディカプリオ主演の経済ドラマ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2011) を見てみましょう。

『ギャング・オブ・ニューヨーク』などで、NYの街並みを描き続けた巨匠マーティン・スコセッシの作品になります。実際に起きた金融犯罪をテーマに、ウォールストリートだけでなく、現代アメリカそのものを描ききった力作です。劇中の英語も、速いテンポでスラングを交えて話されるので、リアルな言語のあり方を学ぶのにうってつけです。

また、ニューヨーク庶民の生活を垣間みるには、Netflixで大人気となったコメディドラマ『アンブレイカブル・キミー・シュミット』がおすすめです。

カルト教団によって少女時代に誘拐され、15年間幽閉されたあとに救出されたキミーが、社会の移り変わりに戸惑いながらもNYで奮闘する姿を描きます。LGBT文化や人種問題、経済格差など、アメリカを取り巻くテーマが、女性の視点を通して鮮やかに扱われており、現代アメリカに興味があるなら必見のTVドラマだと言えるでしょう。

ワシントンDC

ホワイトハウスやキャピトル・ヒルに代表されるワシントンDCは、アメリカ連邦政府 (the Federal Government) のメッカと言えます。その中でも政治ドラマとして近年大好評を博したのが、Netflix制作の『ハウス・オブ・カード』です。

トランプ大統領の就任以来、揺れに揺れているアメリカ政治ですが、本作はその裏側を垣間見せてくれる深みのあるドラマです。権力欲に突き動かされる政治家アンダーウッドが、策謀を駆使しながらホワイトハウスへの階段を猛進する姿が描かれます。政治用語も多用されているため、ニュースで使用される英語を身につけるためにも役に立ちます。

ロサンゼルス

映画の都ハリウッドで知られるロサンゼルスは、西海岸を代表する大都市です。そのグラマラスな魅力を堪能するには、大ヒットしたミュージカル『ラ・ラ・ランド』がピッタリです。

(原題 “La La Land” は、歌い声の「ラララ (la la la)」と、ロサンゼルスを意味する “LA” をかけたジョークです。)

俳優への道を志すミア、そしてジャズミュージシャンとしての夢を追い求めるセバスチャンを中心に、ハリウッド社会の明暗が見事に表現された現代のクラシックです。『雨に唄えば』や『ウエストサイド物語』など、過去の古典ミュージカルへのオマージュも盛り込まれているので、併せて楽しんでみましょう。

シカゴ

アメリカで3番目に人口の多い街がシカゴです。

意外なところですが、バットマンが活躍する『ダークナイト3部作』のロケでシカゴが使われています。特に第2作『ダークナイト』(2008) には、架空の都市ゴッサムとして、シカゴの街並みがふんだんに登場します(一部はNYでの撮影です)。

『ダークナイト』では、「夜のアメリカ都市」の雰囲気が見事に表現されているのが特徴です。ネオンの輝く日本の都市と、巨大ビルが屹立するシカゴとの対照を楽しむのも良いでしょう。

2. イギリス

イギリスは、まさに「英語」の本家として人気の留学先です。イギリス英語の響きに憧れて滞在を夢見る人も多いでしょう。ここで、イギリスの雰囲気が味わえる作品群を見てみましょう。

ロンドン

首都ロンドンは、近代社会のエンジンとして機能し続けたゆかりのある大都市です。古くはロンドン塔や聖ポール大聖堂、新しくはEUで最も高いビル「ザ・シャード」 など、高名な建築物にあふれる都市です。

ここでは、イギリス発のSFスリラー『ブラック・ミラー』シリーズに注目してみましょう。現在はNetflixで全エピソードが視聴可能となっています。1話完結型なので、どのエピソードからでも楽しめるのもポイントです。

とくに “The National Anthem” (シーズン1)では、イギリス王家のプリンセスが誘拐されたことで大混乱に陥ったロンドン、そして政治家たちの奔走が描かれます。情報化に伴う社会のゆがみという重要なテーマが根底にある作品なので、ぜひ気になるエピソードを探してみてください。

エリザベス女王の住まいであるバッキンガム宮殿には、なかなか入ることができませんが、映画を通して王室の裏側を覗くことができます。ここでは、女王の苦悩を描いた『クィーン』(2006) をご紹介します。

ダイアナ妃の死をうけて混乱する王室が、当時のブレア首相など実在の人物を交えて見事に映画化されています。イギリス王家に関心があるならば、Netflixで人気の時代ドラマ『ザ・クラウン』と併せて鑑賞したい1本です。

オックスフォード


オックスフォード大学で有名なオックスフォードは、イギリスを代表する学園都市です。ロンドンからは、パディントン駅から特急列車で、1時間ほどで到着します。古風な建物が広がる街並みは、これぞ本場のイギリスに来たという満足感を与えてくれるでしょう。

「ロンドンの大きな駅」「特急列車で行く学園」といえば、『ハリー・ポッター』に登場する魔法学校の「ホグワーツ」が思い浮かぶでしょう。

第1作『賢者の石』では、大食堂のシーンが印象的ですが、それは実際にオックスフォード大にあるクライスト・チャーチで撮影されました。建物は一般公開もされているので、ファンならばぜひ足を運んでみましょう。

また、パディントン駅の光景は、イギリスを訪れたクマが活躍する『パディントン』で楽しめます。

本作では、現代イギリスを生きるミドルクラスの家庭の日常生活が描かれているのもポイントです。

番外編「パブ」

その他にも、イギリス名物といえば「パブ」での飲食文化があります。ここでは、人気コメディアンのサイモン・ペッグ主演の『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』(2013) を紹介します。

飲んだくれの旧友たちが、イギリスの片田舎でエイリアンの地球侵略と戦う爆笑コメディです。英国留学が決まったら、作品を通して前もってパブの雰囲気やマナーを知っておきませんか?

3. オーストラリア

欧米に比べると日本からの時差の少なさや距離の近さが魅力のオーストラリアは、人気留学先の一つです。自然豊かな国ですが、ここで豪映画の存在感を世界的に知らしめたパイオニアとも言える『マッドマックス』シリーズの最新作『怒りのデス・ロード』 (2015) を見逃さないようにしましょう。

主演がメル・ギブソンからトム・ハーディへと変わり、オーストラリアの広大な砂漠を舞台に迫力のアクションが展開します。この機会にぜひ傑作シリーズの最新作に触れてみてください。

また、先日死去した巨匠ニコラス・ローグによる『美しき冒険旅行』(1971) も必見です。

大自然の中で迷子になった白人の姉と弟が、アボリジナルの少年との出会いを通して大地と向き合い、徐々にアイデンティティの変化を経験するという、オーストラリアならではの物語です。オーストラリアに留学するのなら、本作をあらかじめ鑑賞し、自然と人間との関わりや共生を見つめ直しておきましょう。

4. 北ヨーロッパ

英語留学先として、英語が公用語として語られる国ではありませんが、デンマークやスウェーデンなどの北欧諸国も注目され始めています。

50年代から世界的に有名な作品が数多く作られてきましたが、ここではダニエル・クレイグ主演の『ドラゴン・タトゥーの女』(2011) をチェックしておきましょう。

スウェーデン作家のスティーグ・ラーソンによるベストセラーを原作としたスリラーで、ジャーナリストのミカエルと、天才ハッカーのリスベットのコンビが連続殺人の謎に挑みます。ノオミ・ラパス主演によるオリジナル『ミレニアム』三部作 (2009) もあるので、そちらもおすすめです。

まとめ

今回は、日本からの人気留学先を生き生きと描いた映像作品をご紹介しました。訪れたことのない国や都市での生活も、その地を舞台に描かれた作品を視聴することで、そこで暮らす登場人物の視点や、視覚・聴覚を通して、実際にその土地に足を踏み入れたかのようにリアルに想像することができます。留学先選びに迷うときや、留学先の情報を入手したいとき、現地の空気を味わうツールとして、映画やテレビドラマに積極的に触れてみませんか?

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茂呂  宗仁

茨城県生まれ、東京在住。幼少期より洋画に親しみ、英語へのあこがれを抱くようになる。大学・大学院では英文学を専攻し、またメディア理論や応用言語学も勉強。学部時代より英米で論文発表も経験。留学経験なくして英検1級、TOEIC970、TOEFL109を取得。現在は英会話講師兼ライター・編集者として活動中。

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