「退室してください」に“Please leave the room”はNG!【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】

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○月○日、IT企業に勤めるUさんはシステム開発に関する会議にファシリテーターとして参加していましたが、会議は順調に進み、早い時間に終了しました。特定の人には残ってもらう必要がありましたが、その他のメンバーには退室してよい、とUさんは全員に伝えました。しかしその時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

【NG文】

  • Please leave the room.
    (退室してください。)

leave the roomは「部屋を出る」という意味ですが、日本語の「退室してください」のようなフォーマルなニュアンスはありません。Please leave the roomというと「出ていって下さい」のような失礼な響きになってしまいます。(Please get out of hereとほとんど同じですね。)

また、Could you please leave the room?としても「(何度も言っているけど、)お願いだから部屋から出ていってくれませんか」のニュアンスに聞こえてしまうこともあります。

【オススメ英語】

  • This concludes the meeting for everyone except for those in Group A.
    (Aグループの皆さん以外は、これで会議は終了です)

ポイント解説

「退室してください」と失礼にならないように表現するには、以下のようなポイントがあります。

  • 暗に部屋を出てよいことを示す
    This concludes the meeting for everyone except for those in Group A.
    (Aグループの皆さん以外は、これで会議は終了です)

    For those of you in Group A, please remember to come back to the room in 10 minutes.
    (Aグループの皆さんは、10分後に部屋に戻ってきてください)

  • 「部屋を出る」という選択肢があることを示す
    Please feel free to leave the room now.
    (退室されて結構です)

    You are more than welcome to leave the room now.
    (退室されて結構です)

    You may now leave the room at this time.
    (退室されて結構です)

Pleaseを付けると丁寧な表現になる、と思われがちですが、実際には、Pleaseを付けても命令文は命令文です。Please leave the room.という表現が非常に失礼に当たるのはそのためです。

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