○月○日、A社では新製品のプロモーションについて打ち合わせが行われていました。最終的なプランについて、会議参加者の中で合意に至った後、社員Aさんが上長に最終承認のために聞いた一言の中に通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。
- We’d like to go with the plan A. Are you OK?
(プランAでいきたいと思います。OKでしょうか?)
Are you OK? ではOKの許可を求める意味にはなりません。基本的には「大丈夫ですか?」という体調を聞く質問になってしまいます。
- We’d like to go with the plan A. Is that OK?
(プランAでいきたいと思います。OKでしょうか?)
ポイント
Are you OK?は主語(you)の状態を聞いている質問なので、体調を聞く質問です。ここでは主語を「that=それ(前文の内容)」とする必要があります。その他に「これでよろしいでしょうか」という意味で相手の承認を求める表現は以下があります。
- Is this/that OK with you?
- Are you OK with this/that? ※with this/thatをつければare you OKは使えます。
- Is this/that all right?
- Is this/that all right with you?
- Would this/that be OK? ※より丁寧
- Would this/that be OK with you? ※より丁寧
- 「とんでもない」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2021年1月2日
- 「耐え抜く」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月21日
- 「片づける」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年12月10日
- 「雑音」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月22日
- 「機嫌が悪い」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】 - 2020年11月12日
通訳エージェントによる英語学習コンテンツをお届け
【通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語】シリーズは、9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。グローバル企業のオフィスを舞台に活躍する通訳者たちの体験をベースに、英語学習中のビジネスパーソンに役立つコンテンツをお届けします。
通訳エージェントが開発した「One Month Program」とは
テンナイン・コミュニケーションでは、独自に開発したビジネスパーソン向けの1ヶ月間限定の短期集中型パーソナルトレーニングプログラム「One Month Program」を提供しています。「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月」をコンセプトに「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。
※当記事の著作権は、株式会社テンナイン・コミュニケーションに属します。記事中に記載されている文章等の無断転載を禁止します。